日記#62 痛みのための入院最終日、そして家への帰還
2024/1/19
入院DAY:最終日
木曜日夕方無事ポート手術を終え、その日の夜は手術中スヤスヤしていたため中々寝付けず院内徘徊。同室者のイビキに対処するためコンビニで耳栓を買って試してみた。遮音能力には優れていたものの異物感が耐え難く、結局裸耳で自然に寝落ちするのを待った。
☀️☀️☀️
6時半起床。これまであった起床後の痛みは起こらず。前日夕食が遅くなった分オキシコドンカプセルを飲む時間も遅くなったおかげだろうか。あまり眠れなかったのでぼんやりしながらウィッグ装備してたら担当看護師さんがお熱と血圧を測りに来たのでちょっと待ってくださいね〜とか宅配便の人に言うみたいなことを言ってしまった。お熱測るのは今朝までなので、体温計は看護師さんに回収された。それから顔洗ってご飯来るの待ってご飯を食べ、片付けして久々にパジャマじゃない服を着て荷物をキャリーケースに詰め込んだ。
9時過ぎに日勤の看護師さんが来られて退院の必要書類とか診察券とかポートのカード(常に携帯してポート使う時には提示する必要があるそうだ)を渡される。家族が迎えに来るかどうか聞かれたので今から母に連絡すること、30分ほどで到着することをお伝えした。地元の病院なので家からの距離が近い。先週木曜日もそのおかげで母に来てもらえた。ずっと碌なものがないパッとしない市だとばかり思っていたけれど、少なくともこの病院があることで我が市の自分内評価は爆上がり。というか、思ってたより全然良い市だよ我が市は。市長に感謝状送ろうかしら。
それはともかく母に連絡して荷物を整えコートを着て、フラジャイル(病理医が主人公の医療漫画。おすすめ)読みながら到着を待っていたら病院着いたって連絡があったので看護師さんをお呼びして一緒にエレベーターホールまで行った。廊下は掃除中だったので、掃除機の爆音の中迂回して進んだ。
エレベーターホールで無事母と合流、看護師さんにご挨拶をして8Fから会計エリアの2Fまでエレベーターで降りた。事務員さんに渡されていた書類を母に渡して会計が終わるのを待ち、1Fに降りて病院玄関から外に出た。久々に吸う娑婆の空気。前日雨が降ったため建物内は蒸し暑かったので、外の冷えた空気が清々しかった。天気は良くて、雲越しに太陽の形が見えた。綺麗だった。タクシーに乗り帰宅した。
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自宅に着いて、早速ワンちゃんの歓迎を受けた。ビデオ通話でも顔を見ていたけどやはり実物に勝るものなし。お昼前だったので食事の前にワンちゃんとお散歩に行った。いつも行く公園までワンちゃんを抱っこして歩き、帰りはワンちゃん自身に歩いてもらった。この子は散歩好きじゃなくて家が好きなので、帰り道は爆速で帰る。昼食は母が作ってくれた。半田麺とかいう徳島県の食べ物を友人からもらったらしく、それを食べた。美味しかった。
今更ながらにお餅なんかを食べ、昼は少しウトウトした。入院のおかげで体も心も癒された感覚があった。病院では不合理なことを言ったりしたりする人はいないし、辛いことしんどいことがあったら助けてもらえて治してもらえる。嫌なことがずっと続かない。でも家は、家族はその反対。私ががんになっても。もう死んじゃうってなっても。そのことを考えるとまた気持ちが辛くなってきた。
先週木曜日に緩和ケアでお世話になって、うみのいきもの先生やGさんが助けてくれて、その時初めて会う看護師さんたちにも会って、皆さんとてもよくしてくれた。私はひとりぼっちじゃないんだ、気にかけて力になってくれる人がちゃんといるんだと思えて、そして母も足悪くしてたのに走って病院に来てくれて嬉しかった。入院中も病棟の看護師さん皆さん優しかった。ずっとひとりで辛かったけど、また最初にキリスト先生に助けてもらった時みたいに、去年入院した時みたいに私は1人じゃなくて、助けてって言ったら助けてもらえて、人と関わっても傷付かず、無駄にも終わらないんだって思えた。でも家に帰ってまた不安になってきた。
父親とか妹とか妹の姑とか、家族やその周辺の人間はおかしい。私にきちんと関わらない。否定、批判、拒否。私の気持ちを何も汲まず、助けもせず、それが当たり前。そんなところにいたくない。おかしいことが当たり前なところに。だからそれを母に話した。母にちゃんとわかってもらえたか分からないけど、私はもう嫌なことは嫌だ。理不尽は嫌だ。全否定も嫌だ。そんな人生まっぴらだから、通じる人にはちゃんと話す。信じられる人とそうじゃない人を見極めて、何も誤魔化さない。そうすることで、私は残された人生の時間を大事にしていこうと思う。
こんな感じで今回の日記は終わろうと思う。ホスピス探しとか抗がん剤とか具体的にやることも今後まだまだある。それをやり切るためにも心身のパフォーマンスをできるだけ良く保ちたい。次の入院は抗がん剤治療のため。それまでまた通院あるけど、諸々頑張っていこうと思うよ。この日記を読んでくれたあなた、ありがとう。入院生活は無事終わりました。またよかったらいつでも日記を読みにきてください。
それでは願わくばまた、別の日記で👋