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Iaas市場は、大企業による市場支配が加速中

IaaS市場は依然として力強い成長を見せている

2017年の世界中のIaaS(Infrustructure as a Services)マーケットは、2016年よりも29.5%成長したらしい(2018年8月1日、米国リサーチ会社Gartnerの発表より)。売上で見ると$18,213M -> $23,580M(2.61兆円程度)と前年に比べて$5,367M(6千億円程度)の増加である。パワフルに成長している。

© pegarainc1

中小クラウド業者の伸びは鈍化している

まず注目しなくてはならない点はOthersのシェアだ。29.6% -> 25.0%と大きくシェアを下げている。中小クラウド事業者のマーケットシェアが1年で4.6%も減少し、大手クラウド事業者へ流れたわけである。売上で見れば $5,392M -> $5,902Mと前年よりも9.5%増えているものの、マーケット全体の成長率が29.5%ということを考えたら厳しい。来年は更に鈍化するのではなかろうか。

Microsoft Azureの伸びが目覚ましい

次に、大手クラウド事業者のシェア争いだ。Amazon (Amazon Web Services)は、53.7% -> 51.8% と微減。Microsoft (Azure)は、8.7% -> 13.3%へと大きく数字を伸ばした。Alibabaは、3.7% -> 4.6%と成長し。Google (Google Cloud Platform) は、2.7% ->3.3%と微増となっている。Microsoftの成長が目立つ。昨年のほぼ倍の金額を売り上げている。

Alibabaは世界4位でも売上の多くは中国国内

ちなみに想像に易いと思うが、AlibabaはAPACリージョンで突出して売上を伸ばしていることにより世界第4位となっている。北米リージョン、南米リージョン、EMEAリージョン(欧州、中東、アフリカ)ではTop5圏外となっている。更に言及して言えば、中国国内市場が巨大過ぎるがゆえである。

最後に

Iaas市場はファシリティ、電力、ネットワーク、機材を大量調達することによりコストメリットを出しやすいというところではどうしても大手が強い。中小クラウド事業者は大手を追随する形で足元の数字を伸ばしていたものの、存在価値をだすための差別化を急がなくてはならない。エリアを限定したIoT機器と連携するソフトウェアの提供等、大手の苦手とする局所ニーズを満たす事が鍵である。

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