祈祷師のところへ御祓いしてもらいに行ってきた(2021年8月5日 )
※これは2021年8月5日に書いた記事です
おつかれさまです、しかばねです。
今回は皆さんあまり経験なさそうな祈祷師さんのところで御祓いしてもらったお話しです。
イベント発生「上司からの呼び出し!」
事の発端はワイが休みすぎたことで、とうとう上司に呼び出しを食らって面談したところでした。
面談自体は責められるようなこともなく終わり、休職することになりました。
はい、ここからが少し普通と違うところでしょうか。
この上司、というか会社で1番偉い人とその奥さんなんですが、スピリチュアルな方面に傾倒している感があり、その話は社員の間でも話題になっていました。
スピリチュアルといっても生活が破綻するようなものではありませんが、側から見るとやはりちょっと引いてしまう程度には信じているようでした。
その上司から、「覚悟はある?」と聞かれて、何のこと言ってるのかわからなかったので聞き返すと、「毎月氏神様にお参りに行く覚悟はある?」ってことでした。
話が逸れますが、この氏神様というものの名前だけは知ってますが、普通の神様との違いをよくわかっていませんでしたので調べました。
神道では、神はやおよろず、つまりすげぇたくさんいるということで、もしかしたらコンビニより多いかもしれません。
氏神様と言うのは、そのたくさんの神様の一種で、神社に祀られている神様のことと考えれば良いようです。
ちなみに偉業を成して祀られている人とかも氏神様になるそうです。
なので、自分の祖先ですごいことした人がいたら、近くの神社の氏神様は御先祖様と言う可能性もあるそうです。
話を進めますが、お参りにいくっていうと、名古屋だと熱田神宮とか大須観音とかを思い浮かべますが、氏神様は地域密着系の神社におられるそうで、自分がお参りすべき氏神様というのは住んでいるところによって異なるとのことです。
なので、適切な氏神様にお参りするには、まずは自分がどの氏神様のテリトリーに住んでいるのかを知る必要があるそうです。
上司にそう言われたワイは、休職の件もあって断る事もできず、「はい、それぐらいならできると思います…」と答えました。
すると上司はある人を紹介してくれたのですが、この人が祈祷師さんでした。
この祈祷師さんが相談を聞いて解決してくれたり、お参りする氏神様のことを教えてくれるとのことでした。
上司はこの祈祷師さんをとにかく絶賛していて、おそらくですがこの祈祷師さんの影響で神道への信仰が目覚めたんだなと思いました。
そんなこんなで、ワイはしばらく休職して祈祷師さんに相談に行って、氏神様のいる神社に毎月お参りすることとなりました。
上司に教えてもらった祈祷師さんの連絡先に連絡をしたところ、どうやら女性の方のようで、普通にメールで何回かやりとりをして面会の日程を決めました。
お忙しい方のようで、お会いするのは2週間以上先となりました。
流石に怖かったので、一応費用がどのぐらいかかるかを確認したところ、基本の相談は30分で1万円。お祓いなどができるものがあって、望むならプラス2万円、計3万円がマックスでかかるということでした。
もちろんすごい高いですが、上限がわかっただけ安心できました。ツボとか売りつけられても困りますしね…。
祈祷師さんのところへGO!
月日が流れて祈祷師さんとの面談?の当日を迎えました。
相手が祈祷師だからというわけではありませんが、まずは話す内容などをメモアプリに記載しておいて、いざとなったらそれを確認して話す準備をしておきました。
まあこれはメンタルクリニックや病院に行く時でも同じですね。
いざとなった時に何を言うんだったか忘れるなんてのはよくある事です。
さらに、これまた何かあった時のためにボイスレコーダーアプリを準備しました。
言った言わないだったり強迫されたりした時のための防衛手段ですね。
iPhoneのメモアプリもボイスレコーダーアプリも結構優秀なので、こう言う時には重宝しますね。
ちなみにボイスレコーダーアプリは別途マイクとかを装着する必要もなく、iPhoneを手に持っているだけで十分声を拾ってくれます。
指定された場所は閑静な住宅街にほど近い地下鉄の駅から歩いて5秒ぐらいのマンションの一室でした。
向かう道中でお腹が痛くなりましたが、ストッパなどでなんとか難を逃れました。
それまで休職して家で過ごしていた時にはほとんど痛くも下ったりもしなかったのに、外へ出て人に会うとなったらこうなるのでわかりやすいですね。
マンションはオートロックで、部屋番号は予め聞いてあったので開けてもらってエレベーターで部屋へ向かいました。
途中でウォーターサーバー屋さんに出会いました。
やはり高級住宅地だとお水がよく契約されるのでしょうか。
部屋には聞いていた苗字の表札がかかっていました。
屋号とかはないものなんでしょうかね。
普通の家のようです。
呼び鈴を鳴らすとすぐに扉を開けてもらえました。
玄関に入ると、祈祷師さんが出迎えてくれました。
祈祷師さんは40代中旬くらいの小綺麗な女性でした。
もっと圧が強い感じかと思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。
玄関から部屋の中を見てみると、部屋がいくつかあるようで、全ての扉は閉まっていました。
玄関につながった部屋には、大きめのテーブルが正面に置かれていました。
そのテーブルに案内され、お互いに向かい合う形で座りました。
その日は特に暑かったのですが、室温は快適な温度に保たれていました。
その間、祈祷師さんは「暑かったでしょう」など気遣う言葉をかけてくれていました。
ちなみにこの時、iPhoneはズボンの前ポケットに入っており、マイク部分が外に出ている状態でした。
座ったタイミングで取り出して手に持っておきました。
祈祷開始ィィィィ!
祈祷師さん「早速ですが、こちらにフルネームと住所を書いていただけますか」
ワイ「はい……(カキカキ)……書きました」
祈祷師さん「こちらにはどなたとお住まいに?」
ワイ「えーと、両親と3人で住んでます」
祈祷師さん「じゃあお子さんの頃からこちらにお住まいで?」
ワイ「あー、そうですね」
祈祷師さん「わかりました、ありがとうございます。」
名前と住所を書いた紙には、9親等ぐらいまで遡って記載できる枠が用意されていました。
先祖が原因の場合に使うのでしょうか。
他には、祈祷師さん側にメモを取るようのノートがおいてありました。
ちなみにこのノートを使われることはありませんでした。
テーブルの逆サイドには地図がおいてありました。
これで氏神様の神社を教えてくれるんでしょうか。
祈祷師さん「それでは、今お困りのことですが、ご体調とかお気持ちの面とか、その他には何かございますか?」
ワイ「えーっと、そうですね……(かくかくしかじか)……というところでしょうか」
予めメールで予約をする際に、鬱症状や不安障害、睡眠障害やら過敏性腸症候群のことを言ってあったので、それを改めて説明しました。
メモアプリにその文面を用意してありましたが、使わずに済みました。
祈祷師さん「うーん、そうですか…(くるくるくる)」
そう言って祈祷師さんは小袋からチェーンの付いた小さい水晶のような物を取り出しました。
何をするのかと思っていると、チェーンを握って、さっき名前と住所を書いた紙の上で水晶をくるくると回し始めました。
ワイ「(何やってるんだろう…)」
祈祷師さん「うん、しかばねさんがお困りの今言われたこと、私かなり改善できると思います」
ワイ「はい…」
祈祷師さん「しかばねさんはいますごくお困りになっていることだと思いますけど、同じような症状で悩まれていて、もう起き上がれないとか入院だとかいう人もいたんですが、病院に行ってもどこも悪くない、いやそんなはずはないっていう人をたくさん見てきたんですね。こういうタイプの原因の時は、100%皆さん元気になられるんですよ。」
ワイ「はい…(100%て…)」
祈祷師さん「それこそこちらのお住まいに子供の頃から住まわれていて、いろいろなモノの積み重ねで今の状態になってしまっているので、ご希望されるのでしたら私御払いしますので、あ、しかばねさんはそこに座っていてくれれば大丈夫です。そのあと1週間2週間様子を見ていただけますか。うん、結構しかばねさんは重症だと思うんですけど、その割には起き上がれているし元気にしていらっしゃるので、本当にすごいと思います。」
ワイ「あぁ…ははっ…」
祈祷師さん「それで、御祓いできるものが今2つあって、しかばねさんご自身とお住まいの土地。しかばねさんだけでなくてご近所でも何軒か同じ状況のところもあるんで、その家は大抵なんらか困っていると思います。氏神様がこれまでお家に入れなかったのが御祓いすれば入れるようになるので、同じようなケースだと皆さん『家の中のニオイが変わった』とか『家の中が明るくなった』とか『庭に変な苔生えてたけどなくなった』とかおっしゃるんで、なんらかの変化は感じられるはずです。そういうことで、望まれるのであれば御祓いさせてもらいますが、どうしますか。」
その後、料金についての説明も改めてしてもらい、基本料金は30分1万円で、御祓いは自分と家の土地を合わせて2万円のポッキリ価格で大丈夫とのことでした。
やっすーーーぅい!(混乱
ワイ「じゃあ御祓いもお願いします」
祈祷師「はい、わかりました。お子さんの頃とかお家で何か怖いこととかありませんでした?」
ワイ「え? うーーーん、いやぁ、どうだろう、あんまり記憶にはないですけどねぇ…」
祈祷師さん「割とお子さんだと色々見えたりするので」
ワイ「あー、まあ寝る時にカーテンがお化けに見えたとかはありますけどねぇ、ハハハ」
壮絶なる御祓いの幕開け!
その後、御祓いが始まりましたが、御祓いと言っても何か特殊なことをするわけでもなく、さっきの水晶を紙の上でくるくるしまくるというものでした。
ワイの目には見えないし耳にも聞こえないけど、祈祷師さんには何かが見えていたのか、また氏神様とはなんらかの意思疎通をしているようでした。
御祓いしてもらってる間、やることがなく、軽く話をするだけだったので、キョロキョロと部屋の中をみたりしていましたが、BGMが流れていることに気が付きました。
話をしていたら気がつかない程度の小音で、ヒーリングミュージック的なオーケストラの音楽が流れていました。
リラックス効果があるんでしょうかね。
そんなことをしているうちに御祓いが終わりました。
原因を知りたいかと聞かれたので聞いてみると、地縛霊? 呪縛霊? が家のある土地に6体いたそうで、こいつらがいたことで氏神様は家に入れない(家を認識できない)し、こいつらがワイに対して悪さをしていたということでした。
同様のケースで、大抵は3体くらいなのに6体もいたんだからそりゃ苦しいはずだ、よく今まで頑張ってこれた、とのことでした。
後に地縛霊をウィキったところ、その土地に強い思い入れを残したまま死んだ人間が地縛霊となるということでしたが、この土地で死んだ人間ってじいちゃんばあちゃんとかひいじいちゃんとかそのくらいだと思います。
正確に言えば、じいちゃんばあちゃんは病院で亡くなってます。
さらに遡ってこの家が建った時からその地縛霊がいたということにすると、なんで親兄弟がうつ状態にならずにワイだけ?という疑問は残ります。
そう言えば近所も同じ状態と言っていたので、この辺りは昔戦場だったのかもしれませんね(すっとぼけ
御祓いも終わり、お参りする氏神様がいる神社も聞いた頃でだいたい17分ほど経っていました。
まだ時間が残っているからか、他に聞きたいことや困っていることはないかと聞かれたので、捻り出した質問と回答をいくつかご紹介します。
ワイ「左半身に神経痛があって、父と伯父が首のヘルニアで手術しているんですが、ワイもそうなるんでしょうか」
祈祷師さん「それは関係ないですね、大丈夫だと思います」
ワイ「お参りする日は1日と15日とのことですが、2週間おきということですか」
祈祷師さん「氏神様もずっと神社にいるわけではなくて、テリトリーのお家を回ったりして不在のこともあるんですね。なので、1日と15日は神社にいていただくという約束になっているんです。まあ厳密に言えばいろんな誤差はありますけど、あくまで目安というところですね。毎日お参りしたいという人もいらっしゃるんですが、行っても氏神様がいないということもあるので、できればいらっしゃる時に行ってお話しを聞いてもらう方がいいですよと言ってるんです。」
ワイ「もっと近い神社もあるんですが、なんでこの神社なんですか」
祈祷師さん「氏神様にもテリトリーがあって、そのテリトリー内のお家をみるようにしているんです。このテリトリーは人間が決めたものとは違って氏神様たちが決めたものです。あとは神社の中には氏神様がいらっしゃらないところもあるんです。」
他にはないかと聞かれてもそんな唐突にはぽんぽん出てこなかったため、基本時間30分を10分弱を残しての終了となりました。
財布を出すのは怖かったのと、かしこまった場所で現金を出すのもアレかと思い、料金は予め封筒に入れてあったのでそれを出しました。
中身を確認されることなく、無事に想定金額でマンションを出ることができました。
霊能力もなければ神道に対する信仰も持っていないワイなので、なかなか信じがたい部分もありましたが、受験でも最後は神頼みですし、これで状況が改善されるなら良しと思うことにします(受験したことないけど
祈祷? 御祓? を終えて
教えてもらった氏神様がいる神社はこんな感じのところで、お世辞にも大きい神社ではありませんでした。
そこまで遠くないので通いやすいですが、言われるまで存在を知らない程度の神社でした。
余談ですが、神社ってお祭りとかしてなくても夜は灯りが付いているものなんですね。
夜中ずっとってことはないと思いますが。
そんなわけで、なかなかない体験の祈祷師さんのところで御祓いしてもらったお話しでした。
どの程度のペースでお客さんをとっているかわかりませんが、度胸があれば良い商売だろうなと思いました。
客単価べらぼうに高いですし、ないとは思いますが脱税し放題でしょうね。
でもどうやって集客するかが問題でしょうね。
リピーターは多そうですが、新規は紹介しかなさそうですし。
と、思いがけずビジネスの勉強にもなりましたし、祈祷師さんの言う通り1,2週間で改善してくれるなら安いものかもしれません。
でも単純にうつ状態だけだったら休職して安静にしてれば落ち着くことも多いですし、現にワイが初めて休職した時はたしか2週間だったんですよね。
まあ何はともあれ、一番危惧していた祈祷師にハマり込んで人生終わるというのは無さそうなので一安心でした。
熱田神宮とかで車の御祓いしてもらうのとそこまで大きな差はないのかもしれませんね。
あとは氏神様お願いします、5000兆円ください。
しかばね一葉