#4 【スケボー先生の移住への記録】〜この半年間の取り組み
半年以上ぶりに記事を書きます、スケボー先生です。
前回書いた記事では、来年の移住に向けて今年やらなければならないことを整理し、「決意」を書きました。
前回の記事の内容を簡単ににまとめると
今年の4月から妻と子は先に妻の実家がある地方へ移住。
私は単身赴任となり、今年移住先の教員採用試験を受験。
今は中学校の社会科教員だが、移住先では国際バカロレア候補校・認定校の教員になるために高校の教採を受験。
といった内容です。
あれから半年以上が過ぎ、やっと少し落ち着いてきたので、この半年どのような取り組みをしたのか、書き綴ります。
1: 突きつけられた「現実」
今年の1月から、教員採用試験に向けた勉強を始めました。
私の場合は現職枠での受験なので、移住先の自治体は1次試験は専門教科の学科試験と小論文のみ、2次試験は面接、といった内容でした。
しかし、です。
恥ずかしながら、勉強を始めた率直な感想は「何じゃこりゃ、全然わからん!!」でした。
高校教採の各学科試験のレベルは、共通テスト(センター試験)レベルだと言われています。
しかし私は、自己紹介にも書いたように大学はそのままアメリカの大学へ進学したので、いわゆる「センター試験」のようなものを受けたことがありませんでした。
また、現在の自治体の教員採用試験を受ける際は、当時通っていた日本の大学から「大学推薦」なるものをいただき、その結果、1次試験の学科試験は免除されました。
思い返せば、自身が通っていた公立高校も推薦で受かり、学科試験を受けませんでした。
つまり、今までの人生で日本の超暗記型の試験を受けたことがなかったのです!!
暗記が苦手なわけではないし(アメリカの大学へ入学する際のTOEFLの勉強では、単語や文法、慣用句をひたすら暗記していました)、アメリカや日本の大学ではエッセイや論文、プレゼンやレポート形式の課題は評価されてきました。
しかし今回、この「超暗記型」試験からは逃れられません。そして、実際に過去問を解いてみて、本当に恥ずかしい話ですが、中学校社会科の教員なのに馴染みのない用語(特に世界史)のオンパレードで、「これはまずいぞ」と焦りを感じました。
でもこれが「現実」です。
つまり、私の教科の専門性がただただ足りない、ということでした。
「この現実にしっかり向き合って、みんなが当たり前のように通ってきた道を、私は今から通るしかない」と覚悟を決めました。
一方で、持ち前のポジティブ思考で、「この壁を乗り越えれば、自分の専門性も高まるし、今教えている生徒たちにも還元できるから一石二鳥だ!」と捉えて「受験勉強」をスタートさせました。
2: 教員採用試験に向けた勉強
まずは大学受験用の参考書、教員採用試験用の参考書、そして高校で使われている教科書を購入し、スキマ時間で読み書きして分からない用語をチェックしました。
また、教採用の予備校がやっているオンライン講座も受講しました。
これは2週間に1回、前後半合わせて約3時間のオンライン講座でしたが、正直、内容的にはあまり意味がなかったです。
ただ予備校がやる模試は、自分の現在地が明確になるので定期的に受けることができて良かったです。
4月からは少しでもお金を浮かせるために私は実家に移り、片道約2時間の自転車ー電車ーバイクの通勤も始まりました。
片道2時間だと、朝は6時前には家を出て、どれだけ早く退勤しても帰宅は7時を過ぎてしまい、最初はキツかったです…
ただ1ヶ月もすれば慣れてくるし、電車のながーい通勤時間こそが1番勉強に集中できる時間だと気づいたので、そこからは電車が「学習室」となりました。
参考書や教科書をずっと眺めていると眠くなってくる(特に帰りの電車)ので、そんな時はyoutubeの受験生用の学習動画を1.5倍速くらいで聞き流しながら、そして時にはウトウトしながら過ごしました。
帰宅してからは教材作りと、時間が少しでもできたら自分の勉強に励みましたが、眠たくて眠たくて頭に入ってきません。
なので11時前には必ず寝て、4時過ぎに起きて、通勤するまで勉強という朝型スタイルにしました。
3: 教採1次試験の結果
この半年間は、自分なりにどうにか時間を確保し、受験勉強に当ててきました。
そうすると、1月にはまったくわからなかった内容や問題も、1次試験の1ヶ月前になると「あれ、わかるぞ、聞いたことがあるぞ」という実感があり、模試でも着実に点数を上げることができました。
しかしその後は、過去問の点数が伸び悩み、仕事も修学旅行や生徒指導などに追われ、さらに最後の1週間はプライベートでもトラブルに見舞われ、正直心身ともにズタボロでした…
そんな絶好調とは言い難い状態で受けた1次試験でしたが…
学科では自己最高点を取ることができて、何とか1次試験を突破することができました!!!
その後の2次試験の面接でも、聞かれたこと、伝えたいことは自分の言葉で伝えられたのではないかな、と思います。
もちろん、面接の後には「もっとこの話題を広げればよかった」など反省点もありますが、やりきったと思っています。
またここには詳しく書きませんでしたが、すべり止めとして、移住先の隣にある自治体の中学校の教員採用試験も受け、こちらも2次試験まで無事終わりました。
ざっと、こんな半年間でした。
noteに記事を書く余裕もないくらいに、自分の勉強を優先した目まぐるしい日々でした。
またこの4月からは、月1で移住先の家族に会いに行き、みんなからパワーをもらっています。
実際、家族と一緒に暮らしていたら、ここまで勉強だけの時間にコミットできていたかどうか、分かりません。
4月当初は家族と離れてとても寂しい思いもしましたが、今は、この半年間という厳しくも駆け抜けるように過ぎていった時間は、私にとって必要な時間だったのだと思えるし、移住先で子ども達を育てて、家庭を守ってくれていた妻にもとても感謝しています。
また教員採用試験の結果が出たら、記事にまとめたいと思います。