ポケモンランクバトルの際に意識していたこと
前書き
先月のランクバトルで本気で潜るのは一旦これで最後と決めていて、実質引退試合のような感覚で挑んでいた。結果無事に2ロムR1900突破してひとまずの目標達成できて満足のいく形で終えられて本当に良かったと思う。一線を離れる前に、自分の中でポケモン対戦にあたって意識していたことを書き残しておくことにした。既にされている方もいたり、自分の中で確立されたものがある方も相当数おられるかと思うので参考にならない部分あるだろうけれど、どうすればよいのか迷った方の一助となれば幸いである。
私のランクバトル歴
ポケモン自体は白黒だった時からやっていて、2010年頃にDS作品を一回本編クリアまでやり復帰して、2021年頃から3DS作品とswitchをやり始めたような感じであった。
ランクバトル自体に参戦したのは剣盾冠環境末期の2021年の5月か6月あたりから。まだ2年ほどで途中ほとんど潜っていないシーズンもあったものの、初めは45000位のR1301とかいう感じでそこから1年ぐらいは好きなポケモンを使ってはエースバーンサンダーウーラオス等にしばかれて4~5桁をさまよう感じだった。ルール変わって禁止伝説2体ルールになって、ムゲンダイナホウオウラキヌオーバンギムドーの受けループに出会ってからは受けループに活路を見出してそこからこだわって戯れるようになり、2022年6~8月には3か月最終三桁に入ることができた。(当時はデフレ環境だったため、R1800のったぐらいで最終三桁圏内だった)秋に試験もあったため、剣盾ランクマはここでいったん終了。
SVが発売後は、ちょうはつビルドコノヨザルや渦アンコカイリューの大量発生に頭を抱えては答えが見いだせずにはいたが、それ以外にはなんやかんや勝ててとりあえずR1800にはのっていた。レギュA~レギュBまではそれなりに頑張っていたような気はする。とりあえずR1800は超えていたが、順位が4桁後半だったり4桁中盤だったり、新作発売直後のインフレを感じる。剣盾末期で最終3桁とれたときは、R1800とれたらぎりぎり三桁、1900~2000以降は3桁前半最終2桁より先の世界と思っていたので、これは本当にショックを受けたものである。
剣盾で初めてレート1800を超えて最終3桁に初めて入った時の記事
S31最終947位(レート1808)無難なダイナホウオウ軸受けループ|セルゲイナス (note.com)
SVで初めてレート1900を超えて久しぶりに最終3桁に入った時の記事
エンジョイする受けループ S9シングル最終810位R1922&最終870位R1919|セルゲイナス (note.com)
この成果を高いとみるかそうでもないとみるかは、今どのような位置におられてどのような目標に向かって取り組んでおられるのかによって変わってくると思う。それでは、その目標を立てるにあたっての話をしてみる。
目標の立てるにあたって
ランクバトルでの目標の立て方には大きく二つの基準があると思っている。
レート基準で考えるのか、最終順位基準で考えるのか?これが基本で、あとは特定の統一パだったり、特定のポケモンを入れたり等の条件が入ったりすることがある。条件が入るというよりかは、人によってはそうでないとやる意味がないというぐらいに潜る理由そのものだったりする。
参加人数によって最終レートと順位がものすごく乖離することがあるので、2軸の横が必ずしもだいたいそのあたり、というわけでもなかったりする。SVシーズン1なんかの極端に人口が多かった時期は、レート2000達成しても4桁前半だったりした。
人によってどこまで到達した経験があるか?は違うので、現状どのあたりまでは安定して到達できていて、どこを目指しているのか?で取り組み方はまた変わってくると思う。また、使える時間や体力・集中力にも限界がある。大きな目標の前にはまず目の前の小さな目標をクリアすることが大事で、現実的に実現可能な目標設定をして少しずつ到達していくのが確実だと思う。表でいえば下に行けばいくほどにハードルが非常に高くなってくるので、どれぐらいの期間どれだけやれば確実に行けるという保証も目安もないので、そこばかりはなんともいえない。
戦うにあたっての自分の軸を決める
対面構築をメインで行くのか、起点作成積みエース構築でいくのか、攻めサイクルでいくのか、受けループをメインでいくのか、はたまた推しポケモンを軸にしてそれを活かせる戦術をとるのか・・・いずれにせよ自分にとって戦いやすい戦い方をみつけて、そこを軸に考えていくほうが後々物事が考えやすい。軸を決めたからといって他の戦い方は別にいいのかと言われたらそんなことはなく、結局対戦していれば当たるのだから他の戦い方も自分が握るのとは別で、ある程度勉強する必要がある。
基本的に構築のコンセプト自体を途中で変えている人は稀だろう。複数ロムで軸が違う別の構築を使って同時に高い戦績をあげておられる方も中にはおられるが、知識と経験と戦える時間があるからこそなせることであり、まずもって真似できるものではない。
とはいえ、自分の軸が見つからないうちはいろんな軸を触ってみるのは大切なことだし、なかなかその軸を使いこなせずその間結果が出ないのはしょうがない。それもある意味で必要な経験だと思う。
構築記事読書のすすめ。
勉強するにあたっては、さまざまな構築記事を読むのが良い。構築の並びと技構成・調整意図・運用方法がだいたい記載されている。それぞれの視点で環境考察をしていて、それを踏まえた形でのそれぞれの解決策が提示されている。その構築の何が強くて、どこが弱点なのか?これを知ることがとても大事である。
記事はたくさんあるのですべての記事を読むのは時間的に困難だと思う。順位帯が近い人か、少し上の人のもの、あるいは自分が特定のポケモンを使っている場合はそれが使われている構築の記事から読むのがいいと思う。たしかに上位の方の構築は、世の中の有象無象の構築に対応できて勝てているからこそ上位の結果を残されている。しかし、それが必ずしもすべての順位帯で通用するのかといえばそうとはいえない部分もある。順位帯によって使われているポケモンや動かし方の傾向が違っていたりするものだからである。最上位の方が使われている構築だからといって、自分のいる順位帯で通用するかといえば必ずしもそうとはいえない。
『順位がものすごく溶ける』、とはそれが原因の一つではないかと思う。ありえないほど下振れが連発して連敗することもあるので必ずしもそうだとは思わないが、負けが続いて環境の変化に気づけなかったり、頭に血が上って冷静な判断ができなくなってしまっている場合もあると思う。
また、構築記事に書かれている構築でシーズン中ずっと戦っておられた方はあまりいないだろう。いろんなポケモンを試してみたり、あるいは技構成や持ち物を変えるなど微調整はシーズン中どこかで必ず何度かは実践されているはずである。試行錯誤の末にたどり着いた構築が記事にて紹介されているものである。試行錯誤は対戦する人が尽きず環境が回り続ける限り一生終わらない。その環境でそれだけの成果を出せたとしても、必ずしも次のシーズンで同様の結果を出せるとも限らない。
どの構築にも絶対に有利不利はついてまわってくるが、知識を得ることで可能な限り対応範囲を広げることは可能ではある。
型を知っているのと知らないのとでは、初動の対応がまるで変わってくる。型を知らない場合は、さまざまな可能性を考慮しなければならないが、ある程度型がわかっていれば自ずと対応方法が変わってくる。
例えば、受けループで結果を出されている構築のヘイラッシャと攻め駒が多い構築の中にいるヘイラッシャでは技構成が少し違う。前者ではじわれねむるがほぼ標準装備で、あとはゆきなだれ・みがわり・ねごとが選択で入ってくる。対して後者のほうでは、あくび・ウェーブタックル・ヘビーボンバーが搭載されていることが多い。
相手にしていてやはり頭を抱えるのがカイリューだろう、君は何をしてくるカイリューなのかな?と。もし構築記事を読んだ経験があるならば、この構築は記事で読んだやつだからおそらくハチマキに違いない、とかある程度あたりがつく。そこをずらされてしまうこともあり、結局は当たってみるまではわからないのはそうなのだが、環境を知り、構築記事を読んでおけばある程度の型の傾向はみえてくるので、そういう知識を増やす意味でも構築記事は一読、難しければ並びと持ち物と技構成だけはみておくようにしておきたいものである。
他の人の構築と自分の構築をざっくりと脳内で戦わせてみる
自分の中でいつのまにか無意識にやるようになっていたことがあって、配信視聴中や構築記事読んでいるときに、目の前にうつる構築と自分の普段使っている構築を脳内で戦わせて初動に取るべき対応やその後迎撃プランを考えることである。特に構築記事を読んでいるときに意識しているのが、並びと技構成と基本戦術はまず確認していた。基本軸が受け思考なので、この型はこいつで受かるか、これどうやって相手したらええのか?とかそういう感じで考えていた。これが自分の構築の練度を上げていくことの一つなのかな、と。
個人的な信条として、『対戦は1戦1戦骨の髄までしゃぶりつくすようにじっくりと味わう』を意識している。受けルーパーなので基本的に1戦1戦長めになるわけだが、実際には試合前の準備運動やその後反省も含めて、1戦の対戦時間以上に時間と労力をかけているような気がする。対戦数は稼げないものの、その分質の高い試合を心掛けている。
その日初めてランクバトルを潜る前や道具やテラスタイプを変えたなどの場合、基本的にカジュアルバトルにもぐって相手構築の選出糸の読み取りと対応方法の確認の準備運動を行うようにしている。まぁカジュアルマッチなのでコライドンミライドンミュウツー等がいて環境にマッチしていないからあてにならない、という意見は最もではある。とはいえどんな相手にでも最善に選択をする、という思考の準備運動が目的なので準備運動ができればそれでいいと思っている。実際に高くできているかどうかはなんともわからない。
人から教わる・交流する
既に高い段階にいる人から直接話を聞いてみるのは、成長のために非常に有意義である。Twitter改めXでポケモン用アカウントをつくっておくのは非常におすすめしたい。ある程度熱心にされている方の多くが、更新頻度や閲覧頻度の差はあれどTwitter改めXのアカウントをお持ちだったりすると思われる。家の近所にポケモンの対戦の話が分かる人がいるだろうか?大学生ならポケサー等で交流はあるかもしれないが、社会に出れば意外といそうでいないものである。そんな人達が気軽に情報交換できるような時代になったので、かがくのちからってすげー!と言わざるを得ず、利用しない手はない。構築記事を読んで感想のコメントや、質問をしてみるのもいいかもしれない。
また、ランクバトル生配信をみてみるのも非常に勉強になると思う。自分が対戦せずとも、さまざまな構築に触れることができるので、気晴らしにはもってこいである。先に述べたような、自分の構築と目の前にうつる構築を脳内で戦わせてみて対応方法を考える、というのも勿論可能だし、配信者の型がそのときになぜその行動をしたのか?を解説してくれたりもする。差しさわりのない範囲でコメントできいてみたら、答えが返ってくるかもしれない。また、人によっては配信者と共に頑張ろうという気になって、一緒に成長が味わえることもあるかもしれない。
対戦オフに参加してみるとなおのことよい。観戦しに行くだけでも非常に価値がある。そしてポケモンの話をしながら食べるごはんは本当にうまい。
ただし、ポケモン対戦勢の方を多くフォローしていると、タイムラインを見たら軒並み2桁3桁レート1900・2000到達しましたの報告が多くなり、自信を失ってしまうように感じる方もいるかもしれない。ただし、人によって今いる状況や目標がまちまちであり、それぞれが自分の目の前の目標をどう達成するかが重要なわけで、その達成が称賛されることはあっても、達成できなかったことを非難されることはないし、されるべきではない。今回何かを達成された方も、どこかのタイミングでその前の段階を経験していたりする。そういった試行錯誤の過程での失敗はまじめに取り組んだからこそ素直に認めづらい部分は確かにわかるが、どうすればよかったのかをひたすらに調べて考えて次にやるべきことにエネルギーを注ぐべきである。
振り返りの記事を書く
本腰を入れてまじめに取り組んだのであれば、どのような結果であれ、その時に感じたことや考えと反省点を記録として残しておくべきだと考える。
自分であとで振り返る必要にかられたときに、そのルールでどんなことがあってどのように対応してみた結果どうだったかを記録しておくことは、どの立場の人であれ大事なことだと思う。あとは自分の考えを整理することができる。何かの達成記念に構築記事を書こうかという人もいるが、それはもちろん楽しみだし是非お願いしたいところであるが、例えそうでなくてもシーズンに1回でも月に1回でも書ける範囲で書き留めておく癖はつけておいたほうがよい。そのとき遭遇したきつい型、変態型の知識が忘れたころに思い出して役に立つこともあるかもしれない。
記録をつけていくのを習慣化する、というのはなかなか億劫ではあるが、これはポケモンの対戦に限らずやれる範囲でやっておいたほうがいい。20歳超えてくると一年があっという間で、少し前の出来事と思っていたことが実は10年前だったりとか、そういうことがざらになり、何がいつの出来事だったのか思い出すのがなかなか困難になりがちになる。
最後に
ポケモン対戦の知識の得るための勉強というのは、結局他のことにも通ずるものがあると思っている。
私事ではあるが、とある法律の資格試験の勉強をしていて、去年数か月独学で勉強して失敗してしまったので、現在はオンライン講義も使用して勉強しなおしているところである。そこで常々言われるのが、以下の言葉である。
これはポケモン対戦にも通じるところがあって、あるポケモンをみて、どんな技がだいたいどれぐらいの威力でとんでくることが想定されるか?あるいはどんなからめ手がとんでくることが想定されるか?これが想起できるのとできないのとでは、やはりとれる試合の数も変わってくると思う。もちろん物理型か特殊型かわからなかったり、世間的にはこの型が多いからこうだろうとおもったら意表をついた型だった、ということはポケモン対戦の世界ではまあまああるので難しいが、これがある程度できるのとできないのとではやはり対応の仕方が変わってくる。そのあたりを踏まえて、事前に対策を想定しておき、その対策を披露すればよい。何事も準備は必要、ということだと思う。
皆さんそれぞれ様々な現状があり、さまざまな目標や信念をもって戦われているかと思う。皆さんが時間の許す限りの範囲で、それぞれの目標を一つずつクリアしていくことを草葉の陰から願ってやまない。
最後になるが、記事の一番上のハートマークをぽちっとな!してもらえるとちょっとだけありがたい。
おわり
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