ファッション専門人材会社から総合ソリューショングループへ、2代目が継承するDNAと2030年へのビジョン Vol.3:WMHを創った理由
こんにちは、ワールド・モード・ホールディングス株式会社(WMH)社長の加福真介です。
WMHは日本で唯一のファッション領域に特化したソリューション・グループです。
人材の採用育成・店舗運営・マーケティング・コンサルテーションなど、ファッション業界の課題解決に必要な各分野のプロフェッショナルがチームとなり、多角的に改善・成長をサポートしています。
このnoteでは、これまでまとめてお伝えする機会がなかった当社のあゆみ、理念やDNA、業界の発展や社の成長に向けて考えていること、仲間が活躍する様子などを社内外に発信していきたいと思います。
▼「Vol.1:創業のあゆみ」「Vol.2:引き継がれるiDAのバトン」もぜひあわせてお読み下さい
Vol.1 創業のあゆみ https://note.com/skafuku/n/ne330b33d6cba
Vol.2 引き継がれるiDAのバトン https://note.com/skafuku/n/n2a5b9cdcdd86
第3回目となる今回は、ファッション専門の人材会社からファッション業界全体の課題解決に貢献する包括的なソリューショングループへ、新しい挑戦を決意した経緯をお伝えしていきます。
総合ソリューショングループWMHが生まれるまで
2012年に父から事業を承継したと同時に、ワールド・モード・ホールディングス株式会社(WMH)を法人登記しました。
ファッションブランドや小売における課題を総合的に解決できるような企業グループを創りたいという想いで設立しましたが、さらに詳しくいうと、そこには3つの理由があります。
1つめの理由は父の影響でした。
父は人材会社の社長でありながらも、人材以外の話をよくクライアントとしていました。
そして常にどうやってクライアントの店舗やブランド事業そのものの発展に貢献するかを考えて新しい事業アイデアを実行していました。その方が人材ビジネスの質が上がるのです。
歴史も知名度もなかった当社がクライアントや働く人から選んでもらうことができたのは、そのような姿勢のおかげだと思っています。
そこから、言われたことに対応するだけでなく、顧客に寄り添いながらその成功に向けて積極的に働きかけていくパートナーシップが信頼の獲得に繋がり、その結果として自社の長期的な繁栄があるのだということを学びました。
2つめの理由は外部環境の変化です。
社会構造の変化によって顧客の課題が複雑化し多様化していく中で、単一の事業を展開する会社のままでいては顧客の課題に対して最適なサービスが提供できなくなるという危機感を持っていました。
3つめの理由は社員のキャリアです。
私が働く上での最大のモチベーションは「社員の幸せ」です。
「幸せ」といっても報酬さえあればいいのではなく、働きがいや信頼できる仲間、胸を張れる仕事があって初めて楽しく働けるのではないでしょうか。
胸を張れる仕事をするというのは、会社としての正しさ・倫理観はもちろんですが、社員一人一人が組織の中で必要とされ成長できているという実感を得ることからも生まれてきます。
単一事業だけのピラミッド型組織で拡大を目指すよりも、多様な事業を展開するフラットな組織で拡大をした方が、多様な個性や強みを持つ社員がライフイベントを経ながら多様な働き方で会社に関わり続け、その時の自分にあった活躍の場を見つけやすいと考えました。
私は社員が大好きで、ずっとともに成長していく家族だと思っています。
また社員に愛される会社であることは、同時に顧客や社会に愛され続けるためにも必要不可欠です。
そこで、業界を絞った上でそのニーズに応える多様な事業を揃えながら、其々の専門性や質を高めていき、顧客のニーズに沿って最適なサービスを提供するグループを創ろうという考えに至りました。
人材会社での経験値がほとんどの私が、多様化し複雑化する顧客の課題に直接応えて様々な領域で質の高いサービスを提供していくのは、正直難易度が高いでしょう。
でも、優れた仲間が集まり協力し合えばそれができます。
そこで、どうすれば多様な領域で活躍するプロフェッショナルが集まり、顧客に寄り添う企業風土を醸成し、チームワークを発揮してサービスを提供できるか?活かせるものはないか?と考えました。
当時、iDAはファッション専門人材会社として既に1000社以上の取引先があり、登録者も10万人以上いました。(現在は1200社、25万人になりました。)
そして私たちはファッション専門の人材会社として、単に人を紹介するのではなく、顧客が人を採用して何をしようとしているかを考え、研修体制を充実して優秀な人材を紹介することで成果を高めようとしていました。
さらに、1000社の顧客の要望に対して人材紹介のみで対処するのではなく、顧客の課題に応じて最適なソリューションサービスを提供・解決した方が喜ばれるケースが実は数多く存在するのではないか……と考え始めたのです。
【事例1】
新店舗あるいは期間限定店舗を出す為に人材を探しているクライアントには、店舗運営そのものを代行した方が喜ばれることがある。
【事例2】
店舗の生産性が上がらず、新しく人材を探しているクライアントには、店舗運営のコンサルティングや研修も併せて提案してみる。
【事例3】
ECを新たに立ち上げる為に責任者とメンバー採用を検討しているクライアントには、ECコンサルティングをしつつ既存社員様を研修することを併せて提案してみる。
【事例4】
英語が使えてデジタルもできるPR責任者を探しているクライアントに対しては、採用をお手伝いしつつ、PR責任者の不得意な領域をマーケティング会社でお手伝いすることも併せて提案してみる。
【事例5】
海外展開を考えて現地法人立ち上げ人材を探そうとしているクライアントに、現地の展開活動を支援するアウトソーシングを併せて提案してみる。
など、例を挙げるとキリがありませんが、
人材提案の代替手段としてソリューションサービスを提案しようというのではなく、
人材とソリューションサービスを合わせて提案していきます。
そうすることがクライアントの選択肢を増やし満足度を高めるはずであり、たとえ選択されなかったとしても多様な方法を提案する過程でクライアントの課題に対する理解を深めることができ、その結果として人材サービスとソリューションの両方のサービス品質を高めていけると考えています。
クライアントの課題が複雑化し多様化していくことに対応しながら最適なサービスを提供していく為に、様々な分野におけるプロフェッショナル、それを目指す人達が集まる会社を創っていきたいと考えています。
そのような想いを込めて、良い仲間が集まり、良い企業風土を醸成し、良いチームワークでサービスを提供していく総合ソリューショングループを目指す挑戦を始めました。