スーパーブランドの社長から、心踊るショッピングの未来を教えてもらったのでシェアします。
こんにちは、ワールド・モード・ホールディングス株式会社(WMH)社長の加福真介です。
WMHは日本で唯一のファッション領域に特化したソリューション・グループです。
人材の採用育成・店舗運営・マーケティング・コンサルテーションなど、ファッション業界の課題解決に必要な各分野のプロフェッショナルがチームとなり、多角的に改善・成長をサポートしています。
そして舞台を日本から世界に拡げようと絶賛奮闘中です。
トップの写真は社員旅行にて花火でWe are WMH Familyと書いたものです。
この仲間で夢を絶対に実現していくと心に誓っております。
今日はタイトルの通り、ショッピングが未来にどうなっていくかについて書いていきたいと思います。
なぜこのような話をするかというと、、、
スーパーブランドの社長から未来のショッピングについて教えてもらったのですが、その時に心が躍るという表現では足りない、もう心がリンボーダンスするくらいワクワクしました。
そして、その未来を実現するために、どう頑張れば良いかイメージも湧き、とてつもないファイトをもらいました。
その感動と情熱を人に伝えたいと思ったからです。
私はエスカレータ式の中学に入ったおかげで、関西の名門である同志社大学を卒業しました。小学校六年生の時しか、ろくに勉強をせず社会に出てしまいましたので学力は身に着かなかったのですが、業界で活躍するスーパースターの先輩方と知り合う縁には恵まれました。本当に感謝・感謝・感謝です。
スーパーブランドをいくつも傘下に持つ業界トップクラスに会社で社長を務める大先輩と食事をご一緒した際に、ショッピングの未来について話す時間があったのですが、私の想像を越える未来を示してもらいました。
そしてそれは私がかねてから抱いていた問題意識の先を明るく照らしてくれて、とてつもないファイトを与えてくれるものでした。
その未来のお話がいかに私にとって心踊るものだったかをお伝えする為に、私がそもそも抱いていた問題意識を先に紹介し、ショッピングの未来と、背中を押していただいた私たちWMHが進むべき道について書いていきたいと思います。
そもそも抱いていた問題意識 その1
さて、本題に入る前に、私の問題意識についてお話したいと思います。
一つ目は日本の人口問題とグローバル化についてです。
下の図は日本における人口の変化を表していますが、この分析によると日本の総人口はわずか25年で15%減少します。
また生産年齢と言われる15歳~65歳の人口はさらに顕著で25%減少し、
65歳以上の人口は8%増加していきます。
2045年と言うと、私も68歳でもっと働いていたいですし、大事な仲間達、子供たちの夢を見て生きる日本であるにはどうすればいいかを考えることは本当に大事です。
政府も頑張ってくれると思いますが、民間の人や企業がどう行動していくかがこれからの日本と世界を創ると思っています。
人口が減れば、買い物をする人、その商品を創り販売する会社で働こうとする人の両方の絶対数が減り、それによって企業業績が伸び悩めばみんなの収入も減り、また買い物が減るといった悪い循環がおきます。そのような状況では高齢者が増えていくのに社会保障も機能しなくなってしまいます。それではみんなが幸せに生きれません。
解決する道として、幅広い年齢の男女において就業率を高めていくことも一つですが、それだけでは早晩補えなくなっていくように感じます。
一方、世界に目を向けると人口は増え続けます。
私たちWMHのいるファッション業界で考えると、日本人に愛されるという事は大前提として、さらに世界の人たちに好きになってもらって、買い物をしてもらい、働いてもらえるようになれば、発展を続られるはずです。
きっと、これから企業はグローバルに消費市場と労働市場を捉えて、事業を発展させていく必要があるのだと思います。
私たちWMHも、まずはアジアパシフィック(APAC)にサービス拠点網を、そして世界へと展開していけるよう頑張らねばなりません。
なぜまずAPACかというと、とくにASEANはこれからGDPが年率9%で成長すると言われており、世界が驚いた戦後日本の高度成長期と同じ成長率です。人々の暮らしは10年いや5年で見ちがえるくらい豊かになっていくと思っています。
そしてAPACは、この先しばらく世界で最も成長する地域となり、世界中のブランド企業が注目をしていくと予想しています。
ボクシングの世界でも日本チャンピオンが次にアジア太平洋(APAC)チャンピオンを目指していきますので、自分たちが日本チャンピオンかどうかはさておき、次の目標としてAPACで頼りにされる会社になることは良いのではないかと思っています。
そこで、APACの国々において、品質の高い日本の製品やサービス力を活かし、現地の仲間たちとともに最高の買い物ができるようブランド企業を応援していこうと海外展開を加速させることを決めました。
まず、当社自身が海外展開をして現地市場の成長に貢献し、日本企業や世界の企業がその地域に進出してくる事をお手伝いできるようにします。
そして、海外で経験を積みたい人は増えるはずで、日本人だけでなく世界中の人材が魅力的で自身が成長できそうな国や会社を目指すはずです。
国際的なキャリア構築を支えられるような人材会社の役割を果たしながら、魅力的な仲間を集め、世界で展開するブランドの活動を支えていきます。
そして、日本市場への貢献です。世界の消費市場と労働市場の両方を理解して、その上で世界の人々が日本で買い物をし働こうとするように、橋渡しをしていきたい、いかねばならないと考えています。
そもそも抱いていた問題意識 その2
長くなり、すみません。もう一つだけ問題意識があります。
これからショッピングの在り方が変わっていく事です。
ファッションやビューティーに関するショッピングはその時間そのものが楽しい体験であり、自身に似合うかやそのブランドや製品に愛着が持てるかを確かめて購入する事が多いので、リアル店舗に行って購入するという事はなくならないと言われています。
しかし、デジタルが私たちの生活に浸透し、情報入手の手段が広がり、サステナビリティへの意識が年々高まるなど価値観も変化していきますので、ショッピングのあり方もそれに伴うブランド企業の販売や宣伝方法も変化していかなければならない、当社も変わらなければと危機感を持っています。
例えば、オンラインを通じた購入が増えていますが、ファッションやビューティーのショッピングにおいて販売員の助けを必要とする人は沢山います。
ビデオ通話による1:1の接客、ECで商品を選びながらの相談に応えてくれるチャットでの接客、電話での相談など非対面での接客の質を高めようとするブランドの動きが活発になってきています。
販売員がSNSで画像や動画を通じて商品の使用方法や着こなし方、商品に込められたストーリーなどを発信し、それらを参考にショッピングをする人も増えています。
次世代の業界において必要とされるスキルやキャリアパスは変化していくはずですので対応を進めています。
そして、サステナビリティについて理解を深め、実践していくことが益々求められるようになります。
環境や誰かを犠牲にすることのけしてない、気持ちの良いファッションを求める声はますます広がり、業界はこれに応えていかなくてはいけません。
WMHもファッション業界全体のサステナビリティに貢献したいと考えており、自社の事業群による貢献はもちろん、事業以外でも貢献できるように、社内外の連携を活発化しています。
次世代の業界において、販売員をはじめとする業界で働く人たちのキャリアはどう変わっていくべきなのか、WMHができる事は何かを考え行動し続ける必要があります。
VUCAの時代と言われる中で、少しでも未来を見通してともに未来を創っていけるよう、たくさんの人と話していきたいと思っています。
ショッピングの未来
さて前置きが長くなりましたが、スーパーブランド企業で社長を務める大先輩が示してくださったショッピングの未来について共有していきたいと思います。
そのスーパーブランド企業の現在の取り組みについて紹介させてください。
そのブランドではお客様に特別な体験と商品を直接届ける場として店舗を非常に大切にしています。
それと同時に、お客様がブランドに触れるすべての接点において他社にはない特別な対応ができるように、改革が進んでいます。
例えば、お客様がお問い合わせをしてこられる先のカスタマーセンターの対応にも力を入れておられます。
お客様は何らかのお困りごとがあって相談をしてこられる訳ですからマニュアル対応ではなく、お客様としっかり向き合い、そのニーズを捉えてプラスワンの提案によって喜んでもらえる対応を目指しています。店舗で接客経験を豊富に積んだメンバーでチームを作っているので、店舗との連携も良いということでした。
しっかりお客様を接客し、店舗とも連携がされる事で、非対面でありながら購入に繋がるケースが増えているようです。
ウェブサイト、カスタマーセンター、店舗、、、いずれの接点でブランドに触れてくれたとしてもお客様には特別な体験を提供し、その一人のお客様がそれらの接点をシームレスに行き来しながらブランドのファンになってもらえるよう、そのブランドの様々な部門は連携し合うよう努力されています。
どの会社かわかるといけないので詳しく書きませんが、ヨーロッパに本社がある会社という事もあり、サステナビリティへの意識や取り組みは本当に努力されていて、カーボンニュートラル達成に向けたアクションもすでに本格化されていて見習わなければと思いました。
さらにその先、未来におけるショッピングを聞きました。
具体的には、次のような業界の未来のイメージです。
ニューヨークの店舗にある在庫をオンラインでチェック、日本の店舗で接客を受けて商品やブランドへの理解とともに吟味することができ、その後にオンラインで決済を行い、パリ旅行の際に商品をそのブランドの本店で受け取れるようにしサプライズプレゼントできる。
海外から日本に旅行しショッピングする人が増え、日本のカスタマーセンターへは海外のお客様から相談が増える。店舗での体験をより良いものにすべく創意工夫がされていくのはもちろん、オンラインで沢山のお客様と繋がって非対面で接客する手段も拡充されていく。
店舗とオフィスの社員の行き来や連携が進み、さらに日本と世界の国々の社員がさらに連携していくようになる。販売員のキャリアパスは拡がり、例えば台湾に住みながら日本企業で働くなど働き方の多様化が進む。
ECと店舗、日本の地域間および世界の在庫が共有されて管理されていき商品が売れ残る事が減る。そして当然、過剰なセールや廃棄は無くなる。
サステナビリティに対する企業の取り組みや生活者の意識は世界標準として高まっていく。社員のウェルネスを追求する企業も間違いなく増える。買う人だけでなく働く人に選ばれる企業や業界だけが持続的に繁栄する。
日本の人口問題など私が問題意識として抱えている事を先に記述しましたが、それらに答えをくれる、未来を明るく照らしてもらった気分でした。
店舗とオンラインが繋がり、世界中のお客様や仲間と繋がっていくという事は、企業の生産性も働く人の可能性も無限大に拡がっていく可能性があるという事だと思います。
ここで当社の社是を紹介させてください。
夢を見ることができればそれは必ず実現できる、常に将来を見据え頑張ろうという意図ですが、本当にその通りだと思っています。
上記の未来を実現するには、ワールドワイドで乗り越えるべきことがたくさんあるそうです。
サステナビリティを中心に据えた成長戦略と企業文化の醸成、次世代に対応したマーケティング戦略、ITシステム、課税の問題への対応、物流網拡充、人の育成、新たな組織や評価制度の準備、国ごとの法律や文化理解、、、
それらの難易度がどれだけ高いとしても、、、できるかどうかではなく、
創業の教えと社是に従い、本気で達成を目指して、方法を考え、仲間を増やして、積極行動していきたいと思います。
その為にWMHがすること
最後に、上記の明るいファッション業界の未来に向けて、取り組んでいこうと思うことを2つ挙げたいと思います。
1)人関連
変革の中心には必ず人がいます。人材事業ができる事は沢山あります。
生産性を向上する事で報酬水準をはじめ労働条件を改善していく。その為に、単に人を紹介するだけでなく、専門領域ごとのプロフェッショナルサービスと組み合わせて生産性向上を実現する。そうする事で国際的な労働市場で日本が選ばれていく事を目指す。
多様な働き方と労働参加を実現する為に多様な人材事業を展開する。
日本企業が海外法人を創らずとも、海外の優秀人材に参画してもらえるよう、海外拠点網を拡げて多様なアウトソーシングを提供する(マーケティング、店舗オペレーション、カスタマーセンターなど)。
国境をまたぐクロスボーダーの転職支援事業を活発化させる。
日本の仲間が海外の仲間とともに活躍できる環境を増やしていく。
2)サービス関連
変革の流れは業界全体で同じ方向だとしても、企業ごとには異なる課題
があります。顧客に寄り添い最適なサービスを提供したいと思います。
ファッション業界が持つ魅力をさらに磨きあげていく為のスキルアップに加えて、デジタル、グローバル、サステナビリティに対応する為のスキルを獲得していけるよう人材育成の役割を果たす。
世界の市場を相手にしていく為に、それぞれの国の法律や文化を理解した現地のマーケティングチームを組織していく。現地の市場調査、展示会やポップアップストアのアウトソーシング、SNSを中心としたデジタルマーケティング、ヴィジュアルマーチャンダイジングを世界市場で展開し,世界でのファン作りをサポート。
日本企業の海外展開、海外企業の日本展開、インバウンド対応を支える。
来月5月からは出張も再開し、海外展開を加速していきたいと思いますので、より多くの人と話をし、取り組み内容が磨かれたり、増えていくと思いますが、ヴィジョンに向かって考え続け、仲間を増やして、積極的に行動していくことは絶対に続けます。