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ノルウェー 旅備忘録 2023年7月
はじめに
ノルウェーを今回の旅先に選んだ理由はシンプルだった。
”夏真っ盛りのヨーロッパ大陸を避けるため”、たったそれだけだったので前知識もなく乗り込んだが、国の歴史や文化を知れば知るほど、街を歩けば歩くほど、興味を湧き立たせてくれる街だった。
オスロ空港から市内へ
ミュンヘンで乗り継いで午後10時半ごろに空港に着いた。
市内へは列車を利用した。
特急もあるのだが時間が変わらない割に料金が2倍というよくわからない値段設定なので、ローカル列車に乗車し市内へ。
約30分ほどでホテルの最寄りのNationaltheatret駅に到着。
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オスロ
規模感
非常にコンパクト。
オスロ市内の多くの観光スポットは歩いていける。
ノルウェー王宮近くの宿だったのだが、中央駅近辺まで歩いて20分、ヴィーゲラン彫刻公園までも歩いて25分ほどだったので、滞在中は一度も公共交通機関を使わなかった。
街の雰囲気
北欧らしく?カラフルな建物が立ち並ぶ。
街の区画整理がしっかりされており、高い建物も中心地にはないため、どこの通りでもちゃんと空を眺めることが出来、歩いていて非常に気持ちが良くなる街並みだった。
特にびっくりさせられたのが、治安の良さだった。
王宮も国会議事堂も周りに柵がなく衛兵も数少ない。
ちょっと心配になるくらい無防備であったが、それほど、治安がよいということなのだろう。
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The National Museum
ムンクの”叫び”が展示されていることで有名なミュージアム。
入る前は自分もそれを見ることしか目的がなかった。
ただ、入るとすぐにその認識を改めさせられた。
歴代ノルウェー王室の調度品や近代史を代表する品々をベースにしつつ、日本を含む各国の芸術品が並ぶ様は圧巻だった。
絵画についても非常に質が高く、印象派以降の作品が充実しており、ゴッホ、モネ、ドガ、ピカソと大御所の作品がずらりと揃えられて眼福だった。
ただ、やはりムンクのコレクションの質は群を抜いており、ムンク部屋の作品たちはどれも素晴らしかった。
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オスロ市庁舎
ノーベル平和賞の授賞式が行われる場所。
そしてこの度で一番自分の無知を恥じた場所だった。
平和賞だけ、ノルウェーで選出され、授賞式が行わいることを全く知らなかった。。。
建物へは無料で入ることが出来た。
そういえば、建物入る時の持ち物検査があったのはここだけだったな。
やはり、平和賞と関連があるのだろうか。
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ヴィーゲラン彫刻公園
街の北西部に位置し、グスタフ・ヴィーゲランという彫刻家の作品が無数に展示されている公園。
途中、橋の左右に彫刻が並べられているエリアがあるのだが、女性と男性の関係性が特徴的で、女性が優位に見える彫刻が多かった。
これはバイキング時代からの女性リスペクトという文化的な背景があるのではと考えさせられた。
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ムンク美術館
ムンクの生涯を知りながら作品を見ていくスタイルの美術館だった。
個人的に彼の作品のモチーフは”死”、”女性”、”裸体”の三つに分類できると考えた。そのモチーフの源泉は母や姉の死の原体験から来ていた。
また、彼の”死”の表現は独特で、死んでいく人々だけではなく、取り残された人々にもフォーカスを当ていた。ここからも上記の出来事が彼に与えた影響というのが読み取れるのでは、と思う。
昼食は12階にあるレストランでとった。
オスロの街やフィヨルドが一望できて非常に素敵だった。
また来る機会があれば訪れたい。
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アーケシュフース城
アナ雪のモデルになったと言われるお城。
700年以上前にオスロを守るために作られた城砦。
城の周りは自由に散策ができ、城からのオスロフィヨルドの眺めは素敵だった。
場内は居住エリアは見られなかったが教会、バンケットルーム、執務室等、砦としてだけではなく、文化的な役割を負っていたことも見て取れた。
場内に着いたのが15時半で16時に閉まるため、30分しかなく駆け足となってしまったがそれで十分なくらいコンパクトであった。
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食事
Lorry Restaurant
ムンク美術館のレストランで出会ったノルウェー人カップルに教えてもらった。
鯖のグリルとSageneという地ビールをいただいた。
鯖のグリルは個人的鯖のグリルランキングでダントツトップの美味さだった、、、、あの味付けなんなんだろう
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Brasserie Hansken
ランチ難民になっている際にたまたま見つけた店。
ニシンの酢漬けとポテトの付け合わせ的な料理をいただいた。
シンプルな味付けだったが、ニシンの風味と合っているのと空腹のお陰で抜群に美味しかった。
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宿
Cochs Pensjonat
中央駅を背にして王宮を少し行った先のダウンタウンエリア?の入り口に位置していた為、どこに出るにも非常に便利な場所にあった。
ただ、部屋のWi-Fiが地獄で初日から最終日までずっと繋がらなかった。
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与太話 in オスロ
「性別クウォータ制」とは
ざっくりいうと委員会、議会、理事会等でどちらかの性別が40%を下回らないようにしましょう、という制度。
1970年代に始まった動きで男女平等の世界を目指してより多様性のある社会にしていきましょう、というのを目指したものである。
個人的に面白いと思ったのは2つ。
ひとつは、”どちらかの性別”がというポイント。得てしてこういった議論になる場合、主語が”女性”がになる場合が多いという肌感がある。
が、ノルウェーでは男女両方の目線を入れて制度作りをしていることが見て取れる。
二つ目は、歴史的な側面。
現地に住んでいる人に話を聞くと、バイキング社会の名残があるのではということ。昔から、女性も戦士になったり、母なる女性として崇められたりと、女性の地位が高いところからスタートしていることが由来だと考えられるらしい。
猫も杓子も男女平等やLGBTQ理解促進というのではなく、ノルウェーのように社会制度を歴史的側面から見ることでその社会によりフィットした制度になるのではと考えさせられた。