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初めての事業資金の借入・融資 どうしたらいいの?

こんにちは。SKPです。
新たに事業を開始した。これから事業を開始するにあたって資金が必要。ということはよくある話です。事業計画を作ってみたら、どうしても資金がショートしてしまう、ということもあるかもしれません。

既に金融機関からの融資・借入を行っている場合は、取引銀行へ相談をすればいいのですが、「初めて」の時にはどうしたらいいのか分からないことも多いのではないでしょうか?

今回はそんな「初めて融資を検討する」方向けの紹介記事です。

いくら融資が必要かを明確にする

真っ先に行うことは「融資希望額」を決定することです。『お金を借りたい』と言っても『いくらでも・好きなだけ』借りられるわけではなりません。

当然事業に必要な資金を借りるわけですから、何故・何のために・いくら必要となるのかを明確にする必要があります。

単純に「資金繰りが厳しいから借りたい」といった「運転資金だけ」となると、審査が厳しくなりやすかったり、利率が高くなりやすかったりします。融資は全体的に「設備投資」の方が借りやすいのです。

そのため融資の相談の前に、まずは【事業計画】を粗くでもいいので自身で作ってみましょう。その内容と「その計画のために必要な資金額」が第三者に説明できなければ、まだ「何に・いくら必要か」が明確になっていません。

どのみち「金融機関へ相談」する際に話さなければならない内容ですので、前もって詰めておきましょう。この時に準備・検討した方が良いものは次のものです。

・事業計画書(粗くてもいいので自身で作成したもの)
・必要な資金の総額
・いつまでに融資実行(借入金額の着金)が必要か
・希望する返済期間(何回で返済 or いつまでに返済)
・据置期間(借りてから元金を返済しない期間)の有無
・資金を使う予定の一覧・見積(〇〇にいくら、▲▲にいくら)
・設備投資と運転資金の融資額の内訳

『制度融資』を調べる

いくら必要なのかが決まったら【制度融資】を一度調べてみましょう。

【制度融資】とは、中小企業や起業家、個人事業主向けに、主に地方自治体、民間の金融機関、信用保証協会が連携して提供される政府系の融資制度のことです。

最近では、新型コロナウイルス関連への対策で、条件に応じて金利が優遇されていたり、信用保証料の割引がされていたりと、その時々によって優遇された融資があります。

【制度融資】は、このように一般的な融資よりも審査のハードルや金利が低いものが多いです。

代わって、融資上限額が低めであったり、その自治体によって内容が異なるため、使えるタイミングで申し込まないと使えないといったデメリットもあります。民間の金融機関よりも審査機関が長め(約3か月)というのもデメリットの一つです。

制度融資については「制度融資 〇〇県」といったように、検索すればいろいろと出てきますので、政府系の金融機関や自治体のホームページをご確認ください。

どこに相談すればいいの?

準備ができたら金融機関へ相談します。制度融資を受ける場合は自治体もしくは政府系金融機関(日本政策金融公庫等)への相談となります。

政府系や自治体以外の場合、『どこの金融機関で?』というのが問題となります。融資を受けるためには、一般的にその銀行の口座が必要となりますので、一番初めに検討するのは『既に口座を持っている金融機関』です。

もちろん「その金融機関の口座」を持っていなくても融資相談はできるのですが、金融機関からしたら「取引実績のない相手」となるため、まずは「今メインで使っている金融機関」に相談するのが一般的です。

もしくは立地的に「最寄りの金融機関」というのもありです。融資でお金を借りた場合は、返済するまで金融機関とは長い付き合いとなります。今後の相談も含めて『行きやすさ』というのも大切な検討項目です。

融資の相談はいきなり窓口へ行くのではなく、前もって電話やネットで予約を入れておきます。各金融機関のホームページに相談窓口の連絡先や、ネットでの融資相談申し込み口があるので、それを活用します。

ここで相談に際して必要なものを指示されるので、それを準備しましょう。初めての融資相談の場合は「現状の会社の状況が分かるもの:パンフレットやホームページの画面印刷」なども持って行った方が説明がしやすくなります。

また、本当は1か所への相談ではなく、2~3か所へ相談するのが望ましいです。『融資』は金融機関からしたら『商品』ですので、内容や審査基準が金融機関によって異なります。

条件によっては「結局1か所からしか審査が通らなかった」ということもあり得ますが、相見積もりのようなイメージでどこで融資を受けるのが良いのかを判断しましょう。


今回、「初めての融資」ということで「融資の相談をする」までを紹介しました。

一つ付け加えて注意点となりますが、融資は相談したらすぐに受けられる、というものではありません。どれだけ短くても相談してから1か月は見ておいた方がいいでしょう。

本当にギリギリになってから検討する…だと、本当に資金が必要な時に間に合わない、ということもあり得ますので、ある程度『時間に余裕をもって』検討するようにしてくださいね。

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