ユース非核リーダーたちが広島から世界へ発信。核兵器のない未来への宣言「DeclarACTION」


2024年8月29日、広島にて「核兵器のない世界のためのユースリーダー基金」(ユース非核リーダー基金)の初代メンバーたちが集結し、核兵器のない世界の実現に向けた宣言「DeclarACTION」を採択しました。

若者主導の核廃絶に向けた取り組み

この基金は、日本政府の資金提供により国連軍縮部が運営し、世界中から選ばれた100名の若手リーダーたちが、1年間かけて核軍縮・不拡散について学び、政策提言や活動を行うプログラムです。

広島での会議では、被爆者の方々の体験談を共有し、核兵器の脅威と人道的影響について改めて認識を深めました。そして、核兵器のない世界の実現に向けて、若者として積極的に行動していくことを誓いました。

宣言「DeclarACTION」の3つの柱

宣言は、「被爆者とコミュニティの関与」「若者の政治および政府間プロセスへの参加」「研究とアカデミア」の3つの柱に基づいて構成されています。

1. 被爆者とコミュニティの関与

  • 被爆者の体験談を核兵器廃絶の議論に不可欠な要素として組み込む

  • 被爆者を含む、核兵器の影響を受けたコミュニティや周縁化された人々の声を国際的な場で反映させる

  • 核兵器の人道的・環境的影響に関する意識を高めるコミュニティ主導の活動を支援する

2. 若者の政治および政府間プロセスへの参加

  • 核軍縮目標達成のための若者の参加を促進する

  • 核軍縮に関するあらゆる外交・政治プロセスに若者代表が意義ある形で参加することを支援する

  • 若者による草の根運動を支援し、核政策議論に影響を与える行動を促す

  • 世代間対話と能力開発プログラムを推進し、若者に核軍縮アドボカシーに必要なスキルと知識を提供する

3. 研究とアカデミア

  • 平和と軍縮教育を教育・研究機関のカリキュラムに組み込む

  • 核兵器使用の戦略的成功を支持する言説に、学際的な研究に基づいて反論する

  • 軍事・外交・科学分野の若手研究者・実務者の交流を促進し、核軍縮・不拡散に関する法的枠組みの構築を進める

  • 核問題に対するジェンダー、脱植民地化、環境問題、人道問題など多角的な視点からの研究を推進する

核兵器のない未来を目指して

ユース非核リーダーたちは、核兵器のない世界の実現という共通のビジョンのもと、平和が支配する未来、核の脅威から解放された未来を創造するために、世界を導き、啓発していくことを宣言しました。

広島から発信された若者たちの力強いメッセージは、核兵器廃絶に向けた国際的な機運を高め、未来への希望を照らす光となるでしょう。

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