吉増剛造のプロセスの魅力
2023年1月15日、元町映画館 で 井上春生監督、吉増剛造がジョナス・メカス の一周忌を訪ねるという映画『眩暈』。
吉増さんの詩の誕生のプロセスを追い、ジョナス・メカスとの交流、ジョナスへの思い、ジョナスの魅力がよくわかることはもちろん、ニューヨークという街の魅力、移民である彼のまなざし、そこで詩が生まれること、そして吉増さんやメカスの表現をめぐる至言。
この日は井上監督の舞台挨拶があり、今朝ホテルの近くの古道具屋で古いガラスのコップを買った、ジョナスがユダヤ人だったこと、神戸に1941年に「命のビザ」を手にユダヤ人難民が滞在したこと(「流氓 るぼう ユダヤ」という写真集で有名)から、もしかしたらジョナスも神戸に来ていたかもしれなかったと想像したという印象的なお話など。このガラスのコップが作られた頃の話だ、というような。
多くの人におすすめするタイプの映画ではないかもしれませんが、はまる人には必見の一本かと思います。
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