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『ゾンビ伝説』(1988)【この映画に注目!】

最後にして最高峰の、ヴードゥー・ゾンビ映画
もうこの先、コレを超えるヴードゥー・ゾンビ映画
世に出る事は、残念ながら無いと思う。

ロメロ以降のモダン・ゾンビ映画しかご存じない方には、
肩透かし&置いてきぼり必至。
そもそも、本来の“ゾンビ”とは、こちらの
ヴードゥー・ゾンビを指す。

「ゾンビに襲われる恐怖」ではなく、どちらかと言えば
「ゾンビにされる恐怖」を描いた作品群に位置する。

ゾンビブームも下火になりつつある80年代後半、
なぜ今頃、しかもヴードゥー・ゾンビなのか?
と思うが、これは、当時のハイチ情勢を絡めたものだった。

秘密警察が暗躍する独裁政権下で、
政敵を抹殺するための手段として、
“ゾンビ化”という裏工作が存在していた。

それを可能にするのが、秘薬である“ゾンビ・パウダー”
そしてこれを入手し、医療に役立てようと試みる
アメリカの製薬会社。
依頼を受けて現地に降り立つ、ハーバード大学の
人類学者・デニス
彼が体験する異様な世界が、この物語の主軸となる。

「医術&科学 ⇔ 呪術&超自然」
劇中では、この線引きをハッキリとさせていない
その狭間で揺れ動く、幻想的で危険な綱渡り…!
常にその様な空気に支配されているのだ。☆

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