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呼吸器ナースが教える誰でもわかる!呼吸の仕組み vol.2 ~解剖が大事なのはわかるけどやる気になれないあなたへ~

ナース丸です。

今回はvol.1で外呼吸と内呼吸について書いたので、呼吸器の解剖をまとめてみたいと思います。※まだ読んでいない方はvol.1から読んでみてください。

呼吸器における解剖についてすべてを書くとvol.50くらいの量になりそうなので、何回かに分けて書ければと思います。

その前にまず、解剖学を勉強していく上で大切な”オレ流”心構えについて書こうと思います。

参考にならないと思ったら容赦なく自己流で勉強してください!

決して正解を述べるのではなく、”オレ流”です。

そしてこの先の内容は臨床看護師さんが働きながら勉強していく上での心構えだと思ってください。

解剖ってなんで勉強しないといけないの?

僕はずっとこんな風に思っていました。

そう思っている方達。気持ちはものすごくわかります。(笑)

看護業界を知らない方に説明します。

世の看護師さんは、学生の時から謎に先生から言われ続けます。病院に就職しても先輩から謎に言われ続けます。

なんとなーく看護師たるもの解剖生理を押さえておかないといけないものなんだ、と刷り込まれながら育ってくるのです。

これまで見てきた先輩看護師の新人看護師に対する課題の出し方を見ると、”とりあえず解剖調べといて感”は否めません。

「看護するためには病態と治療を知らないと!」

「病態がわからないって?じゃあまず解剖生理の勉強からやってきてね!」

そんな風に言われながら育っていくなんてありがちですよね。

大体の新人看護師さんは

①解剖生理 ②病態 ③治療 ④看護

の順で丁寧に教科書の複製を作ってきます。

正直言ってこれはただの手の運動だという事。

膨大な量のルーズリーフを見ながら変な自信家になっているのがオチでしょう。

僕がICUに異動して1年目の時、脳の解剖生理だけでレポート用紙40枚書き上げたことがあります。

もちろんその時は勉強の仕方を知らなかったので、先輩に言われた通りのやり方で課題提出したのを覚えています。

結局その時書いたレポートの内容はほとんど覚えていないです。(笑)


”オレ流”解剖の勉強法

そもそも、①解剖生理→②病態→③治療→④看護の順で勉強しないといけないルールを誰が決めたのでしょうか?

誰も決めてません。

僕の場合は全く逆の向きに勉強していきます。

①臨床で働きながら看護を考える。

 →直観的で対人関係の中で生まれる疑問でもあり、印象的な体験として心に刻まれている事が多い。

②家でわからなかった治療を調べる

 →患者さんをイメージしながら考える事ができる。

③病態も知らないならば病態も調べる。

 →病態だけ調べていても、そもそもの仕組みがわからず「納得」に至らない。

④病態を学ぶ中で必要な解剖だけ勉強する。

 →解剖の教科書は辞書として使う感覚で必要なところだけ読む。そして、この時点でそもそもの疑問に対して最大限興味が湧いている。

何も特別な事を言っている気がしないようで、全然学びのテンポが違います。

印象的な行動から座学に向かうと興味先行の勉強になるため動きやすく、必要な事だけ拾いながら勉強ができます。

さまざまな病気があるので、その都度この順で勉強していけば最終的に解剖のほとんどを網羅する事になります。

何に必要かわからず闇雲に解剖を覚えるより断然覚えやすいです。

まとめ

・バカ真面目に解剖生理から勉強していくのは効率が悪い。

・臨床の体験から紐解く方が解剖生理を覚えやすい。

・ルールは誰も決めていない。解剖生理は辞書的な扱いで覚えていく方が覚えやすい。


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