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疑う姿勢を忘れるなかれ|DAY-17

今日からバイト5連勤!出国近いこともあって旅行とか全然行ってないはずなのに、向こうの生活用品やお土産買い揃えたりなんだりで出費が重なる今日この頃、向こうで貧窮しないくらいにはお金も貯めておきたいなあという気持ちです。

『SISU フィンランドの幸せメソッド』 読始!

文庫になったことで新聞にも取り上げられ話題になっている『SISU フィンランドの幸せメソッド』(カトヤ・パンツァル著、方丈社)。フィンランド人のたくましさや粘り強さなどの精神性を表すとされるSISUについて、カナダ出身でフィンランドの移住した筆者が自分の体験を元に分析を行っている本です。ずっと図書館で予約待ちだったのがようやく昨日届き、読み始めました!(ちなみに私は本は一度借りて、気に入ったら買う派の人間です)

開始直後から早速「フィンランド人の精神性ってやっぱり素晴らしいよなあ」と思わせる筆者のエピソードやSISUの分析が書かれているのですが、しばらく読むうちに自分の中でちょっとした違和感が湧いてきました。それは「フィンランドだから、何でも素晴らしいって感じじゃってるだけじゃないの??」ということです。フィンランドは、教育や幸福度で世界的に注目を集めるようになり、今やその名を聞けば多くの人が憧れさえ抱くほどの国になりました。だからこそ、フィンランドに行けばそこでの暮らしや現地の人の人間性はすべてが輝かしいものに見えるのは決して不思議なことではないと思います。でも、それが「フィンランドだから素晴らしいはず」という先入観で思い込んでいないかには気を払う必要があるとも感じています。

やや話が前後しますが、それが私が留学先をフィンランドに選んだ一つの理由でもあります。北欧は町並みが美しく治安も世界トップレベルと、観光で訪れれば間違いなく最高の国。そして日本にいれば、北欧はこれからの日本が目指す定常型社会のモデルとしてある種神格化している部分さえあるように感じます。でも実際に住んでみたら、きっと北欧の国のまだ足りない部分も出てくると思いますし、逆にそれを見つけることができるのは、ある程度の長期間をかけて「住む」ことのできる留学の特権だとも思います。なのでフィンランドの魅力を知ることは大前提ながら、まだ及んでいないぞ!と私が指摘できる部分を少しでも見つけられたらフィンランドに留学で行く価値がむしろ一層高まる気がしています。


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