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ほぼいつもの作り方(2020版)

普段プラモデルの製作過程をツイートしていますが、改めて「いつもどうやって作ってるの?」というのはなかなか伝わりにくいです。

なので、「よく作る飛行機ジャンル」から「割と新しくて小さめのキット」を選んで、一通り流れに沿って説明します。良さそうだと思ったところだけつまみ食いするといいと思います。

※前提として、「筆塗り歴が長いけど缶スプレーが嫌いになって、最近クリアーやサフなどはエアブラシを使うようになった人」の例として捉えてください。

キットはこちら。1/72スケールのBf109 G-6です。

​プラモデルはタミヤ製ですが、私の使用塗料は主にGSIクレオスのいわゆる「ラッカー系」(Mr.カラー)。大戦期のドイツ機の色で主なものはだいたい「RLM~」という表記でわかるようになっています。わからなくなったらGoogleの出番。

※同じ「RLMなんとか」でも年によって違いがあったりしますが、その辺は興味があったら調べてみてください。

飛行機プラモあるあるで、コクピット内部から作っています(フィギュアがあるときはいっしょに)。なお、このキットは大きさの割に例外的にレバー類が細かく再現されています。

ランナーに付いたまま塗っているのは、私が「持つところがないと気持ち悪い派」だからです。ニッパーで切って下地が見えてしまったところはあとで塗ります。着陸脚やそのフタなどもこの段階あたりで塗装しています。

コクピットを挟むように胴体を貼り合わせます。このキットにはほぼ必要ありませんが、消したい合わせ目はこの段階で瞬間接着剤を軽く塗ってヤスリがけ。(私はほとんどパテを使いません)

説明書に従うと、早い段階で排気管を接着することになるのですが、このキットの場合は後で接着できるし周りと色も違うので、こういうところは忘れないように丸をつけて後回しにします。

いわゆる「士の字」にしてからペタペタと本体塗装。黄色の部分は先に下地として白を塗ってあります(急がば回れの典型例)。本体色は先に柔らかい平筆でベタ塗り。

迷彩色のぼかし部分は、厚紙に塗料を乗せて小皿に薄め液を入れて、厚紙の上で丸筆で色を混ぜながら塗ります。だいたい3段階くらいの中間色を作って塗っています。

塗り終わったら一旦Mr.ウェザリングカラーでウォッシング。このくらい小さいキット(手のひらに乗る程度)ではあまりパネルラインが強調されるようなスミ入れはやらない方針です。ウォッシングには、黒ではなく本体色からあまり明度が離れていなくて彩度が低い色(グレー)をよく使っています。(あくまでこのあたりは好みです)

※Mr.ウェザリングカラーはなかなか乾かなくて臭いもあるので、最近はドライヤーで強制乾燥させています。風で液体が流れるので要注意。

着陸脚を組んでから(持つところがほしいので)、デカールのシルバリング対策に水性のクリアー(今回は半光沢)を吹きます。

水性クリアーはマークソフターを塗るとちょっと溶けるので、そこにデカールをのせてからソフターを軽く染み込ませた綿棒で軽く押さえるだけでだいたい密着します。複雑な形のときはドライヤーの温風をちょっとずつ当てたりします。

※デカールの貼り方は、デカールのメーカーやプラモデルの状態でも変わってくるので、なかなか一概に「こうすれば大丈夫」と言えないのがむずかしいところです。

デカールが乾燥したらもう一度、半光沢の水性クリアーを吹き付け。デカールが多いときは「部分的にまとめて貼る→クリアー吹く」の繰り返しです。

最後にキャノピー(枠は面相筆で塗装)や細かい部品を接着して、完成。

※細かい部品を後回しにするのは、壊さないための予防策です。

完成したら、屋外に持ち出して撮影。スケールの近いフィギュアや車両を添えたりします。

このくらいの規模のプラモデルだと、だいたい1日か2日くらいかけて作るのが、自分にとって気持ちのいいスピードです。

割と説明書と違う手順で組んでいるのですが、「このほうがうまくいくんじゃないか」と考えることも含めて面白いと思っています。自信がついたら手順の組み立ても楽しみの要素として考えてみるのをおすすめします。

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