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“その感動をカタチに” グッズへの想い


感動を日常に持ち帰るためのツール

ミュージカルや映画、舞台、スポーツ観戦などのエンタメには、私たちの日常に大きな影響を与える力があります。「明日から頑張ろう」と思えたり、人間関係を見直すきっかけになったり、その感動が私たちを前向きにしてくれるのです。

私たちが手がけるグッズは、その感動を「カタチ」にする存在です。グッズを手にすることでイベントの記憶がよみがえり、日常生活の中でふとした瞬間に勇気をくれる。だからこそ、私たちはただの「モノ」ではなく、ファンの心を動かす「商品」を届けることを目指しています。それが私たちのグッズ制作における原点であり、目指すべきゴールと考えています。

「製品」から「商品」へ〜感動を生み出す体験づくり

約20年前に大手劇団のグッズ企画と製造に携わっていた頃は、完全に裏方として商品の品質を追求していました。当時私たちが手掛けていたのは「製品」づくりだったと言えます。仕様通りに作り、品質を保証するだけの裏方業務です。しかし、そこで気づいたのは、部分的に関わっているだけではお客様の心に残る体験を届けられないということでした。

「製品」がただの機能的な物だとすれば、「商品」はそこに物語や価値が加わり心を動かす存在です。その違いを意識し始めてから、私たちはグッズに「コンテンツの魅力」を込め、さらに購入の瞬間も特別な体験にすることを心がけています。

劇場等のイベント会場に入ると、多くの場合、来場者が最初に目にするのはグッズ売店です。その場所が与える印象は、その日のイベント全体の雰囲気や期待感を左右するほどの重要な役割を果たします。売店のデザインや商品のディスプレイ、スタッフの明るい挨拶。グッズ売店の演出は、来場者に「これから始まる体験は特別なものだ」と感じていただくための重要な要素だと考えています。

さらに、売店でのコミュニケーションや売り場づくり、スタッフが何気なく添えるひと言、それらすべてが「商品」としての価値を高めます。例えば「この商品は出演者の方が企画発案したものなんですよ!」と伝えるだけで、商品が単なる物から、心に響くストーリーへと変わります。


”ありがとう!市民会館 ~さよならステージ~” AVANT GARDEY物販会場

ファンへの感謝を絶対に忘れてはならない

私たちが忘れてはならないのは、「コンテンツがあって初めて自分たちの仕事が成り立つ」という原点です。そしてコンテンツを支えるファンの方々がいらっしゃるからこそ、私たちが存在していることを忘れてはならないです。

かつて、ある大手劇団での仕事の中で「所詮、グッズ屋だろ?」と言われた経験があります。言われた通りにつくり、指定された期日に納品すればそれで終わり。与えられる情報も限られた中で、どうにか最大限の成果を出すことに腐心する日々でした。ですが、そのような対応では出演者の想いやファンの想いに応えるには限界があると痛感しました。

そこで私たちは、よりコンテンツ制作の裏側に深く関わることを決めました。その理由はシンプルです。ファンが求めているのはただの「製品」ではなく、コンテンツをより深く、そして長く楽しむための手段だからです。私たちの仕事がファンとコンテンツの架け橋になるために、感謝の気持ちを持ちながら一つ一つ丁寧にかつ熱量高く取り組む決意をしました。

グッズで築く熱いコミュニケーション

最近は秋山竜次さんや友近さん、アバンギャルディさんのような素晴らしいタレントの方々と仕事をさせていただく機会が増えました。グッズを「ただの付随物」ではなく、「コンテンツそのものの価値を高める要素」として大切に考えてくださるおかげで、私たちも高い意識を持って取り組むことができています。

しかし、私たちはその環境に甘えることなく、2025年はさらに熱量をあげて取り組んでいきます!グッズは、ファンとコンテンツを繋ぐコミュニケーションツールでもあります。デザインや素材、販売のタイミング・場所、手法に至るまで、全てを通じてファンにメッセージを伝える。それが私たちの目指すべき姿です。

グッズは、感動を形にする大切なコミュニケーションツールです。日常の中でその存在が目に入るたびに、あの日の思い出が蘇り、新たな力を得られる。そんな価値を生み出す仕事を、私たちは誇りを持って続けていきます。「感動を届けるために、私たちは挑戦しつづけます。」

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