絵本を読む〜『もったいないばあさん』『おかげさま〜いのちのまつり』
(2021.9.13)
おはようございます。sizukukoboです。
月曜日は「 絵本を読む」というテーマでお届けしています。
配信がだいぶ遅くなってしまいました。起きる時間が遅かったこともありますが、 今朝は「 どんな絵本を紹介しようか」ということでだいぶ迷っていました。現在進行形で読んでいる本を紹介しようか、 季節に寄り添ったものでこれまで読んできた本を紹介しようか、悩みました。結局、敬老の日が近いので「おじいちゃんとおばあちゃんが登場する絵本」を紹介することに決めました。色々ある中で、私が子どもたちと一緒に楽しんだ絵本を2冊紹介します。
1冊目は「 もったいないばあさん」です。真珠まりこさんが描いた絵本です。
今手元にある絵本の発行年を確認したら、第一刷が2004年でした。17年も前の絵本でした。この絵本と最初に出会ったのはどこか記憶が定かではありませんが、子ども達に読み聞かせをするだけではなく、そこから広がりがあって面白かった絵本です。
絵描き歌で遊んだり、 もったいないばあさん音頭を踊ってもらったり。何年も楽しませてもらいました。細かいことは忘れましたが、6月の環境月間になると思い出す一冊です。
内容は至ってシンプルで、もったいないことをしていると、もったいないばあさんが来るよ、と色々と無駄にしていることを紹介しながら進んでいくお話です。この絵本はシリーズで何冊かあって、どの本も面白いです。個人的に真珠まりこさんのイラストが 好きなので本屋さんに並んでいると、つい手に取ってしまいます。
少し前に「MOTTAINAI」という言葉が世界共通ワードになり話題となりました。環境に目を向けて地球に優しいことをしていくことは、とても大切です。それを説教臭くなく楽しく紹介している「もったいないばあさん」は親子で楽しめるおすすめの一冊です。
2冊目は「おかげさま〜いのちのまつり」という絵本です。草場一壽(くさば かずひさ)さんが文を、平安座資尚(へいあんざ もとなお)さんが絵を描いています。こちらも発行年を確認すると2010年で、10年以上経っていた絵本でした。
イラストのタッチは優しい感じで、文章も読みやすいです。小学校に入る前の年長さんでも楽しめると思いますが、内容は深く、私は小学校の高学年でも読み聞かせをしていました。途中にでてくる仕掛けのページは、人生を分かりやすく形にしています。 この絵本を読むと大人子供関係なく、人生は有限で、1日1日がかけがえのない大切な日だと気づかせてくれます。絵本を読むたびに、ゆとりのない毎日を振り返るきっかけをくれた一冊です。
私が敬老の日の前にいつも感じることは、「自分の命は、両親や祖父母、その前のご先祖様から受け継いでいるもの。繋がって、受け継がれてきたことを忘れてはいけないな」ということです。8月から9月にかけて、普段考えずに忙しく過ぎてしまう毎日を振り返っています。当たり前にあるように見える生活は、 当たり前ではありません。私は戦争を知りませんが、大変な状況を生き抜いてくれた人がいたから、今があります。頑張って繋いでくれた今の世界を、ちゃんと感謝しなくては、と 改めて思うのが毎年この時期です。私の祖父母はもういません。両親は高齢です。 日常に紛れて普段ゆっくりとこんなことを考えることがありません。だからせめて絵本を開いたり、敬老の日で色々なことに思いを馳せた時は、感謝をしっかりと形にしなくてはいけないと毎年思います。本当は毎日そうできたらいいのですが、なかなかそうはいきません。自戒を込めて、今年 私は早めに墓参りに行ってきました。
絵本を読むととても素直になる自分がいます。イライラした気持ちで読むことができないなと、感じています。絵本セラピーという言葉があることも頷けます。
これからも、ゆっくりでいいから絵本との出会いを楽しんでいきたいと感じた次第です。