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「白くみえるのはカビではありません」

 自家用の茶畑があって恵まれているなと思うのは、自分で好き勝手に実験室を開催できることである。ウチのお茶実験室とよんでいるー。
実験は失敗があるから、成功もある。どっちでもない、まあまあとんとん、というところもある。
製茶をするのに、おちゃやさんに規定のキロ数以上持って行かないと単独で製茶がたのめないので、40キロとかごめんねーという感じで30キロちょいとか、そういうレベルくらいは収穫しないとなのである。
だから、自分で製茶ができたらいいだろうな、とおもって、いろいろ実験したりする。

お茶の葉を摘むのは、1芯2葉っていうけど、白茶(はくちゃ)みたいなのはぜいたくに、先のほう2枚だけ摘んだりするようなので、いつもの畑のお茶でぜいたく摘みをやってみて、蒸して、お寿司用の巻き簀をつかって揉んだりして、それをほぼ天日で乾燥してみたお茶。それを2年ぐらいとっておいた。作った直後に飲んだときには、まあまあとんとん、だったけど、2年後に飲んでみたら、まろやかーん、なまろまろ茶(造語)である。あまーい感じなのだけど、さらに甘い物に合いそうなお茶になっていた。
 きんつばに合うな、と直感的におもったけど、実験で作るお茶ってほんのちょっとしかないから、早くきんつば買ってくるか、自作するかしないと、合うかどうかの実験はできなくなってしまうな。

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