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脂肪とやさしさ

脂肪って自分を守るための鎧なんじゃないかしら。

ストレスをひとにぶつけない為に、食べる。
とくに甘いものって、ダイレクトに癒し効果がある。

子育て中の私はほんとによくある。
子どもたちにバレないように台所でこっそりチョコレートを齧るんだ。

そのあと少しだけ、優しくなれる。

でもそのぶん、しっかり太る。しっかり脇腹につく。
そして自分を責める。なんて自分に甘いんだって。

でも違うよね。
チョコレートがあったから、人に優しく出来たんじゃないの?
心の鎧が必要だったんじゃないの?

太ってる人は自堕落で自分に甘いからそうなってるって思ってた。
なんで痩せないの?なんで努力しないの?って。

もちろん食べるのが純粋に好きで、体型なんか気にしてなくてって人もいるだろうけど
優しい自分になるために、自分のこころを守るために食べる人もいるんじゃないかしら。


私の母は、テレビを観ていても、街を歩いていても、ひとの体型や容姿の悪口をしょっちゅう言う人だった。
私も若い頃は、母と同じように悪口を言っていたし、自分はあんな醜い姿にならないわと思っていた。
ルッキズムがかなりひどくて、醜形恐怖症にもなった。

人それぞれ色んなことと戦っているし、さまざまな背景があるのだから、想像力をしっかり持つべきだし
私は自分の子ども達にはそう伝えていきたいと思う。

私のでっかいお腹の脂肪も、太ももも、優しさでできている。
だからもう恨まない。

いつかこの鎧を脱げるくらい、つよくしなやかになれたらいいな。

目指せ、無課金おばさん。

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