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沖縄返還50年という節目の年を迎えて(この記事は2022年時に書かれたものです)

沖縄本土返還五十周年~五十年前から今~

 一九七二年五月十五日に沖縄の施政権がアメリカから日本に返還され、二〇二二年は五十周年といふ節目の年を迎えることとなった。「太平洋戦争に敗北した日本はサンフランシスコ平和条約を結ぶことで日本の主権を回復したが、沖縄、奄美、小笠原諸島に関してはアメリカが統治を続けることになった。」

という事実は周知の事実だろう。

私はアメリカに占領されていた沖縄の食事情について調べた。まず始めに占領前の沖縄の食生活は、緑黄色野菜、根菜類、魚貝類などを使った沖縄の伝統食を食べ健康的だった。

米軍基地建設にあたり多くの米軍兵が沖縄で生活を始めた。米軍の統治が始まった当初の沖縄は深刻な食糧難に陥っていたので米軍から缶詰類の供給があった。そのことも相まって今現在那覇市は、一世帯当たりの魚介の缶詰の消費支出額日本一位である。缶詰を用いた沖縄の有名なご飯と言ったらやはり薄く切ったスパムと玉子焼きをミックスさせたポーク玉子であるだろう。

 沖縄には日本本土より八年早くマクドナルドが進出していたことからファストフード文化が速く浸透していた。さらに、「お酒の〆はステーキ」といふ沖縄人あるあるフレーズが示す様にステーキハウスが多く老若男女がステーキにかぶりつく光景は日常である。

 以上列挙したことからお気づきの方もいると思うが、米国の沖縄占領後から脂っこい食事が増えている。脂の多く入った食事は体に悪影響を与えるという事実を表すデータがあったので紹介したい。沖縄はかつてからご長寿の県として知られていたと思う。実際、一九八〇年の調査では沖縄県は男女ともに平均寿命全国一位だったが、最近の調査では男は二六位、女は一位であるが全国平均と肉薄している。この背景には先程から紹介している食生活の変化があるのだろう。

 最後に沖縄の占領に関する本に関して紹介したい。『太陽の棘』(原田マハ)沖縄占領時代の米軍兵目線で話が進む物語。未開の地に戸惑う彼らも現地人とアートを通して次第に打ち解けあう過程を読んで頂きたい。

次回もお楽しみに!

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