#28 「信念」や「確信」を疑え
このマガジンでは、哲学者のヴィトゲンシュタインの言葉をお題にして、思いつくままに文章を書いて気づきを得るということをしています。
今回は「信念」や「確信」を疑えという言葉をお題にして、思いつくままに文章を書いていきます。
今日の内容は、哲学というよりはどちらかというとスピリチュアル的な内容になります。
前世紀の終わり頃より、21世紀は精神の時代になるといわれていましたが、私の感覚ではやっとそれが実現し始めているという感じがします。
もちろん、このことは個人的な感覚であり、私が好んで得ている情報がそういったものが多いということもあるかもしれませんが、それでもやはり、これからますます精神性の強い時代になっていくのだと思います。
おそらく今の人間の集合意識は疲弊気味であり、これまでのシステムに合わせて生きるのが限界なのではないかと思います。
時代的な流れで考察するなら、昭和のバブル期が終わるあたりまでは、物価も上がっていても労働賃金も上がっていて、一定額のボーナスが出たりしていたようなので、働くのが多少苦しくてもその見返りを別な形で得ることができていたように思います。
しかし、それ以降は一生懸命頑張って働いても、賃金は上がることはまれでありボーナスも出なくなっていく一方で、物価は上がり社会保障の料金も上がっていくため、お金を使うという意味での豊かさを感じられなくなっているように思います。
こういった環境の中で、何のために働くのかというと「生活を維持するため」ということが大きな目的になっていいるし、企業が上げた利益が社員に還元されないのであれば、頑張って会社に貢献しようとも思わなくなってしまうものだし、働くことに対しても生きることに対してもドライになっていくのは当然のことなのだと思います。
だからこそ、今、多くの人がこれまでの生き方を疑い出しているし、この社会の成り立ちや資本主義の仕組みに対して疑心暗鬼になっていたりするのだと思います。
こういった背景もあり、「私は一体、何のために生きているのだろう?」と考える人が多くなっているし、精神の世界に興味を持つ人が増えているといっていいでしょう。
そこで、これからは社会的信念や社会的確信ではなく、個人的信念や個人的確信の中で生きていく時代になっていくことになり、個人の精神性が重視されていくようになっていくのだと思います。
そもそも「幸せの価値観」は人それぞれで異なるものです。
これまでは、そういった差異を超えて、社会としてともに発展していこうという意識が多少なりともあったために、社会的信念や社会的確信が通用していたりしました。
しかし、社会の側にそういった意識がなくなった今、これからは個人的な価値観を個人の力で具現化していかなければならなくなっているといえます。
そういった意味では、これから自分がどういったライフスタイルで生きていきたいのかを明確にしていかなければならなくなるし、むしろそういった生き方を明確にしていかないと、生きることがますます苦しくなっていくように思います。
そこで、自分がどう生きていきたいかを明確にし、それを個の力で現実化していかなければならないといっていいでしょう。
幸い、この世界は自分の思いによって創られているため、自分の思い次第で、自分流のライフスタイルを創造できたりするものであり、個人の意識を研磨していけば自由に生きていけるようになるでしょう。
とはいえ、この「世界は自分の思いによって創られる」ということを信じれるかどうかという大きなハードルがあって、このハードルを超えられるかどうかが、これからの精神の時代の波に乗って生きられるかどうかの鍵となると思われます。
私たちの多くは、「世界は自分の思いによって創られる」というようなことは全く教わって育っていないため、こういったことを全く信じることが出来ない人もいたりするものです。
そういった意味では、これまでの「信念」や「確信」を疑って書き換えられるかどうかが今、試されている時代でもあり、このことを知っている人から、新しい「信念」や「確信」を生み出していかなければならないといえます。
そのためにも「世界は自分の思いによって創られている」ということを知っている人が、このことを証明して見本となることができるようになると、この世界のあり方を変える力になるのだと思います。
といったわけで、我々がすべきことは、楽しむことで結果を出すことであり、これまでの古い「信念」や「確信」を壊していくことなのだと思います。
とはいえ、あまり難しいことを考えていいると肩に力が入ってしまうので、実際にすべきことは、リラックスして目の前のことを楽しむだけだったりします。
*お題として参考にさせてもらうのは、ディスカヴァー・トゥエンティワンさんの「ヴィトゲンシュタイン 世界が変わる言葉」という本の中で紹介されているものです。
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