66)結果を気にせず楽しめることが最強‼
結果を気にせず楽しめることが最強だと最近よく思う。
人が行動する目的は様々あるけれど、行動すれば必ず結果が出るわけだし、結果を気にせずに行動するということはそんなに多くないように思う。
何かをするからには、当然いい結果を生み出したいと思うし、自分ではいい結果を出すことはできないなと思うことは、挑戦しようとは思わないものだ。
何かを始めるにしても、いい結果を出すことを考えて始めるわけだし、いい結果が出るように試行錯誤をし切磋琢磨を繰り返す。
しかし、試行錯誤や切磋琢磨が、必ずしも思うような結果が出るとは限らない。
だから、何かを始めて長続きできるかどうかを左右する要素のひとつとして結果が出るか否かという問題があるといっていいだろう。
何かを始めたばかりの頃は、それをすること自体が楽しいから夢中になってするけれど、やがて結果が気になりだす。
力を入れてしている反面、目に見えるような結果が出ないと、「自分には向いていないのでは?」とか、「このまま続けても何も意味がないのではないのか」という思考が騒ぎ出す。
その一方で、何かを始めて目に見える結果が出ると楽しいと感じるし、周りからの評価を得たりすると、もっと頑張ろうと思うものである。
だから、結果が人のやる気を生み出す要因として大きな役割を持っているし、結果が出るか否かで、それを続けるかどうかの判断材料になる。
何をするにしても期待が大きければ大きいほど、結果に対する期待も大きくなるし、期待する思いと結果にギャップが大きければ大きいほど落胆も大きくなる。
つまり、結果とは喜びと落胆の両方の要素を持ち合わせるものであるから、諸刃の刃といっていい。
そして、行動の原理が「楽しむためにする」から「結果を出すためにする」に変化してしまうと、そこに苦しみが生まれる原因となってしまう。
最初は楽しむために何かを始めたのに油断すると、いつしか結果を出すための行動を取るようになる。
「楽しむための行為」と「結果を出すため行為」は異なるし、「結果を出すための行為」が必ずしも「楽しむための行為」とイコールで結ばれるわけではない。
しかも「楽しむための行為」と「結果を出すため行為」は、心の状態が大きく異なるものである。
「楽しむための行為」は、それをするだけで心が満たされるものであるため「ある」の行為といっていいだろう。
しかし、「結果を出すための行為」は「ない」を前提にしているから、行為の中に渇望感が存在しているし、この渇望感は苦しさに繋がるものだ。
「楽しむための行為」はその人を豊かにするものである一方で、「結果を出すための行為」には、苦しさの要素が含まれている。
もちろん結果を出そうと試みて、いい結果が生まれたなら喜びに繋がるけれど、そうはいかない場合もあるから、喜びと苦しさは表裏一体だったりする。
そこで、今日の表題の「結果を気にせず楽しめることが最強‼」ということ。
「結果を気にせず楽しめること」に苦しさが存在しない。
苦しさがないから継続してそれができるわけだし、それをするだけで「喜び」の感情を得ることができる。
また、行為が目的だから周りの評価もあまり気にならないし、周りの評価を得るための行為ではないから、周囲を気にして何かをする必要もないし、自分基準で情報の取捨選択ができる。
しかも「行為が目的」であるから、結果に自分自身が左右されることがない。
もちろん結果を手放しているからといって手を抜くわけでもないし、むしろとことんやりたいと思うものである。
そして、そうやって没頭できているときこそに「喜び」の感情が生まれるものだったりする。
だからこそ、結果を気にせず楽しめることが最強であり、結果を気にせず楽しめることを見つけることができると、実は、それがその人のライフワークになるものである。
なぜかというと、結果を気にせず楽しめることは人生を通じて行うことが出来ることだからであり、技術が蓄積されるし、それがその人の天職になりうるからだ。
人生を通じて、何かに没頭できる物事を見つけられると人は幸せになる。
豊かさとは心が満たされている状態であるから、心を常に満たせる「何か」と出会えると人は幸せになれる。
そういった対象が一つあるだけで人は幸せになれるものだし、その「何か」から、新たな「何か」が生まれることもあるだろう。
楽しんでやっていれば、必ず結果はついてくるものである。
人は得てして何かを始めると最短ルートを見つけて、効率的に結果を出そうとしたりする。
しかし、本当は結果を気にせず心から楽しんで日々満たされることをすることが、逆説的であるけれど最短ルートであり、長い期間続けることを可能にする。
そして、幼子のように目の前のことに没頭し、今、ここに生きることができるようになると、人は天国の扉を開くことができるだろう。
人が生きながら天国で暮らす方法として、心から楽しいと感じることを見つけることもあるだろう。
結果を気にせず、心から楽しめることを持てるようになると、自然と笑顔で過ごせるようになるものだ。
生きるということは奥が深い。
生きることは結果を出すことではなく、楽しむことといってもいいかもしれない。
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