
44) 「幸せ回路」の創り方
昨日、「奇跡の脳」から「意識のバランスのとり方」を学ぶ、という記事を書いていて「幸せ」はテクニックだと思った。
なぜかというと、「幸せ」について考えれば、「左脳」が過去のデータを検索して「幸せ」の出来事を出力してくれるからだ。
しかも、検索ワードを詳しく入れていけばいくほど、「幸せ」の出来事を探し出してくれる。
たとえば、「幸せ 中学時代」で左脳に検索をかけてみる。
すると、左脳は中学生の頃の「幸せの記憶」を検索してくれる。
今、僕が「幸せ 中学時代」で検索をかけたところ、「初恋」というデータと、「サッカー部での夏合宿」、「雨の中の試合で勝利」という結果が出てきた。
こういった記憶は思い出そうとしないとなかなか出てくるものではない。
しかし、意図して検索をかけると次々に出てくるものだ。
だから一つのテクニックとして、左脳を使う技術を向上させていくといい。
左の脳は、情報をまとめる面では宇宙の中で最も優れたツールです。左脳のキャラクターは、あらゆるものを分類し、組織化し、記述し、判断し、批判的に分析する能力を持っています。口が働いていなくても、左脳マインドは理論化し、合理化し、記録化するためのせわしなく働いています。
これは、「奇跡の脳」という本の中で書かれている左脳の特徴だが、左脳というコンピューターは絶えず動いていて情報の処理をしている。
こうやって日々、情報処理をしている左脳を、無駄に使っていてはもったいない。
無駄に使うとは、指令を与えずに放置しているということだ。
左脳に指令を与えないでいると、左脳というコンピューターは暴走し出して勝手にデータを造り出して、それを提示してくる。
まさにシンギュラリティの暴走だ。
しかし、左脳にちゃんと指令を出すと過去に得た情報を提出してくれるし、類似する様々な情報も一緒に示してくれる。
「奇跡の脳」の著者のジル・ボルト・テイラーさんが、左脳は情報をまとめる面では宇宙の中で最も優れたツールといっているように、この優れた宇宙の中で最も優れたツールを使わない手はない。
そして、このツールを使うのは「私」なのだ。
だから、「私」が「どう在りたいか」、「どうしたいか」、「どうなりたいか」ということを意識して考えていると、それにあった答えを左脳が導き出してくれるようになるだろう。
そこでまず、「どう在りたいか」、「どうしたいか」、「どうなりたいか」を決めてみる。
どう在りたいか‥‥「リラックス」して過ごしていたい
どうしたいか‥‥「楽しいこと」していたい
どうなりたいか‥‥「豊かさ」を感じていたい
そこで、左脳というコンピュータに、過去の「リラックスして過ごしたこと」や「楽しいと感じていたこと」、「豊さを感じたこと」などの検索をかけてみる。
あるいは、未来に「リラックスして過ごしている様子」や「楽しいと感じていることをしている姿」や「豊さを感じている自分」の映像を作り出してもらってもいい。
すると不思議なもので、出力された検索結果を眺めてみるだけで明るい気持ちになっていく。
さらに、検索して出てきたことで、実際に出来ることがあれば、すぐにでもやってみる。
そうやって、日々、左脳に検索ワードを入れて情報を引き出して、それを行動に移していくと「幸せ」の回路を創って行くことができるだろう。
現実主義的な左脳は、放っておくと勝手にペシミスティックな物語を創り出してしまう。
しかし、日頃から「幸せ」に繋がるワードを左脳に与え続けていると、やがて「幸せ」の回路の繋がりがよくなって、意識しなくても左脳が「幸せ」にまつわる情報を探し出してくれるようになるだろう。
そして、脳の働きの回路をポジティブなものに作り替えることができたなら、目の前に広がる世界も変わって見えてくる。
そこで、たとえば日々、次の4つのことを考えるようにすると、「幸せ」の回路を作って行けるようになるのではないかと思う。
「し」‥‥幸せ
「あ」‥‥愛されている
「わ」‥‥ワクワクする
「せ」‥‥世界は一つ
人は「幸せ」を感じられるようになると自分自身を「肯定」できるようになる。また「愛されている」と思えるようになると、自分を「受容」できるようになるだろう。
また、普段から「ワクワク」の気持ちでいると「喜び」を感じられるものだし、「世界は一つ」という思いを持てるようになると「平和」な気持ちになれるものだ。
「情報をまとめる面では宇宙の中で最も優れたツール」といわれる左脳に、毎日、「し」「あ」「わ」「せ」の検索ワードを入れていると、左脳という物語作家が素晴らしい物語を創り出してくれることだろう。
根源的な「私」は右脳の位置にある。現実的な「私」は左脳にある。右脳と左脳の二つの「私」が協力して、素晴らしい世界を創り出そう。
いいなと思ったら応援しよう!
