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65) 自分の思いを大切にする
我々は社会の中で生きているから、自分の思いと他者の思いの誤差を感じながら生きるものです。
そして、得てして「私」という個人の思いよりも、社会や組織の側の思いを優先させてしまいがちです。
しかし、本当は「私」の思いは「私」が尊重してあげることがとても大事なのだと思います。
というのも、「私の思い」を「私」が尊重せずに、どんなときでも他者の側に合わせていると、自分が何をしたかったのかが、やがて分からなくなっていってしまうからだす。
もちろん「私の思い」のすべてを尊重した方がいい、というのではありません。
考え方がたくさんあり、それらに正解不正解はありません。
だから、最終的にどういった決断をした方がいいかの善し悪しは分かり得ないものです。
ただし、気を付けなければならないことは初期衝動の部分、つまり、なぜこれをしているのか、これをすることで自分はどうなりたいのかという思いだったりします。
初期衝動とは、人が何かを始めるときに思うことであり、ある意味で純粋性の高い動機だったりします。
実をいうと、こういった純粋性の高い動機を維持することは、意外と難しかしいものであり、気が付くと今していることの目的が、初期衝動とズレてしまうことが多々あったりします。
例えば、何かになろうとして始めると、必ずそこには条件が生まれてきます。
憧れの学校や会社に入ろうとするにしても、何かの資格を手に入れるにしても、試験があったりして選抜される必要があったりして、そういった条件をクリアしなければならなかったりします。
すると目的が条件をクリアすることに移っていってしまい、気が付くと初期衝動の純粋な動機が次第に薄れ去っていってしまったりします。
条件とは、他者が設定した基準であり、うっかりするとその条件に満たなかったりすると、自分が劣っていると感じてしまい自己否定をしてしまったりします。
でも、本当は「私」にとって大切なのは、第三者的な条件を満たすことではなく自分の思いを満たすことだったりします。
職場で働いていても、自分の思いと会社の方針と食い違いが生まれるものであり、「私」はどうしても会社の方針に合わせていかなければならなかったりします。
しかし、そうやって自分を他者側に合わせ続けていると、その職場で働くことが苦しくなってしまい、次第に元気がなくなっていったりします。
自分の思いを黙らせて他者基準に合わせて生きていると、自分を信頼できなくなっていくか、他者に対して批判的になっていったりするものです。
自己を否定したり、他者に批判的になっても何もいいことはありません。
実をいうと、私たちの一人ひとりがしなければならないことは、自分で自分を応援できる環境を作ることだったりします。
そして、自分で自分を応援できる環境を作るためには、形はどうであれ自分の思いを自分で認めてあげることが大切であり、自分の思いを認めた上で試行錯誤をし、その中で他者との折り合いをつけていくことが重要です。
他者に合わせるのではなく、まずは自分の思いを優先させる。
そういった中で、他者と自分の間で納得のいく答えを見つけ出していく。
自分の純粋な思いを大切にしながら、周りと調整を図っていけるようにする、そういった作業が必要になってきます。
しかも、純粋な初期衝動に従って生きていると自然と上手くいったりするものだったりします。
というのも、私たちの一人ひとりの思いがそのまま現実世界に反映されているからです。
極単に言ってしまえば、他者が設定している条件や基準というのは、自分の思いがどれくらい強いかということを試しているものであり、ある意味では自分で自分を試していたりするものだったりします。
目の前に現れる課題や問題とは、それでもそれをやりたいかどうかということを自分で自分を試しているものだったりするのです。
このことに気づくことができると、ただ自分の純粋な思いに従って楽しんで生きていけばいいということに気づくことができます。
他者が設定している条件や基準とは、自分の思いを知るためのアラームのようなものなのです。
そして、心から自分の思いを認めて出来ることに出会えるようになると、そういった条件や基準が気にならなくなったりします。
仮に条件や基準があったとしても、それを前向きに乗り越えようと挑めるようになります。
また、条件や基準とは自分の本気度を試してくれるもの、そう捉えることができると初期衝動に立ち返ることもできたりします。
人は、情報が多いとその情報に悩まされてしまいがちです。
しかし、自分の純粋な思いに従って生きていると、迷うことが少なくなります。
純粋な思いに、実は条件も基準もなかったりするのです。
そして、自分の純粋な思いとは「嬉しい」「楽しい」「愛しい」といったシンプルな感情だったりします。
情報はあくまでも情報でしかなく、一番大切にしなければならないのが、こういったシンプルな自分の思いであり、「嬉しい」「楽しい」「愛しい」といったシンプルな感情が自分の望む現実を生み出す原動力です。
私たちが「嬉しい」「楽しい」「愛しい」といったシンプルな感情を認め、その思いを大切にして生きるとき、無条件の自分を生きることができるようになるでしょう。
そして、こういったシンプルな感情を原因にして生きていると、思いに雑味がなくなるため自然と上手くいくようになります。
自分の中から生まれたシンプルな思いが自分の人生を形作るものであり、そういったシンプルさに従って生きていると、生きることが楽しくなっていくものです。
シンプルに生きることは、強さでもあります。
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