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恵方の神社で偶然の出来事
昨年末、下リンクの動画を観て、今年の恵方が西南西やや西ということを知った。
【2025初詣】2025年の恵方は「西南西やや西」! 成功者がこっそり行く神社
この動画を簡単に説明すると、今年の恵方は西南西やや西で、今住んでいる場所から西南西やや西にある神社に行くと、よい年になるといった内容。
そこで、この年末年始にかけて茨城の家から西南西やや西にある3カ所の神社に足を運んでみることした。
すると、ちょっとした偶然があったので、今回は、そのことをお伝えしたいと思う。
冬至を過ぎた昨年末、まず最初に訪れたのは家から歩いて20分くらいのところにある稲村神社。
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ここは、小さな森の中にある神社で、創建された年も分からない地域の人しか訪れることのない場所である。
とはいえ、この稲村神社は、日本の神代から古代を扱った史書『先代旧事本紀』に記載があるという古社でもあった。
今回、先述の動画を参考にしながらgoogleマップで西南西やや西にある神社を探すことで、この神社が近所にあることを知ることとなった。
実をいうと、この稲村神社の存在を、これまで知らないでいた。
しかし、この神社のある場所を地図で見て、すぐに母方の祖母の生まれ育った地域であることが分かった。
この偶然は、今年の恵方が西南西やや西で、この方角にある神社に訪れるといい、ということを知ったことで起こったことだ。
そういった意味でも、この機会に、祖母が幼い頃に何度も足を運んだであろう場所に訪れることができたことに、何かしら縁を感じることになった。
また、この稲村神社では、饒速日命(にぎはやひのみこと)を奉っていることを鳥居の横の看板で知ることになる。
そして、この稲村神社という社名と御祭神が饒速日命ということが、新たな偶然を生むこととなった。
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この日は、恵方参りに来たことを拝殿にて報告し、誰もいない鳥の鳴き声が響き渡る境内でしばらくの間、のんびりとした時を過ごした。
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本来なら、今年の恵方のひとつの神社に行けば、それで終わりにしてもよいようだ。
しかし、新年を迎え、お正月で時間的に余裕があったこともあり、他の西南西やや西にある神社に行ってみようという思いが湧き上がった。
そこで、少し範囲を広げ、あらためてgoogleマップで西南西やや西にある神社を調べてみると、その先に、日本三大稲荷のひとつの笠間稲荷神社があることが分かった。
また、その地図の笠間稲荷神社の近くに、「桜川磯部稲村神社」という表記があるのに気づく。
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この桜川磯部稲村神社の名前を見て、数日前に訪れた稲村神社と何かしらの関係があるのではと感じたのだ。
しかも、稲村神社の近くには磯部という地名もある。
方角的にも笠間稲荷神社と桜川磯部稲村神社は西南西やや西の同一線上だ。
そこで、ドライブがてらこの二社を訪れることにした。
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最初に訪れたのは日本三大稲荷のひとつの笠間稲荷神社。
家から車で40分の距離で9時半頃に到着。
ここは五穀豊穣、商売繁盛の神社として古くから厚く信仰され、年間300万人を超える参拝客が訪れる場所。
御創建は651年で御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
宇迦之御魂神の「うか」は穀物や食物を意味し、「稲に宿る神秘な霊」とさいう意味がある。
笠間稲荷のある笠間も僕の住んでいる地域も、昔から稲作が盛んな場所。
ここでも「稲」という言葉が出てくる。
実りの多い年にする、どうやら、それが今年のテーマのようだ。
「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」という言葉があるように謙虚に生きるのがいいのかもしれない。
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拝殿で、恵方参りに来たことを報告し、2025年が実りの多い年になるように祈願する。
この笠間稲荷神社には、昨年の2月にも訪れていて、下の記事でも紹介している場所でもある。
笠間稲荷神社で参拝を終え、笠間の隣の桜川市にある桜川磯部稲村神社に向かう。
桜川磯部稲村神社は、笠間稲荷から車で30分ほどの閑静なお社だった。
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ここは、111年に日本尊命が伊勢神宮の荒祭宮である礒宮を移祀したと伝えられる場所で、神社の入り口にある看板の御祭神の中に瀬織津姫命という文字を見て、やはり、ここは家の近くの稲村神社と縁のある場所だと実感した。
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水の神様である瀬織津姫は饒速日命の妻であり、饒速日命も瀬織津姫命も、日本の歴史から封印されている神である。
近所の稲村神社の御祭神の饒速日命と、桜川磯部稲村神社のに祀られている瀬織津姫命。
茨城の稲村という名の付く二つの小さな神社に、夫婦である二柱が祀られていることに何かしらの意味がありそうだ。
帰宅後、饒速日命と瀬織津姫命とふたつの稲村神社の関係性を調べたが、残念ながら何も見つけることは出来なかった。
とはいえ、創建年でいえば、二社とも笠間稲荷神社より古い。
小さいながらも歴史のある二つの稲村神社に、饒速日命と瀬織津姫命がそれぞれ祀られていることから、当時は、饒速日命も瀬織津姫命も日本の歴史の中心的な存在であったと推測できた。
もしかすると、時代の変わり目といわれるこの2025年に、饒速日命や瀬織津姫命の封印が解かれるのかもしれない。
そんな思いがよぎった。
拝殿で、饒速日命、瀬織津姫の二人の存在を感じながら、今年が良い年になるよう祈願する。
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桜川磯部稲村神社は、要石のあるお社でもあった。
要石とは、地震を抑えるために神社に置かれている石のこと。
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要石は、茨城の鹿島神宮と千葉の香取神宮で対をなして置かれてることは広く知られているが、この桜川磯部稲村神社に要石があるのは、鹿島神宮との関係があるため。
桜川磯部稲村神社は鹿島神宮の北西にある鎮守のお社とされていて、鹿島神宮の凹型要石でナマズの頭を押さえ、磯部稲村神社の凸型の要石で、ナマズの尾っぽを抑えているとされているそうだ。
この要石ひとつをとっても、この神社が歴史的な古社であることが分かる。
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また桜川磯部稲村神社は、名前に桜を冠することもあり、これからの受験シーズンを前にして、合格祈願の場所となっていた。
桜川磯部稲村神社で、様々な想像を膨らませながら参拝を終えたあと、昼食を取るために笠間市内にあるラーメン店「麵屋下北」に向かう。
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お店の前の駐車場には、他県の車が停まっているほどの人気の店だった。
頂いたのは味玉子(100円)をトッピングした下北らーめん(850円)。
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上品さを感じさせる細麺と透き通った淡麗の煮干しのスープが絡み合い、シンプルさの中に深みを感じる醤油ラーメンを味わうことができた。
他にも、らーめんにトンカツがトッピングされている「カツらーめん」(1100円)があり、人気の一品だ。
この日は、寒空の中、二つの神社を巡ったあとに美味しいらーめんで体を温め帰宅した。
この年末年始に三つの神社を巡ってみて、小さな偶然であったが僕の家系の歴史と日本の歴史を味わうことができた。
今回は、最初に訪れた稲村神社が出発点になり、これまで知ることのなかったことを知ることができた。
今回の旅を振り返ってみると、面白そうと思ったことは、実際に行動に移せば思いがけない結果を得ることができるということを、あらためて感じることができた。
直観的にいいと思ったことは、実際に動いてみると、いい結果を生む。
というのも、いいという観測を持って行動すれば、いい結果を生むの当然ののことだからだ。
だからこそ「これは」と思うこと、「面白そう」と感じたことは迷わずにやってみたほうがいい。
直観が働くことは、自分に必要なことを教えてくれるものであり、直観の意味は経験してみてはじめてわかるようになっている。
そういった意味でも、今年は直観を大切にしながら行動していきたいと思えることのできた旅だった。
そういったわけで、またどこかに出かけることがあれば記事にしていこうと思います。
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