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小脳障害(小脳形成不全)の猫 -ハル- 17-振り向けば大きくなる 当社比10倍

第3章 もりもり成長

どうにかこうにかギリギリのタイミングで一人でお留守番するようになったハル(仮)。

「あのね。いわなかったけども。もうひとりでだいじょぶなのでつ。」

と言わんばかりwに、ここから急激な成長を見せる。

・・・やっぱり過保護すぎたのかなぁ?


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2015年6月20日17時ごろ撮影
「お狐様のお面」ちっくな顔立ち。
座ってるとブレはなく安定。


ただほんのちょっとだけ気になったのは、保護したての頃はあんなに鳴いてたにもかかわらず、ほとんど鳴かなくなってきたこと。

「危機を感じなくなったから」鳴かない、のなら別にいいのだけども、こちらとしては静かになったらなったでちょっと寂しくなる、という罠。w

そうしながらも地道にユウナとの面会を続けていたのだが、
「ハル(仮)は動じない(よくわかってない?)」
「ユウナはハル(仮)を見て即逃げる」
なので、進んでるのやら進んでないのやら。orz

まー。いっか。
生きてるし。w


ー自然界ならではの判断ー

そんな頃、たまたま近所で白い子猫達をまとめて見ることがあった。

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2015年6月24日9時ごろ撮影
ハル(仮)を保護した近くで見かけた、同じぐらいのサイズのちびっこ3匹
兄弟っぽい気もする。


サイズも近いので、ハル(仮)の兄弟なのでは?と勝手に思って親近感。

そして思う。


ハル(仮)があの場所に独りでいたのは、
もしかしたら母猫が「この子は無理」と判断したのではないか。

独りぼっちでいた本当の理由は「その可能性」もあるのかな。


と。

実際に野良では無理な障害がある事がわかってる。


もしもそうなら・・・。


生後1週間ほどでそれを見抜いた母猫すごい。


でも、それに負けじと生きる道筋を掴み取ったハル(仮)もすごい。

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2015年6月24日 22時ごろ撮影
クッションマットを三角に組み立てた遊び道具に大はしゃぎ。w



ーどんどん楽な方へー

授乳も終わり、「深夜に起きる必然性がない」

とわかった瞬間から起きられなくなる人間という生き物。w


朝の起床時間もどんどん遅くなる。w

いくら何でも豹変しすぎじゃない?と自分に問いかけるも、楽な方に流れてしまう性分。w

つい最近まで、授乳するために3〜4時間おきに起きてたというのに・・・。

思えばずっと睡眠不足だったので、寝不足解消タイミングだったのかも?


ー立ち上がる時間が増えて来たー

散々「歩行器」だの「歩行補助器」だので悩んでたのもそっちのけ?

ハル(仮)の立ち上がる時間が増え、転ばずに歩く歩数も増えていく。

遊びながら筋肉がついてきたのと、いろんな感覚をつかめてきたのだろう、と今では思う。


【生後1カ月ごろ】

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2015年5月30日12時ごろ撮影
まっすぐ立っていられるのは数秒だった


【生後2カ月ごろ】

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2015年6月28日19時ごろ撮影
1ヶ月前と比べると、ブレない時間が増えた


【生後3カ月ごろ】

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2015年7月20日 20時ごろ撮影
ブレずに静止するように。
手足の幅を広くとって踏ん張る、ということを覚えた頃。


ーそして被害が甚大にwー

大きくなって力もついてきた。

そして被害が甚大になるようになってきた。w

◆その1
ご飯やお水のお皿、そしてそれを置いていた土台までもがひっくり返される

◆その2
壁に張り巡らせている「衝撃緩衝材」を全部めくる

◆その3
60センチほどの仕切り壁をよじ登り、脱走


元気がよろしい事で。orz


特に「その3」は頻繁に起こり、静かにして聞いてると、
鈍い「ゴッ」という音※がすると脱走完了のお知らせ。w

※仕切り壁を登り、壁をまたいだ時に落ちた?音。


究極的に言ってしまえば、

例えハル(仮)が玄関から脱走したとしても、
余裕で追いつけるスピードだから別に構わない

んだけど、

その前に、今のハル(仮)の居住スペースは私の製作場兼倉庫なため、ハル(仮)的危険物がてんこ盛りである。

というのがいちばんの難点。


今度は行動範囲が増えたハル(仮)のために、この倉庫の大掃除と大幅レイ変し、仕切り壁を撤廃しなければ、と思っていた。


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2015年7月20日 15時ごろ撮影
散々暴れるだけ暴れまくってからの寝落ち。
保護後2カ月半で、1.7kgにまで成長。

当社比10倍強。


ー続ー

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