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ユウナという名の猫 記録と記憶-Link46 一緒に遠出

骨肉腫の再再発。

かなりのスピードの再発なため腫瘍専門科の指示を仰ぐ事となり、
高度医療センターへ診察に行く事になった。

そこは私の家から電車を乗り継いで1時間半近くかかる。

一番心配なのは、長距離の移動。


その昔、徒歩10分程度の動物病院へ行くのにすら過呼吸を起こしていたので、この移動時間に耐えられるかどうか。


移動に備えてー

普段使ってる小さめのペットベットをキャリーに押し込み、
キャリーの中の隙間を減らしてユウナが埋もれられるように。

さらにキャリーの上からいつも使っているフリースを掛けて、
匂いを少しでも自宅に近づけられるようにしてみた。

そして移動中は、
いつもやってるようにキャリーを少しだけ開けてそこに手を入れて、
状況が許す限りユウナを撫で続ける。

これで大丈夫だろう。


今回はもしパニックを起こしたとしても、家に帰るという選択肢は無い


何としてでも診察を受け、
今のユウナがどういう状況なのか、
どういう治療法があるのか、可能な限りの全てを知っておきたかった。


2006年4月18日 朝ー

計算ではおよそ1時間半程度で着くけれども通勤時間と重なっており、
混雑にあうのは色々辛いので2時間半かかる計算で家を出る。

できるだけ混んでいない車両を選びつつ、のんびりと乗り継ぎ。


ユウナと一緒の、初めての遠出。


最初はキャリーの窓から外を見ていたものの、
いつの間にか現実逃避モードになり、キャリーの隅に頭を突っ込んで寝る。

そして私はできる限りユウナを撫で続ける事に。

パニックにはならなさそう。


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2016年4月18日 10時ごろ
どっちが前だか後ろだかわからないほどの埋まりっぷり。
※右下が鼻。


2006年4月18日 現地へー

最寄駅着。
ここからはタクシー。

朝の時間帯ということもあり、
道路が混雑していたので診察予約時間の30分前ぐらいに到着。

受付を済ませ、呼ばれるまでユウナに声をかけながら撫でる。

ここにいる動物たちは、ユウナも含めて基本的に病状が深刻な子。

空気が辛い。


2006年4月18日 11時ごろ 診察ー

今日はCTがメインなので、
かかりつけから送られたカルテなどと併せて軽い診察と問診。

そして、キャリーから出ると大人しく触診を受けるのに、
キャリーに入った途端強気なユウナ。

「ああこれが【豹変】ね」
とお手本になりそうなほどの豹変っぷり。w

キャリーへ入った後、
フリースをキャリーの上からかけてあげると落ち着いた模様。


よろしくお願いします。と先生に預ける。


これから麻酔を経てCT。

私はただ祈りながら待つのみ。


2006年4月18日 12時ごろー

行きはタクシーで向かった道をふらふらと歩いて駅へ戻る。

時間がかかりそうなので家に戻ることも考えたけど、
今回も全身麻酔なので出来るだけ近くにいることを選択。


普段来ない場所なので「探検しようかな」などと思うも、
視界に何か入っても理解できてないような状態だし、

ビールでも飲むか!と自棄になるも、
流石にそれはどうよ、と己を制し、

結局駅の周りをぐるっと回って、
ショッピングモールをふらついて、
ちょっと食べるものを買って、公園でご飯。


お店が悪いとかそういうのではなく、

何だか味がしなくて美味しくなかった。


2006年4月18日 15時ごろー

CTが終了した、との連絡。

「この際しっかり点滴しておきましょう!」

と言われ、お迎えは17時ごろに。


そろそろフラフラするのにも飽きたので、
のんびりと歩きながら寄り道をしながら病院へ戻る事にした。

受付の方に、早めに戻ったのでいつでも呼んでくださいと伝える。


2006年4月18日 17時ごろー

診察室へ。


ユウナは点滴の処置があるので、まずは先生とお話し。


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これを聞いてただ 「そうなのか」 とだけ思った。


夢のことがあったから、少し覚悟していたんだと思う。





そして知りたくも無いけども、知っておかねばならないことがあった。


「あと、どのぐらいですか?」


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今日明日でどうこうってことはないだろうけど、一年は持たないと思う。

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ユウナと過ごせる時間の明確なタイムリミットを告げられた。





ー続ー




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