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小脳障害(小脳形成不全)の猫 -ハル- 18-きっと誰も信じてくれない色々

第4章 キリのいいところで

柵の外の世界を知ってしまった?!ハル(仮)の脱走が頻繁に行われるようになるが、中に戻れるかどうかは未確認だった。

せっかくお留守番ができるようになったというのに、私が外出している間に

「おなかがすいたのに ごはんも おみずも たべられないや」

となってしまうのはマズイ。


この時の柵の外には私の制作物やそれに関連した器具(レイ変が間に合ってない)があり、ハル(仮)的危険物がてんこ盛りだったため、柵の撤廃に向けて彼が今生活している「製作場兼倉庫」の整理開始。


ちなみにこの頃のハル(仮)の体重は1.7kg。
保護時の10倍超。


ーよく頑張りましたー

そして第1の試練。3種混合ワクチン。

何度か一時預かりをお願いしていたので、先生とも看護士さんとも仲良し。

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今思えば、ワクチンを接種していないのに「病院で預かってもらっていた」のは、かなり無茶をお願いしていたのでは、という気が・・・。
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診察台に連れて行くと、ふるふるしながらご機嫌にご挨拶などをしていた。

・・・が、注射の準備中に不穏な空気を察したのか、
尻尾を限界いっぱいにお腹の下へ丸め込み、看護士さんに抱きつくビビリ王子に。w

注射時に暴れることはなかったけども、
「ひにゃあああぁぁああ!!」
と今まで聞いた事もない声wを上げながらも完遂。

頑張って疲れたのか、家に帰った後にご飯をバリバリと食べておネム。

浮腫みや嘔吐などの副作用の気配はなさそうなので、第1段階は無事終了。

画像1

2015年7月20日 15時ごろ撮影
あまり楽な体勢には見えないけど、爆睡。w


ー高いところはー

歩くのが上手になったとは言うものの、
「勢いで走って
3歩で壁に激突」という状況からの比較なため、
健常猫と比べると・・・悪い意味で「比べ物にならない」。

歩いている姿のイメージとしては、「腰から歩く」ので、
「何をしているのか丸分かり」と言うのが適切かも。

※上記動画、20秒以降の歩き方がハルと似ています。


そして彼にとっては「ジャンプして高いところへ登る」という概念がない


ハル(仮)にとってのジャンプは

・飛びかかるための手段
そして
前に進むための手段の一つ

であり、
「高いところへの移動手段」としてジャンプを使っている姿は5年経った今でも見たことはない
※もしそれで高いところへたどり着いたとしても、フラつきで即座に転げ落ちるのが関の山。orz


高いところへは「よじ登る」。
これがハル(仮)のジャスティス。w


ーそして・・・ー

先住猫のユウナと合わないなら、里子に出そうと思っていたハル(仮)。

合う合わないとか考える前に障害が発覚し、この状態で里子に出しても里親さんがなかなか現れないだろう、ということ。

そして、ここまで3ヶ月ほど過ごせたので、なんだかんだと別居でもうまくやっていけそうだ、と思ったこと。

そして2015年8月6日。私の誕生日。

キリのいいところ?で、ハル(仮)はめでたく(仮)が取れ、
うちの子「ハル」として生活していくことになりました。


画像2

2015年8月6日 20時頃撮影
何かとタオルで遊んでた時期。
よくよく見ると、頭の模様が「ハ」に見える。w
ふらつきの影響で、おひげがポキポキに・・・orz。


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【超余談】
きっと誰も信じてくれないwのですが、
「ハル」と名付けた(鳴き声由来)のも、
頭の模様が「ハ」と浮き出てきた(元々は麻呂眉だった)のも、
私の誕生日が8/6(ハルとも読める)のも、
本当に偶然なんです。
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ーうちの子になるまで 完ー

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