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小脳障害(小脳形成不全)の猫 -ハル- 14-無い物ねだりと言われようとも

第2章 検索・試作・模索。そして捜索と創作。 ー6ー

ー給水問題ー

とはいえども、給水問題が解決したわけじゃない。
これはこの段階においては「どうにもならない事」の認識。

人間でも命に関わる給水事情。

今はまだ授乳もあり、離乳食の「ふやかしたカリカリ」で1日の必要摂取量のほぼ全量が賄えてる。

普通はスムーズに移行できるんだろうけど、ハル(仮)は違う。

まず第一に、
本人が意図せず?に、水の入れ物をひっくり返しているという事実
遊びでひっくり返してるんだったら・・・それはそれで困る。orz

そして、
ふらつきがある状態で上手く飲めてるのか?問題。

カリカリを食べている姿は何度か目撃していたけども、水を飲んでいる姿は全く確認できていなかったため「どうやってるのだろう?」と思っていた。

もしかしたら授乳で十分だったため、飲んでいなかったのかも知れない。


この時はいわゆる「一般的?なペット用のお皿」を使っていたのだけども、
ふらつきの影響で手足を突っ込むわ、ひっくり返すわ、で

「あ、うん。ないよりまし・・・かな?大丈夫。気持ちは伝わってるよ♪

とでも言いたくなる、ほぼお飾り。orz

ひっくり返せないような重くて大きいものに変えるとしたら、
今度は激突した時に怪我をしやすくなるのでは、とも考える。

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2015年5月30日 21時ごろ撮影
ハル(仮)のお尻側にある黄緑の器が当時使っていた水入れ


ー物は試し、とはいえども良く考えようー

とりあえず「授乳」と「ふやかしたカリカリ」と「普通の水入れ」で水分補給ができているので、「今は」心配しなくていい。

いずれ確実に必要になるものなので、「今のうちに」新しい水入れを探して慣れてもらうしかない。

まず最初に思ったのが小鳥用?で見たことがある、器自体をケージに引っ掛けるもの。

そして、うさぎやハムスターのケージについてるような、ボトルタイプのもの。

スクリーンショット 2020-07-02 15.36.35

こういうやつ。

参考:
アイリスオーヤマ ペット用給水ボトル レギュラーサイズ 犬 猫用 橙(廃盤)


器をケージに引っ掛けるタイプのものの場合、ハル(仮)がケージに激突したらやっぱりこぼれる。

ボトルタイプのものなら、ケージに激突してもこぼれる可能性は少ない。

こ れ だ!

と意気揚々とポチり、開封して設置しようとしてから気づく。


・・・ねぇ。
これ、さ。
ふらついた勢いで目に・・・とかさ・・・


ヒィイィイィ!!!


と想像してしまい、試す勇気が出ずに開封した直後にお蔵入り。

モリモリ開封してしまったので、返品もできず。orz

振り出しに戻る。


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2015年6月5日 14時ごろ撮影
生後2ヶ月目に入るも、まだまだミルク大好きっ子。w
授乳タイムアタックはまだ続行中。


ー歩行器再考ー

先日ちょっと思うところがあった「歩行器」について。

なんで私は歩行器を作ろうと思ったのかを、もう一度良く考えてみた。

・ふらつきから解放されてほしい
・止まれずにぶつかってるので、いつか大怪我するんではないかと心配
・よろけて転んだ時に頭を打ってるのが心配

ざっくりこの3つだった。

この頃は「少しだけ進む」というような動きが苦手(多分制御できていない)で、「勢いをつければ」立ち上がれるし、歩く(走る?)事も出来た。

つまり、歩行器を作りたかったのは「怪我防止」がメイン。


じゃぁ「怪我防止」の「何か」があればいいんじゃないだろうか?


と思って考えた「常時着用歩行補助器具」の案がこれ。

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2015年6月8日 21時ごろ。

転ぶ直前は左右にぶれてる事が多かったので、そのブレを支えてあげられれば少しは怪我の可能性が減るんではないか、というイメージ。

赤く塗りつぶした部分は、
・倒れて折れ曲がったとしても、形状記憶?でまっすぐに戻る
・割れたりしない
・軽い
・がっちり硬いものではなく、座り込む事もできる柔軟性がある

とまぁ、無い物ねだりの素材です。www

実際は「EVAフォーム」を想定してたのだけども、強度を持つと分厚くなり、薄さを求めると強度がない(当然)。

で、ぐぬぬ・・・となる。orz


「頭を打ち付ける」のが一番気になってて怖いから

もしかして、一番手っ取り早いのは「猫用ヘルメット」なのかも知れない。


そんなことを思いながら、水入れをひたすら探す日々が続く。

多少ぶつかっても、手足を突っ込んでも簡単にひっくり返らなくて
電源を使用しなくて
大きすぎず
手入れが簡単で
ハル(仮)が飲みやすい器。

どれ一つ妥協できない。

思いついたキーワードを打ち込んでは検索、の日々はまだ続く。

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2015年6月7日 16時ごろ撮影
上手におすわりはできるけど、香箱を組むのはまだできない。


ー続ー

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