Chatgptで俺も「ジブリ映画の平成狸合戦ぽんぽこ」みたいに化けたい!
chatgptで俺も「ジブリの映画の平成狸合戦ぽんぽこ」みたいに化けたい!
ChatGPTで何ができるのか? 暮らしにどのような影響があるのかを知りたくて軽い気持ちでYouTube動画を観てみたが、AIの基礎知識がない人間には、全く理解できなかった。この挫折感と焦燥感はwindowsが初めて普及しはじめた頃のつらい記憶を思い出させた。
Windows3.1の日本語版が発売された1993年当時、私は住宅メーカーで営業マンとしてバリバリ働く中間管理職で37歳だった。
私が勤めていた会社は、同業他社に遅れを取るまいと各自の机にデスクトップパソコンが設置されるようになった。その煽りを食ってそれまで活躍していたワープロはお役御免となった。
当時はテレビ番組でも盛んにWindowsが登場したことで、コンピューターを操作する為の難解なコンピューター言語(MS―DOS)が不要になったと解説していた。
メディアはこぞってパソコンを使えない人は、この先お払い箱になるといったショッキングな言葉を使って、面白おかしく報道していた。
それと合わせてメディアは、リストラという言葉を流行語にした。確かにこの時期は、バブル崩壊の余波で個人や企業は一気に悲惨な状況に追い込まれていた。
この頃から日本経済は長期の経済停滞に陥り、雇用情勢は悪化をつづけていた。資産価格や地価の大幅下落といったことや大手銀行や証券会社の倒産などで先行きが不透明な時代だった。
パソコンの普及でサラリーマンの日々の事務作業もドラスティックに変わっていった。営業マンも業績を上げるためには、PowerPointやexcelを駆使できて、わかりやすいプレゼンが作れる能力の必要性が重要視されるようになった。
私が勤めていた支店は、上司からの指示で稟議書などの書類は手書きからwordに変更になった。そして手書きのビジネス文書が本格的に姿を消してゆくのは1995年に発売され一大ブームになったwindows95が登場してからだった。
マイクロソフトのWord,Excel、PowerPointがセットになったOfficeも普及していった。
この頃は社内でwindowsの使い方教室が頻繁に開催された。しかし、私の同年代の中でもついて行けずに早々に諦めたひと達もいた。彼らはまるで、1994年に公開されたスタジオジブリ映画の「平成狸合戦ぽんぽこ」に登場する狸のようだった。この作品の舞台は、東京都の多摩丘陵だったが大自然の中でのんびりとひつそり暮らしていた狸達は、宅地造成による自然破壊によってエサ場が次第に少なくなっていったことで、自分たちの住処を守るために、人間たちと戦う決意をする。
作戦としてはおばけや獣などに化けて人間を脅かし、最終目標は宅地造成工事をやめさせることだったが、長い間の平和な暮らしの中で先祖伝来の化ける力を失っている狸たちも多かった。
まったく化けることが出来ない狸達は、長老達から教えて貰って化け方を学ぶのだが、ついていけずに諦める者も多かった。その狸達は、救いを宗教に求めて皆で輪になって踊って暮らすことを選択するのだった。
そのイメージは定年が近い社員ともつながった。彼らはパソコンが出来なくてもギリギリ逃げ切れると考えて、社内の勉強会をエスケープした。そして自分が手書きで書いたものを女子社員にパソコンで打って貰っていた。
今、ChatGPTがビジネスのあり方だけでなく社会のあり方を変えようとしている。子どもたちは、夏休みの宿題をAIにやってもらう。代表的なのが読書感想文だ。本を読まなくても簡単に素早く出来てしまう。大学生たちもAIを使いこなすことで、卒論も書くことができると聞く。作詞作曲も絵画もイラストも小説も書いてくれるそうだ。それに俳優も歌手もAIで制作したものが活躍するとなると、プロフェッショナルな人間のタレントには今後どのような仕事の依頼が来るのだろう。始めてみた時は、ドッキっとさせられたファミレスでのロボットによる配膳も今は当たり前になっている。測量もAI搭載のドローンを使って行われている。宅配もAI搭載ロボットの実用実験が始まっている。まもなくタクシーやトラックもAIを搭載して無人で運行することになるだろう。
知的専門家である税理士や司法書士、弁護士などもAIの方が正確であり、費用も時間も節約できるはずだ。そう考えてみると現役世代の方々はどうやって今後生き残るのだろう。「唯一生き残ることができるのは、変化できるものである」というダーウインの言葉がふと頭をよぎった。それでは人間はどのように変化してゆけばよいのか答えは見つかっていないようだ。農業や工場生産といった労働集約型産業は特に打撃を受けそうだ。なぜなら、ロボットは1日中働いても疲れないし文句も言わない。経営者にとってこれほどありがたいものはないだろう。NHKも記事をAIに読ませることで正確に内容を伝えてくれている。楽器の演奏もオーケストラもAIにプログラミングすれば毎回同じ演奏をしてくれるだろう。楽器の演奏が好きな私としては、とても残念な気もするが隠居の身としては、難しいことは考えずにのんびりウクレレで弾き語ろう。曲はやっぱり河島英五の時代遅れにしよう!
しかし、マイナスばかりではない。絵がかけなくてもChatGPTをちゃんと使えれば絵本を作れたりできるらしい。
無料の講座では理解できなかったことも有料の講座なら体系的に教えてもらって、私にでもできるかもしれない。ChatGPTで成し遂げたい目標を明確にして、トライしてみよう!ChatGPTで絵本を作くれたら自分も違う人間に化けられそうだ。
終わり