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世界にアクセスする賢治【宮沢賢治〜100年前に見たセカイ(5)】#60

○ 世界に向けられた賢治の好奇心

 宮沢賢治は、その生涯のほとんどを岩手で暮らしました。しかし、賢治の興味は世界へ開かれており、賢治作品の中でも、海外・国内に関係なく、様々な思想家や作家からの影響が見られます。

 ちょうど100年前の宮沢賢治とアイシュタインの関係のように、賢治が受けた影響の直接的な記録が残っていない人も多く、それらの人達と賢治の関係については、わからないことが多く残されています。

 また、賢治が読んだ本や資料なども、ほとんど残されていませんが、僅かに記録に残っている賢治が持っていた資料の中には、外国語で書かれた海外の本なども記録されています。
 賢治は、世界中に好奇心を張り巡らしていたのではないかと思われます。

 そして何より、経済的に豊かだった宮澤家、その長男である賢治は、興味を持ったものを手に入れることができる、とても恵まれた立場にもありました。
 
2022(令和4)年12月7日(水)
 
(続く)

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