#200 「注文の多い料理店」の異世界?【「注文の多い料理店」100周年 その2】
(続き)
短編集「注文の多い料理店」の1924年12月1日の発刊から数え、今年2024年12月1日はちょうど100年目となります。
岩手県盛岡市にある古本店の「ポノブックス」では、「注文の多い料理店100周年トーク」として、宮沢賢治記念館の牛崎敏哉氏をゲストに迎え、「賢治と早池峰と異世界」をトークテーマとしたイベントが開催されます。
ご興味のある方は、下の申込みフォームのリンクからお申し込み下さい。
https://docs.google.com/forms/d/1f68jF-_DG3IaBSAt-BPxPFZyiFTMa1VxWs2TLbH-D0c/viewform
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【盛岡・「ポノブックス」】
「注文の多い料理店100周年トーク」
日 時:令和6年12月21日(土)
午前10時~11時30分
場 所:盛岡・ポノブックス
岩手県盛岡市大通3丁目7-9東北堂ビル2F TEL 019-601-7253
ゲスト:宮沢賢治記念館 牛崎敏哉 氏
トークテーマ:「賢治と早池峰と異世界」
参加費:1000円(当日、会場払い)
※ 先着申込み順となります
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短編集「注文の多い料理店」には、「注文の多い料理店」や「どんぐりと山猫」など、よく知られた名作が揃っています。一般的には、子ども向け作品として学習されることが多いこれらの作品ですが、大人が読んでも興味深い部分も多く、大人になって読むと、子ども時代とはまた違った読後の印象も残ります。
「注文の多い料理店」の舞台が日本であることは確かです。とは言え、その具体的な場所となると見当がつきません。自然豊かな一地方の話でありながら、隠喩が散りばめられ、ぽっかりと異世界が開いたような、この物語は、読後も何か気になる作品です。
宮沢賢治の作品には、他にも現実とも非現実ともつかない世界で繰り広げられるお話が存在します。しかし、非現実的な話でも、必ず物語の舞台が存在し、作品になっている出来事は、賢治が実際に感じた事だ、と語る方もいます。
そんな話をしていたのは、花巻の大迫地域にある「早池峰と賢治の展示館」の、浅沼利一郎さんでした。
【写真:花巻市大迫「早池峰と賢治の展示館」】
(続く)
2024(令和6)年11月17日(日)