感情的、直感的から論理的、メタ認知的に考えるようになったきっかけ
小さい頃、思ったことを話したり、自分の直感を信じて動いたりしていたんですが、学生時代のあるきっかけから、論理的、メタ認知的に物事を考えるようになったので、そのことを書きたいと思います。
キッカケについて
自分には大きく2つのキッカケがありました。どちらも自分のダメさ加減を認識した時だったんですけども。
1つめは相手に自分の話が受け入れてもらえない時に、友達に言われた言葉で、2つめは就活中に自分のアイデアが受け入れてもらえなかった時でした。
1つめのキッカケ
1つめは高専4年生くらいの時で、大学編入しようとしていました。
高専時期の自分は人間的にも未成熟で、結構劣等感が激しかったんですよね。
何をするにも自信が無くて、周りにも、中々自分の意見も受け入れてもらえなくて、周りの目を気にしながら生きてた部分もあって、結構辛かったんですけど。
そんな中でも、本音で話せる友達も数人はいて、その友達に愚痴ってばっかの毎日であったんですよね。
そんな中で、自分を成長させてくれた言葉をくれた友達がいて。
近しい友達には本音で話していて、その時に周りに話せない分、バーっと喋ってしまっていて。聞かされている側のことなんて、何も考えず。
聞いてくれる側も、ずっとそれじゃきつくて。
ある日、その友達から言われたのが
「相手の話も聞きなよ」
って言葉だったんですよね。
めちゃくちゃシンプルな当たり前の言葉なんですけど、ずっと何も文句言わず聞いてくれていた友達から急にその言葉が返ってきたから、びっくりしちゃったんですよね。自分。
何の変哲も無い言葉だったけど、すごく記憶に残っていて、
ああー、自分全然話聞いていなかったなあと。
めちゃくちゃ自分の悪癖なんですけど、普段相手に気を使ってしまうので、気を抜ける人に対しては、めちゃくちゃ適当になってしまうんですよね。
(今でも、たまにやってしまうので、後でうわーっ反省....てなっちゃうんですけど)
本当に相手の話聞いてなかったなあと。
普段から、言いたいことを我慢していて、ストレスが溜まって、言える相手にその分多く言ってしまう... これは直さないとやばいぞ...と本当に思いました。
多分、普段も相手の話を聞いてるように見えて、自分が言おうと思ってることばかり、考えてしまってたんですよね。それが相手にも伝わるから、自分の意見を聞いてもらえなかったと。
そこから右往左往しましたが、携帯で調べたり、本を読んだりして、意識的に自分の話より、相手の話を聞く、傾聴の心構えをつけました。
その時のコツとしては、元々自分は全ての反応を正直に返すことが相手にとっても良いと思っていましたが、全然違うんだと。
まずは、自分がその時は良いと思っていなかろうが、まずは相手の意見を受け止める。とにかく受け止める。ぶっちゃけ、思考停止に近い気持ちでもいいので、受け止めるってことが大事だと。
よくよく考えてみた時に、正解不正解は本人が持っていて、神様でも無い限り本当の正解はわからないんですよね。
無理やりその人の意見を変えたところで、いいことは無い。
その時は気づかなかったけど、今だったら少しわかる気がします。
当時は、本を読むことがすごく良かったですね。自分にとって情報に触れる媒体がその頃はあまり無かったので、いい本も悪い本もとにかく読みまくって、少しずつ自分に合ってるのはこっち、合ってないのはこっちと判断していきました。
そしたら、少しづつですが、自分の気持ちに余裕が生まれてきたのでした。
本当に、あの頃に気づかせてくれてありがとうと友達に言いたいですね。
2つめのキッカケ
友達と話すのに傾聴や共感がとても大事だということが、その頃くらいから意識して少しづつできるようになってきました。
その後に編入し、北海道大学に入学しました。
その中では、頭の良い人がいっぱいおり、このままじゃやばいという焦燥感が生まれてくるのでした。
元々、編入する目的は自分の価値観を広げたい。色々な人と話して、知見を広げたいという気持ちが大きかったです。
その分、最初の半年はいっぱい大学生活を謳歌し、楽しみました。
ただ過ごしていく中で、学生の内からエンジニアとしてやクリエイターとして活躍している人がいたりして、
自分は何を持っているのだろう?何も武器がないけれど、これで大丈夫なのだろうか?という気持ちになりました。
また、高専の頃から、高専からベンチャー企業を立ち上げた人の話も聞いていて、その頃からビジネスの方も興味がありました。
しかし、ビジネスってどうやるの?状態だったので、まずは、ビジコンに挑戦してみよう!と、たまたまstartup weekendというイベントがあったので、それに参加してみたら、本当に何もわからずで、役立たずだったんですよね。その時に、めちゃくちゃしごいてくれた人がいたんですが、本当に力不足を感じて、まじで自分やばいなって思いました。(その時のしごいてくれた人には本当に今でも感謝しきれません)
上記のように、エンジニアやクリエイターで活躍する人もいれば、ビジネスで活躍する人もいる中、自分何ができるの?って感じになって。
直感でこれいい!ってなっても、全然相手を納得させることできないじゃん。全然相手にいいもの作れないじゃんってなって。
それから、技術面は研究の方でカバーしよう。ビジネスの方はとにかく数を踏もう。経験しよう。論理的思考力を磨こう。となってから、めちゃめちゃ猛勉強したんですよね。
それから、直感的に良いと思う抽象的なアイデアをどう具体的に落とし込むか、それをひたすらできるように、ケーススタディやフレームワークを勉強したり、ビジネス書を読みまくったり、ビジネスのイベントに参加したりしました。
そうしていく内に、自分の中で、だいぶ瞬時に抽象と具体の感覚が掴めるようになって、メタ認知的な思考もできるようになっていきました。
その結果、一年後くらいに参加したビジネスのインターンで、優勝することができたのでした。この時は、自分の努力が目に見える成果として出すことができたので、本当に嬉しかったです。
今でもこの考え方は汎用的で、自分の中の大きな武器となっています。
こうしてみてみると、本当に自分がちっぽけな人間だと思わせてくれた、友人や先輩がいなければ、ここまで努力することはなかったと思います。本当にありがたいと思います。
最後に
こうしてみてみると、自分の考え方がだいぶ変わっていったなあと思いました。
そして、大学卒業前までで、これはこれで悩むことがありました。
昔は一つ一つに対して、感動したり、率直な感想を述べていたけど、今はそれができているのかな?と。
その、ロジカル人間になってた時は、ちょっとそういう部分があったので、逆にどんなことでもメタ的に、遠くからみてしまってた部分もあって。
少し悩むこともあったんですよね。
これが大人になるってことなのかなぁと諦めにも似た気持ちだったんですが。
ただ、最近はそこもうまくスイッチングできるようになってきたのかなと思って。
感情的、直感的な部分も本当に必要で、どちらか一方だけじゃダメなんですよね。
自分の将来の目標として、自分が尊敬できる自分になってるってことがあるんですけど、自分が尊敬できる人ってどんな人かなって思ったら、人生を謳歌してる人だなあと。
そのためには、自分が盲目的に感情的に楽しむ部分をエンジンに、手段として技術やコミュニケーション能力を駆使して行なっていけば体現できるのかなあと思っていて。
だから、エンジン部分も大事だし、それを実現する部品もよくしていかなきゃなと。両方、アップデートしていこうと思います。