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「滋賀の家展」滋賀県立美術館

2024.8.25
思い立ったが吉日と、京都行きの夜行バスやら宿やらを予約した。土曜日は京都散策、日曜日に滋賀県立美術館。JRで京都駅から330円分揺られて瀬田駅到着。駅前にバスロータリーがあるから1番乗り場で美術館へ。250円、現金ONLY。駅からそこそこ離れてて、自家用車で来ている人が多めな感じだった。日本庭園もしっかりあるようなでっかい公園の中にあって、図書館も同じく公園の中にある。こりゃあ一日居られるなと思ったし、結局、居た。茶室「夕照庵」で冷抹茶もいただいた。

雨の後すぐだから全然人が居ない
あ〜〜、夏。

行った日は開館40周年記念のイベントがたくさんあった。日曜日の常設フリーもやってた。国立西洋美術館でもやってるような、企業がスポンサーに入ってやってるやつ。

滋賀の家展は特別展だけど、8月までは学生無料なんだ。ありがたいね。しっかり学生証出して無料にしてもらいました。図録はまだ刊行されてなかったから予約してきた。楽しみ。

さて、前置きはこの程度にして。
滋賀の家展の良かった点
・展示会場がオシャレ。建築家が展示会場を監修してるらしい。建物の入口や館に入る前の外空間にも、ある。しかも、建築展ってことで什器にも建材の転用ぽいのがいろいろあった。

学芸員さんが「電気消すとキレイなんですよ、
消してみますね!」っていうことで見せてもらった。
めちゃくちゃきれいだった。
ケースを覆う板もあるけど、隠すと会場に圧迫感が
でてしまうので間接照明がてらこうやってるらしい。

・映像資料を出す媒体が、古いものはブラウン管テレビで、新しくなるに従って薄型になっていったり、iPadやプロジェクターになっていったりしていて、そういう時代感も映像を見ながら、じんわり感じられる。

・実際にさわって資料を読めるところや、建材をさわれるところ、模型も多くて覗き込めるものもあるし、実寸大の部屋寸法を床に貼ってるところもあった。

奥が中銀カプセル、手前がフローラ。
この時期のものは水回りが犠牲にされがちってのを
歩きながら体験できる。
ベッド位置にソファー置いてるのもポイント高い。

・アウトプットコーナーがある。「展覧会ってインプットだけに終わることが多いですけど、勿体ないですよね〜」ってことで作られてるらしい。とても良いと思う。

トレーシングペーパーに書く。
他の人の考えたおうちも会場外の窓に貼られてて良い。

滋賀県立美術館自体の良かった点
・普通に建物が好み。

キッズスペースに上がる階段。
私も登りたかった!!!笑
家展の会場の間にある休憩スペース。
壁に囲まれたソファーも緑のパノラマビューも良い。
応接間みも感じる。これはこれで落ち着く。
外の庭から撮ってるけど中庭もある。
だから中も館内だけど結構明るいのよね。
(このあとどしゃぶりになる)

・県民の応接間からリビングルームへの転換が上手。というか、リビングってテーマがすこぶる良い。日曜の常設無料も、エントランス部分を飲食可能にしてるのも、家族みんなで来て楽しめる場所にするって感じがひしひしと伝わる。私もリビングで関西だし醤油味のポテチ食べた。美味しかった。屋台の焼きそばは入口の縁側ゾーンで食べた。これも美味しかった。みんな思い思いの場所でご飯食べて、ワークショップやイベントに参加して、ちょっと作品も見ちゃったりして、いっぱいお話してるのが良かった。時には走り回る子どもも居た。スタッフさんの中にお父さんがいるらしくって駆け寄ってたお子さんも居た。美術館が生活の一部になってる感じがすごく良い。

こういうイベントのときならではの賑わいなのかもしれないけども、でも、これだけいろんな人が来て、美術館が賑わってるってのはすごいなぁって思った。子どもと一緒に遊ぶ場所の一つに美術館という選択肢が普通にあるってことだもんね。正直、滋賀を舐めてた。県民の皆さんもどうせ遊びに行くんだったら京都や大阪とか行っちゃうんじゃないの?イベントやってるみたいだけどどうせ閑散としてんじゃないの?くらいに思ってたけど、めちゃくちゃHOTじゃん……江州音頭とかみんな参加してたもんね。

また滋賀に行こうと思う。
琵琶湖ぐるってしたい。

おいしいごはんたべます。