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2018年5月の記事一覧
他者と共にあることの孤独
数年前に即興小説というものが流行った。15分という制限時間のなかで何かを書くのは割りと面白くて、自分もそれなりの量の小説を書いた ( http://sokkyo-shosetsu.com/author.php?id=450838468 )。さっきふと数年ぶりにそれを見直してみて、この文章は残しておいても良いかなと思ったものがあったので、noteにあげてみる。
お題は「ナウい孤独」。制限時間1
私とあなたの間のすきま ー 赤江達也論文についてのコメントの補論
人はコミュニケーションの主体たりえるのか。ここから、「主体」と「近代」というものを考えてみたい。なお、この記事は以前書いた以下の記事への補論となっている。
まず、コミュニケーションの定義を「情報の伝達」だとしよう。その上で、やや極端だがわかりやすいある具体例を元に、コミュニケーションについて考えてみたい。
例えば、とある読書会の最中、人の報告中に、私があくびをしたとしよう。おそらく報告者
「ない」ことを指し示す。ー 私が好きなものについて。
ずっと熱が下がらず、朦朧としながら考えていたこと。
これまでも何度か書いてきたのだけど、谷山浩子さんの曲は「ない」ということの描き方が上手い。例えば、『意味なしアリス』の冒頭。
「キノコの上の芋虫は、淋しさを教える教授だった。それじゃあ始めるよと言い残して、芋虫はどこかにいってしまった。もう二度と帰らない。アリスだけ残った。」
あるいは『ガラスの巨人』。これは心のなかの空っぽな空間、た