見出し画像

Tableau Serverサイト運営の投稿-26

事業会社でTableau Serverのサイト管理者を担当しています。(Tableau Cloudでない、自前のTableau Server管理です。

  • Server管理者(以下、管理者)のみなさんに役立つと思い、上司を登場させてよくあるパターンを作ってみます。

  • 【事例】ある会社では、上司がCreator研修の成果を確認したがっています。(上司コメント太字)

  • まずは、研修前後の比較をします。投稿-17の「Tableau Serverオブジェクト属性」と投稿-21の「Tableau Serverワークブックイベント管理」をつかいます。


1.上司とのやりとり


上司:この間のTableau Creator研修の後は、どんな状況?
管理者:データ基準日=2024/11/1時点で、モニタリングしてみました。登録日別にオブジェクト数で比較すると研修前は一定数でとどまっていましたが、研修後の1週間はオブジェクト数が増加していますので、効果はあったと思います。ただ、2週間目以降では、増加ペースが下がっています。

●Viz作成方法
①Tableau Serverオブジェクト属性にデータ接続
②マウス右クリックで[登録日時_JST]をフィルターにドラッグ&ドロップ(月/年で2024年9月、10月、11月を指定)
③列に右クリックで[登録日時_JST]をドラッグ&ドロップ(月/日/年)
④行に[カウント(TableauServerオブジェクト属性)]をドラッグ&ドロップ
⑤左のアナリティクスペインで平均線を選択し、リファレンスラインの追加>ペインにドラッグ&ドロップ>平均線の編集>ラベル=値にする。

●図解


上司:ということは研修の効果はあったようだね。
管理者:研修参加名簿(研修参加者+所属部署名)と結合したところ参加者のオブジェクトは研修後1週間でふえています。2週間目すこしペースが落ちている部署もありますね。元々の活発な利用部署は、より急増しています。

●Viz作成方法
①研修参加者名簿と左結合
②参加/不参加をBooleanで作成
計算フィールド=研修参加状況 ISNULL([研修参加者])  
別名を登録 真:不参加 偽:参加
③行に[研修参加状況]、[所属部署]をドラッグ&ドロップ

●図解


上司:ということは、もともと利用が活発でない場合でも、研修が定着している部署と、していない部署があるということかな?定着してない部署にはアフターフォローと称して、お悩み相談会を開催しよう。ちなみに定着している部署はマネジメントの人たちがダッシュボードを見ているか確認して。

管理者:研修前から活発な部署はマネジメントの人のAccess Viewが継続して増えています。研修後に急増している部署についてもマネジメントの人の定期的なAccessがありますね。

●Viz作成方法
①Tableau Serverワークブックイベント管理テーブルに接続。
②組織要員情報を結合(ユーザーID、ユーザー氏名、役職、所属部署、所属部門、適用開始/終了日のデータ)。Tableau Serverワークブックイベント管理>ユーザー氏名=組織要員情報>ユーザー氏名を内部結合する。(適用終了日は最新にする)
③マウス右クリックで[イベント日時_JST]をフィルターにドラッグ&ドロップ(月/年で2024年9月、10月、11月を指定)。
④フィルターに[イベントタイプ名]をドラッグ&ドロップし、Access Viewを指定する。
⑤列に右クリックで[イベント日時_JST]をドラッグ&ドロップ(月/年)
⑥行に[所属部署]、[役職]、[カウント(TableauServerオブジェクト属性)]をドラッグ&ドロップ。

●図解

上司:マネジメントの推進力が大事だということだね。前回の利用が活発な部署のヒアリングでもそうだった。では研修後に定着した部署のマネジメントにもTableauのメリットを聞いておくよ。現場レベルでのヒアリングを任せていいかな。研修参加の代表部署に研修でのまなびを活かせてるケースとそうでないケースのインタビューしてもらえるかな?

管理者:わかりました。作成業務にはデータ前処理→レポート作成の流れがあるので、どこにつまづきポイントがあるか掘り下げて聞いてみます。


管理者は上司の質問に対してまたしても期待通り、またはそれを超える回答をしています。これも今回はオブジェクトやイベントを時系列でデータを取得し、可視化の効果が出ています。

2.おまけのTips

組織要員情報があると、組織内のデータ分析について、かなりリアルな可視化ができるようになります。ユーザー情報として「役職名」などを保有させることでマネジメント層が参照しているかモニタリングできます。(人事系データなので人事部の了承が必要ですが、分析の幅が広がるのでデータエンジニアと一緒に交渉しましょう)

a.組織要員情報レイアウト例

①ユーザーID
②ユーザー氏名
③メールアドレス
④役職名
⑤所属部署
⑥所属部門
===
以下はオプション項目
⑦適用開始日(当該情報開始日)
⑧適用終了日(当該情報終了日)
異動や昇進昇格もあるでしょうから、これを時系列でデータ保有すると分析の幅が広がります。

b.結合例


おことわり

当記事のコンテンツについて、商用利用でない場合は許可なく転載して頂いて構いません。
転載の際は、当記事へのリンクを掲載し転載であることを明記してください。商用利用の場合は許可なく転載しないで下さい。
当記事のコンテンツについて、公開情報等から引用したものであり、かかる情報の正確性・適切性等については、これを保証するものではありません。
っておらず、また、これを保証するものではありません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?