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Tableau Serverサイト運営の投稿-24

  • 事業会社でTableau Serverのサイト管理者を担当しています。(Tableau Cloudでない、自前のTableau Server管理です。

  • 今回はいままでの投稿の振り返りになります。

  • 次回以降はどの切り口で投稿するか思案中です。


TableauServerサイト運営の投稿01-23

TableauServerの管理

TableauServerはHPや書籍などでTableau Desktopで作成したダッシュボードを共有するための機能と紹介されています。その成果物を共有する考え方は素晴らしいですが、組織内の重要度が増すと、その分だけダウンが許されないインフラとなります。Creatorユーザーが華麗なダッシュボードを作る横でServer管理者は常にリソース(ヒト、モノ、カネ)を意識しながらマシンを安定的に運営しなければなりません。一方で書籍などを見てもServer管理に関する記述は少なく、管理者に任命された人は日々苦労されていると思います。自分の経験も踏まえて、この投稿することにしました。一方でダッシュボードがオリジナリティあふれるものでも、Server管理業務は共通の知見として利用できます。投稿によって日本中の管理者の方の業務が少しでも効率的に運営できれば幸いです。

・投稿01ははServerを土地、建物、部屋に見立てて表現しました。
・投稿02-05は前提条件の説明になります。組織によって前提条件は異なります。今回はあくまで自分の経験が活きるよう前提条件を記載しています。
・投稿06はServerの重要管理業務であるパーミッション管理の前提となるプロジェクトの構成案です。一例として記載しましたが、このプロジェクト構成のルールは後に大きく影響が出ます。Server運営を始めたばかりの組織でも、或いは何年も利用している組織でも構いませんので、このプロジェクト構成のルールはぜひ議論して決めてください。決めたルールが徹底されることで、その後の管理業務は数分の1に効率化できると言っても過言でないと思います。)
・投稿07-13は管理者としての要件整理です。運営していると日々色々な事が起きます。その中でよく問題になりそうな管理要件を上げています。勿論組織によって千差万別ですので、取捨選択いただいても構いません。また業務時間の100%管理ばかりするわけにもいかないですし、後進のために引継ぎしたりすることもあると思います。経験から「まあ、これくらいを押さえておけば大丈夫かな」というものをあげています。
・投稿14はいよいよ具体的なデータに基づく管理の手法の入り口です。幸いにもリポジトリDBという世界共通のデータベースがありますので、これを使っていきます。ただし、かなりの正規化されたものであり、英語しかテーブル定義がないので、翻訳⇔検索⇔理解など実施していると段々と何を管理するのかわからなくなりますし、同じことを繰り返すとモチベーションが下がっていきますので、今回は専用の日本語マートを作る方法にしました。これを使ってダッシュボードを作る事で翻訳⇔検索の工程がなくなるので、理解に時間が割り当てできます。(認知負荷を下げてデータ理解に特化できます。)
・投稿15-23までは事例を挙げてマート作成について述べています。(それにしてもリポジトリDBの情報量は少ないです。コミュニティフォーラムは日本語だけでは足りず、英語版も結構探しました。)
・リポジトリの定義書はありますが、設定値のロジックは明らかになっていないため、一部推測もあります。組織内のリポジトリDBの設定を見ていただき、考え方に誤りがあればご指摘ください。

何はともあれ、モニタリングでリソース管理を行う。リソース不足を予測し、運用ルールを策定し、ユーザーに守らせる。(守っているかどうか、またモニタリングする。)。これらを運営して行きますが、どうしてもリソース不足になった時に初めてインフラ投資や体制強化を検討しましょう。どんな組織であれ、無限のリソース(ヒト、モノ、カネ)はありません。リソース強化の際にもモニタリングの記録は役に立つと思いますので、データを蓄積しても無駄なことはないと思います。

以上で過去投稿のまとめです。
それでは、管理者の皆さん、お体に気を付けてください。健康が一番です!

おことわり


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