Tableau Serverサイト運営の投稿-08
事業会社でTableau Serverのサイト管理者を担当しています。(Tableau Cloudでない、自前のTableau Server管理です。
Tableauの利用が広がっていくと導入時に大量処理ができた成功体験のないユーザーも増えます。表計算ソフトで対応していた頃よりも格段に処理データ件数が増えているのですが、その頃を認識しないユーザー(After Tableauユーザー)には、速度改善など課題が出てきます。一方で、Serverリソースを増設するのはオンプレミスでもクラウドで大変です。世の中には無限のリソースなどありません。必ず「ヒト、モノ、カネ」のいずれかでネックはあるものです。また、抽象的な課題ではリソースは確保できません。具体的な数値を示して必要なリソースを確保しましょう。
レスポンスの現状を把握するダッシュボード
レスポンスについては誰が、何を、いつなどの多面データを分析しないといけないためダッシュボードでの分析が必要になりますが、その前にどのようなデータソースが必要でしょうか?例えば下記のようなものがあります。
管理項目
オブジェクト名
→ワークブック、データソース、フローの名称。
格納先プロジェクト
→これも重要です。
どこにあるか探すのは大変ですよね。
イベント
→多種のイベントがありますが、主に
パブリッシュやアクセスを対象としましょう。
アクセス開始日時
→データとしては存在しますが、UTC時刻の
こともあるのでJSTへ変換を行いましょう。
アクセス開始日時_JSTなどとネーミング
するとよいと思います。
アクセス終了日時
→データとしては存在しますが、UTC時刻の
こともあるのでJSTへ変換を行いましょう。
アクセス終了日時_JSTなどとネーミング
するとよいと思います。
レスポンス(秒)
→datediff関数で計算します。
アクセス終了日時と開始日時の差分を
取得しましょう。
作成日時
→オブジェクトの作成日がわかります。
所有者
→オブジェクトの所有者。
ダッシュボードの分析軸
いろいろな分析集計軸がありますが、一定期間(例:月初~月末)でオブジェクト毎のイベントを元に平均[レスポンス(秒)]と合計[アクセス件数]で散布図を作ったり、アクセスランキングTopNをリストUPしてリスト表示と箱ひげ図などで分析するのもいいと思います。また所有者別にオブジェクト単位で平均[レスポンス(秒)]をドットプロットで並べたりすると、時間のかかるワークブックを作る人が可視化されます。
おことわり
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っておらず、また、これを保証するものではありません。