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Tableau Serverサイト運営の投稿-03

  • 事業会社でTableau Serverのサイト管理者を担当しています。(Tableau Cloudでない、自前のTableau Server管理です。)当社でTableauの導入後に担当したサイト管理者(サーバー管理者よりも1ランク下の管理者権限)の経験を経て、気づいたことを投稿します。Tableau Serverの利用が始まる前、又は利用が始まって早いうちにサイト管理業務のルールを決めていきましょう。これは最初にしっかりと決めておくと、後の運営がかなり効率的になります。


プロジェクト構成の決定

ファイルサーバーと同じです。ルールを決めないと、同じ階層に業務的にアクセス権を付与できないオブジェクトが混在します。会社であれば部門>部署>課、大学などであれば学部>ゼミなどの階層を事前に作り、ここにオブジェクトをパブリッシュするルールにします。ただしいずれ部署跨りや学部共通などの組織を跨るオブジェクトが出てきます。その際には共用プロジェクトなどを作成し、その配下にプロジェクト構成を作りましょう(理想的には組織階層の下の2-3階層を標準化するとかなり整理されます。)

パーミッション管理

将来的な拡張を考えて以下のポリシーを作ります。
・ユーザーはグループ配下に所属。
(グループは組織軸が標準でいいと思います。)
・オブジェクトはプロジェクト配下に所属
・パーミッション管理はグループvs
 プロジェクトで付与
これは初期段階から実施していると「そういうものかな」と理解されますが、途中からの変更は少なからず混乱を招きます。最初からポリシーを策定することをオススメします。

サポートサイト

HTMLの1枚ものコンテンツやSlack/TeamsやSharePointなど簡単なものでいいので利用をサポートするサイトを作りましょう。マニュアル掲載や申し込み、問い合わせ窓口を集約するとヘルプデスク業務が集約されます。このサイトで利用者のフィードバックを反映します。また、同じ質問に対して別ユーザーに何度も回答することがなくなります。少しレベルが上がればこのサイトの管理を通じて運営を可視化しましょう。例:問い合わせ件数推移。回答開始~完了までのリードタイム管理。マニュアル更新による問い合わせの減少管理など。ユーザー数やアクセス状況などを組織軸で埋め込み表示することで、ゲーミフィケーションっぽく各組織の利用の競争にもつながるかもしれません。ランキング上位Vizやアクティブユーザーリストなどもいいかもしれません。

※今後も定期的に投稿していきたいと思います。ご期待くださいませ。

おことわり

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