日本人夫婦によるバイリンガル育児:2歳2ヶ月ー初めてネイティブと会いました
息子が2才を過ぎた頃から、そろそろネイティブイングリッシュスピーカーに会わせたいなぁと思い始めました。息子をネイティブに会わせることで、以下の点を期待していたのです。
①息子が私以外の人の前で英語を話すかの確認
②普段息子が英語で言っていることがネイティブに通じるかの確認
③ネイティブの言う英語表現の吸収(新しい表現のオウム返し、できればそれを適切な場面で使用)
④ネイティブの問いかけに対して息子がちゃんと答えられるかの確認
息子をネイティブに会わせるためにどんな手段があるか調べたのですが、幼児向け英語教室が現実的な選択肢でした。その中でもうちから通えて、先生方が全員ネイティブの英語教室の体験レッスンに親子で参加することにしました。
①②③まで達成できたら息子をこの教室に通わせようと思っていたのですが、残念ながら私の期待していたことを全然達成できないままレッスン時間が終わってしまいました。この教室では息子は英語をほとんど話さなかったのです。保育園に行っていない息子は集団行動をしたことがないですし人見知りもすると思っていたので、何組かの親子が参加する今回のレッスンでは言葉数が少なくなるのは予想していました。しかしながら、ネイティブの先生が歌を歌ったり絵本を読んだりいる時に息子から出る言葉が日本語ばかりだったことはショックでした。私は息子がネイティブの生き生きとした英語を聞いたら、それに刺激を受けてどんどん英語を話し始めると思っていたのです。しかし私が質問したら簡単に答えられる英語の質問(Which color do you want?)にすら答えない一方、出てきた果物の名前を日本語で言っていました。これは集団行動が初めてだったとか人見知りをしていたと言うだけではなく他の理由もあるんじゃないかと思い、終わった後色々考えたのですが、もしかしたら他の幼児がレッスン中に親と話していた日本語に引っ張られたのではないかと思いました。レッスン中に息子を観察していたのですが、他の幼児をずっとチラチラ見ていたのです。息子からすれば、一人のネイティブ及び複数の親子と同じ空間にいる時に、一番気になる存在は同じくらいの年の幼児なのは自然かもしれないと思いました。この考えに確信を持ったのは、体験レッスンの数日後に妻が息子を幼児向け体操イベントに連れて行った時です。体操イベントを終えて息子とうちに帰ってきた妻に私は「息子、ちゃんと先生のこと見てた?」と聞いたら妻は「隣に少し大きい子がいて、ずっとその子のことを見ながら、その子のやることを真似していたよ」と言ったのです。これを受けて私は、英語だけの環境で息子をネイティブと会わせないとダメかなぁと考えを改めました。
それからしばらく経った頃、妻がたまたま入ったカフェの店長がネイティブだったと聞き、私は息子とそのカフェに行ってみました。事前に店が空いてそうな曜日と時間帯を聞きそのタイミングで行ったら、店長と長めに話すことができました。私が息子に英語で話すようにしていることを説明したら、ネイティブの店長だけでなく日本人の店員さんも息子に英語で話しかけてくれました。息子は最初は静かで店長からのWhat's your name?にも答えられなかったのですが、だんだん雰囲気に慣れてきたみたいで、みんなの前で自分の言いたいことを英語で言い始めました。例えば店の前を車が通ったらIt's a red car.、店員さんがコーヒーを作っている時はShe is making coffee!、店長が座って携帯を見ていたらWake up!(寝ていたわけではないのですが、角度的にそう見えたのかもしれません)などと言っていました。この息子の生き生きとした様子を見るのは大変嬉しく、冒頭で挙げた点の①と②は達成できたかなと思っています。