番外:ああ江田島
今回は番外です。
メンクリの待ち時間が長かったのと最近の自分の生活に対する自戒を込めてダラダラ書いてみました。
いつも「うつ病になったときのこと」を書いているのですが、やはり筆がすすまないときもあります。
苦しかったときのことは人間思い出したくないってのが人情だと思い、話題をたまに変えています。
ああ、江田島
こんな題名の映画もありました・・・
江田島は海上自衛隊関係者なら絶対知っているメッカでございます。
現在は海上自衛隊の教育機関である
・幹部候補生学校
→名前のとおり海上自衛隊の将来の幹部自衛官を養成する学校
・第一術科学校
→砲雷、船務、航海、通信、掃海等の護衛艦の運航に係る基礎教育を行う学校
の2つの学校があります。
もちろん私も海上自衛官として江田島には都合、1年半ほど両方の学校に大変お世話になりました。
特に記憶に残っているのが、
幹部候補生学校
時間に追われ、余裕のない学生生活、プライバシー・プライベートなんかあってないような環境・・・・ああ嫌だ。
当時は刑務所の方がマシなのでは?とマジで思っていましたよ。
そんな自由のない学生たちが夜な夜な自習終了後に目を閉じて唱和する儀式、それは・・・
五省(ごせい)
のお時間でございます。
知っている人は知っている。
知らない人は知らない(当たり前か・・・)。
簡単に言うと、その日1日を反省して明日の1日に繋げてくための自戒のお時間です。
その内容は次のとおりです。
文体が難しいので→以降はその意味を示しております。
一、至誠(しせい)に悖(もと)る勿(な)かりしか
→ 真心に反する点はなかったか
一、言行(げんこう)に恥(は)づる勿(な)かりしか
→ 言動に恥ずかしい点はなかったか
一、氣力(きりょく)に缺(か)くる勿(なか)りしか
→ 精神力は十分であったか
一、努力(どりょく)に憾(うら)み勿(な)かりしか
→ 十分に努力したか
一、不精(ぶしょう)に亘(わた)る勿(な)かりしか
→ 最後まで十分に取り組んだか
う~ん、ストイック
今、絶賛うつ症状の私には全て無理な話ですなぁぁぁ~
とは言うものの五省は今でもそらで言えるほど脳ミソに刷り込まれているのも事実
教育ってオソロシイ((((;゜Д゜)))
教育を受けている時は、ぶっちゃけ「こんなんダリいよ・・・」って思っていましたよ。
でも齢を重ねるにつれて日々の生活に大事なことだなぁ~って今更ながら実感しています(さすがに唱和していませんがね)。
今日も夜の自習時間終わりに将来の海上自衛隊を担う人たちが唱和していることでしょう。
ひと~つ、しせいにもとるなかりしか~!!
ってね。
了
※五省について(ご参考:Wikipedia先生から一部抜粋、筆者修正)
今日では五省は帝国海軍の精神を象徴する標語であるかのように語られることがありますが、五省が兵学校校舎に掲げられるようになったのは国内の軍国主義的色合いが濃くなり始めた1932年(昭和7年)からでした。
その採用期間は海軍70余年の中でも末期の10数年間に過ぎません。古参の海軍軍人の中には、文語調箇条書きの五省を生徒に唱和させることについて、「(リベラリズムと柔軟性を重んじた)帝国海軍の伝統になじまない」として不快感を表明する者も少なからず存在しました。
大東亜戦争後は、海上自衛隊が日々の行動を自省する標語として用いられています。