うつ病になったときのこと177
気絶したのもつかの間、乗り換え駅である東京駅に到着したアナウンスでかろうじて意識を取り戻しました。
私は重い足を引きずりながら、エスカレーターまでたどり着き、流れに沿って乗り換えの電車に乗りました。
かなり気を張っていたのでしょうか、頭痛がとまりません。
乗ろうと思った電車を見送り、私はホームのベンチにしばらく座っていました。
復職を目指すのは時期尚早だったかもしれないという後悔の念が私を支配し始めました。
そう考えているうちに時間だけが過ぎていきました。
負のスパイラルに落ちていく自分がそこにいました。
つづく