スマホ世代
・どういう定義で世代をいってるかというと、
初めて持ったガラケーかスマホかという話。
その定義だと、実はぼくはスマホ世代。
だけど、それは、ぼく個人で見ればの話で、
世代全体で見ると、ガラケー世代。
ガラケー世代の中に出現した、スマホ世代なのです。
つまり、どういうことかというと、
大学1年生まで、携帯持ってなかったということ。
みんなが持ってなかったら、特に思うこともなかったけれど、
周りが、ほぼほぼ携帯を持っていたことが辛かった。
この感覚を顕著に体験したのが、高校の3年間。
中学の時と比べて、携帯の重要性が増した。
もう、学校に携帯を持っていくのは当たり前だったし、
プライベートな繋がりはメールになっていた。
今では当たり前のLINEの交換が、
その当時は、メアドの交換で、
赤外線でできたりしていたのだ。
みんながメアドを交換している中、ぼくはただ見守るだけ。
幸い、家にパソコンはあったので、
親密になれた友達には、Yahooメールのメアドを教えていた。
メールから親密になるということはできなかった。
高校は一般的に青春に当たる。
スポーツで人生をかける青春もあれば、
学園生活で消費する青春もある。
ぼくがスマホ世代だから、という理由で、
大きく悩んだ青春は、恋の青春である。
学校で仲良くなったのち、みんなが気軽にメアド交換している。
そんな中、紙にメアドを書いて渡すぼく。
ハードルが高すぎるでしょう。
もう、文通なんて時代でもない。
紙を回す文化なんて、絶滅危惧種。
そもそも自信がないぼくは、もっと自粛してしまうのでした。
多分、自信に満ち溢れていて、
自分を愛せているような人で、女の子なんてなんのその。
そんな人だったら、ヒョイっと越してしまうハードル。
当時のぼくには、高すぎるハードル。
ハードルを超えられないまま、3年生になった。
3年生くらいになると、ツラの皮もあつくなり、
ハードルを超えるのも、あと一歩。
好きだった子に、メアドを渡すことができた。
メールをやりとりできるのは夜だけだし、
デートをするのも一苦労。
一人だけ、昭和気分だ。
時間と場所を指定して、30分くらい前にはついておく。
相手がついたのか、ついてないのかなんてわからないし、
遅れるなんていう連絡も取れるわけがない。
2時間待ったこともあった。
仕方なく帰ってパソコンを開くと、いけなくなったとメール。
ぼくはガラケー世代のスマホ世代だった。
結局、恋が実ることはなかったけれど、
時間と場所を指定して、ドキドキして待つデート。
時間と場所を指定して、告白もした。
ガラケー世代でこの気持ちを体験してる人は少ないだろう。
これは、スマホ世代にしか体験できない青春なのだ。
覗いていただき、ありがとうございます。
あの時は、いろいろ携帯のせいにもしていたなぁ。
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