ありうべき可能性を夢想するときが一番楽しく、儚い

次はどこに住もう、どんなバイトをしよう、どこに旅行に行こうか…。

私はそんな妄想が好きだ。

未来のことについて考え、ネットサーフィンをしているときが人生で一番わくわくする時間かもしれない。

ありうべき可能性を夢想して、未来に思いを馳せるのはとっても楽しい。

ただ、その未来が現実となったとき、楽しいばかりなんてことは一切ない。

バンコクで暮らす前にアパートのサイトを見て回るのが好きだった。実際住みはじめたら、何かと不満も多い。

留学前、留学中にやりたいことを考えるのが楽しかった。でも、実際に留学してみたら意外と悩みも多い。

バイト探しは楽しいけど、働きはじめたら辛い。

授業の時間割を立てるのはわくわくするけど、実際に始まったらサボってしまう。

私の好きな小説の一つに、森見登美彦の『四畳半神話体系』がある。この物語の中で主人公は、何度時間を戻しても、毎回同じような結末を辿っていく(もちろん、少しずつ違っているのだが)。

それと同じで、どこに行っても、何をはじめても、平凡な日常は続いていく。未来は楽しいことばかり考えられるけど、現実はそううまくいかない。

未来にさほど期待しすぎず、「今」をそれなりに楽しんでいけるようになりたいな、とふと思った。

#日記 #エッセイ

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