「読むこと」から「語ること」へと~2022年のまとめ~
※noteに長らくログインしてなかったら、恐竜一人旅の記事が引用で紹介されてるよ。マジかよ。って感じなんですが、今時間がないので先に今年の総括を書きます。あの続きは正月休みにでも……書けるのか??
大学になってからのnoteは気まぐれで書きがちなので、今後はこのようなことを避けるために読み切りにすることを心がけます。
●ディズニーを講じること
地下書庫まである図書館、過去の新聞記事、そして論文の検索ツール。大学に入ってから膨大な情報に触れ、ディズニーに関する学習もこつこつと進めていた。2021年という年は、ディズニーを「読む」ことが確実に一つのテーマになっていたように思う。
それを踏まえて、今年2022年は知識を「講じた」年だった。『錯乱のニューヨーク』で「タワー・オブ・テラー」とエレベーター。『駅馬車』や『赤い河』、西部劇とウエスタンランド。『不思議の国のアリス』で高校の命題論理。『地底旅行』で地球についての科学史。極めつけは、他学部の講義でコマをもらって喋ったことだ。『ディズニーランドの社会学』を起点にして、“ディズニーランド”という文化が東京なりにどう翻案されたのかを考えた。講義が本流とする分野(演劇)ではなかったが、一定の評価をもらうことができた。ある意味で、1年生から続けていた他学部潜りが結実した瞬間だったかもしれない。
●恐竜狂時代
夏にかけては、ディズニー以外の分野でも本を読み込むようになっていた。
まずはポケットモンスター。友人たちと「ポケモンゼミ」なる企画を開催し、中沢新一『ポケットの中の野生』の読書会をした。自分がホストだったから、『菊とポケモン』とか『ポケモンの魔力』とか関連文献を探しつつ。インベーダーのブームであったりポリゴンショックだったり、古い新聞記事を眺めても面白い。大人たち(僕も成人だけれど)からしたら懐かしい出来事かもしれないが、自分からしたら生まれる前の「歴史」なのである。
次に、ウルトラマン。幼年期以来興味を持っていなかった分野だが、映画『シン・ウルトラマン』の公開が大きかった。初代マンから始めて『セブン』や『Q』にもハマり、図書館で特撮の本を読み漁った。核の化身たるゴジラから、混沌のウルトラ怪獣へ。
夏の盛りには、USJと福井恐竜博物館へ一人旅に。怪獣熱が飛び火して、恐竜に憧れを抱いていた時期だった。太古の生き物でありながら、近代に発見された恐竜。日本には、どのようにして“恐竜”概念が入ってきたのだろう。あるいは、なぜティラノサウルスが象徴視されているのか。元々市井で怪獣と同列に扱われていた恐竜は、どのような過程を経て古生物と認識されるに至ったのか。卒論題目を考える最中でもあり、そんなことを思いながらの旅だった。帰ってからは古い記事や教科書探しに熱中した。実は年末この瞬間も、資料作成の課題に追われている。
●語ることを夢にする
秋学期は、色々あって勉強が振るわなかった。結果的にはハッピーエンドだし、必要なステップだったとは思うが。
年の瀬にようやく落ち着き、進路のことを考えられる段階になった。コンテンツたちへの熱も、また戻ってきた。教職を目指すか文化系の院に進むのか、あるいは就活か。そもそも院試に受かるのか。疑問と不安は尽きないけれど、文化のことを考えるときが一番楽しい。
ただ一つ言えることは、文学部に来て本当によかったということ。読む本があって、語れる友達がいて、それを悪しとしない空気がある。講義も演習も教育法も、しっかり聞くと面白い。特に下半期は授業を切ったり内職をしたりしてしまうこともあったし、模範生徒からは程遠いけれど、それでも僕はこの場所が好きだ。願わくば、老人になる前にもう一度文学部に戻ってきたい(今の専攻もとても面白いが、今度は他のもよさそう)。もちろん、残り1年半を思い切り楽しむこともだけれど。サークルとかその方面の楽しみは、おそらく1周目でしか享受しにくいものだろうし。
さて、来年はいろんなものに向き合わなきゃいけない。それもきっちり取り組みながら、色んな人に会っておきたいよな。4年を過ぎると生活圏もバラバラになってしまうだろうし、津々浦々に行ってさまざま語り合っておきたい。そのためには、自分もなにか持ってなきゃいけなくて……。 みなさん、よろしくお願いします。
さて、がんばりましょうか。