カンピロバクターになった話 〜第二の矢を打たない〜
私はこの日本に住んでいて
感染症で命を落とすこと可能性は
かなり低いと思っています。
むしろこの投稿で書いたとおり
日本ではその対極にある
アレルギーや自己免疫疾患の方が
脅威だと思っています。
そんな私でも
感染症で寝込んだことはあります。
一番辛かったのはムンプウイルスによる
大人になって罹患したおたふく風邪でした。
ちなみに食中毒にもなったことがあります。
3年前に罹患したカンピロバクターです。
当時関東の旅行で
禁止されたばかりの鳥レバーが
居酒屋でこっそりと出されて
おそらくこれが原因かと思われますが
旅行から帰ってきて1週間後に罹りました。
店の棚卸をしていたら
なんだかお腹が痛いのと
節々が痛くて熱が出そうな感じがあるのです。
次の日はコマが少なく
私が鍵開け当番だったので
なんとしても出勤しないといけなかったのですが
高熱が出る予感がして
早めに上司に連絡をしました。
当初はそれでも鍵開けだけでも
行くつもりでしたが
39度以上になった時点で
さすがに無理だろうと
完全に休みになりました。
そこから2日間高熱で休むことになるのですが
なぜだかおたふくの時に比べて
あまりきつかった思い出がありません。
おたふくの時のように
38度に下がった時点でコンビニに
食料を買いに行くのですが
(この時も彼氏はいませんでした)
帰りに飲食店の知り合いに声をかけられました。
「おお!SISさん!今日はお休みですか?」
スッピンでパジャマの私は言いました。
「病欠です。」笑
仕事復帰してからも
下痢は長く続いたのですが
これもあまり苦痛だった思い出がないのです。
人間は病気で不便な思いを強いられてしまう時に
第一の矢と言われる
苦痛そのもののと同時に
第二の矢と言われる
未来への不安や過去の後悔で
さらに苦しむため
他の動物よりより苦痛が多いそうです。
たとえば
「3日も休んで給料どうしよう!
みんなに迷惑かけちゃった」とか
「なんであの時鳥レバー食べてしまったんだ」
とか余計なことを考えることにより
ただでさえ弱った心身に
鞭を打ってしまうのです。
この時はこれらのことを
一切考えなかったのが苦痛をあまり
感じなかった要因かと思います。
病気の時というのは
あまりポジティブなことは
思いつきません。
つまり頑張ったとて
あまり生産性もないのです。
数々の病気を繰り返してきた私は
「病気の症状が出てる間は
治すこと以外何も考えない」
という教訓を身につけており
カンピロバクターになった時の記憶は
私の中ではじめて
第二の矢を打たなかったな
という記憶の残る思い出となりました。
この投稿を見たあなたも
次に病気になった時はこれを思い出して
ある程度の症状が落ち着くまでは
前後のことを考えず
ぼーーーーっと過ごしましょう。
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