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誰も書いていないエヴァ考察(後編)
続きです。
1.2を見てからご覧ください。
いずれもネタバレ注意です。
↓
3.マリの立ち位置
マリの存在は当時商業的な目的で
作られた新キャラだと思っていました。
ラストでシンジと結ばれたのも
最初は違和感を感じたくらいでした。
それくらい長いエヴァンゲリオンの
歴史の中では
「ポッと出のヒロイン」です。
ですが繰り返し観ていく中で
マリの重要性がわかっていきました。
マリがパラシュートで登場するシーンで
シンジの持つS-DATが
ループから抜けて新しいトラックになる
という話は有名ですが
ここがエヴァンゲリオンの世界線を
ネガティヴなものか
ポジティブなものかの
分岐だとも言われています。
まずマリ登場以前のエヴァの
主要な登場人物は
何か拗らせてて闇があるのです。
普段は明るく振る舞うミサトさんですら
セカンドインパクトの呪いに
一生を捧げています。
マリ自身もエヴァの呪縛に
かかっている張本人なのですが
それにしても底なしに明るくて
ポジティブなのです。
心が折れるようなシーンなんて
ひとつも出てきません。
この暗い人たちの世界の中で
一石を投じるように
常にポジティブでご機嫌なマリは
庵野監督の奥さんである
安野モヨコさんがモデルとも
言われています。
庵野監督の暗い世界観に
一石を投じたのが奥様であったように
本編でも大きな変化を起こして欲しいと
願っていたのじゃないかと感じました。
マリの存在は
ゲンドウにとってのユイのようで
きっとユイもそういう
周りを明るくさせるような
強くてポジティブな人格だったんじゃないかと
思っています。
4.ポールシフト
最後に全然違う話ですが
エヴァの世界ではセカンドインパクトの際に
地球の地軸が入れ替わる
「ポールシフト」が起きていると
言われています。
そのため日本が常夏である
という設定はよく知られています。
他にも南極の氷が解けて
海面上昇が起きている点も
この根拠となります。
ですがこのポールシフトは
サードインパクトの際に
もう一度起こっている
ということに関しては
誰も触れていなさそうだったのです。
エヴァの世界は
ループしていると言われていますが
旧劇場版のセカンドインパクトの後
赤くなった海が
その後の新劇場版の舞台と
なっています。
その後も日本は夏模様なので
旧劇場版と同じく常夏かと見せかけて
シンエヴァでは
なんだか少しみんなが
寒そうなのです。
暖かいお鍋を囲って食べたり
温泉や田植えの描写があります。
登場人物もほとんど長袖や厚着です。
シンジくんも夏服ではなくジャージです。
薄着をしているのは
こどもか半分人間でなくなっている
アスカだけ。
ここで常夏だと思っていたエヴァの
設定で変化が訪れていたのに
気がつきました。
それはまさに夏というより
春から初夏にかけての描写でした。
さらにそれを決定づけたのは
南極で氷を割って突き進むヴンダーです。
氷はまだ薄いものの
アニメ版でゲンドウたちが
訪れた時の南極に比べたら
随分と氷が貼っているのです。
私は最初Qのニアサードインパクトの後に
ポールシフトが起こったのかと
思っていましたが
それだとアスカの回想シーンにある
こども時代の冬の描写が
説明つかないのです。
つまり私は新劇場版から
地軸は元に戻っていて
まだ期間が間もないため
シンジがペンギンを知らず
南極の氷も薄かった
と予想しています。
以上の4点は
私が見る限り同じ事を書いている記事を
見ないので
オリジナル考察かなと思っているのですが
もし書いている記事があったら
教えて欲しいです。