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自分以外は先生
私のお客様で
「私が携帯ショップに行った時
ほとんどの人が親切にしてくれるのよ。
正直他社でも教えてくれるのね。」と
仰ってる方がいました。
私は言いました。
「〇〇様の頼み方が上手なんですよ。
相手の様子を見て
下から謙虚にお願いするじゃないですか。
きちんと感謝も述べられて。
そういうのって大事ですよね。」
そう言ってる私が
人生の先輩に向かって
なんだか偉そうですが。笑
ですが自分の子どもより
下の台の人だから
褒めて失礼なことはないと思い
こういうことを言ってしまうのが
私なりの接客だったりします。
どんな立場の人からであっても
褒められて嫌な気分になる人は
いないと思うからです。
だからそれは相手がかなり年上の
お客様であろうとも出し惜しみしません。
若干話がずれてしまいましたが
このお客様に私が伝えたことは
本当だと思って
言っている自分自身に同時に
言い聞かせられたように感じました。
接客業が仕事であろうと
やはり人間なので
お客様のスタンスによって
こっちの対応方法が変わってしまうことは
正直に言って、あるのです。
年齢が高くなるにつれ
それは二極化すると思っていて
自分のこどもより遥かに年下に対しても
自分がわからないのだから
教えてもらいたい
だから年下であろうと
「先生」なんだというスタンスで
敬語を使って謙虚に聞いてくれる年配者
わからないことがあるにも関わらず
自分が今まで社会的地位が上だったからと
高圧的に聞いてくる年配者
どちらに少しでもサービスを
してあげようと思うかといったら
前者の方でしょう。
人間は、とくに日本人は
良くも悪くも年功序列が未だに
根強く残っているので
年配者の権限が強い傾向があるのですが
それがゆえに
間違ってしまった時に
咎める人が減っていくのです。
間違いを修正してもらえる
機会が減る中で
自ら気づき
前者になろうとした年配者は
賢く、尊敬に値すると思います。
とあるショート動画で流れてきた
施設のおばあちゃんが仰っていました。
「自分以外が全員が先生だ」と。
まさにこれが名言だと思いました。
それを口にできる人というのは
どんなに歳を重ねても
人から慕われ
心豊かに生きることができます。
いつか私たちは歳を重ね
自分の力で出来ることは
減っていく時を迎えるのですから
そういった
「自分以外は先生」
というスタンスを忘れないように
生きていきたいと思い
また、それを気付かされました。
そして話は戻るのですが
私はそうやってお客様に対して感じた
好印象を立場に関わらず
口にするように意識しています。
今回それを口にしたことは
お互いにとって
良い気づきを得られた大事なことだと
私は思っています。
特別にいい接客をしたつもりは
ないのですが
私宛に指名で来られたそのお客様は
親切にはいつもしてもらってるけど
おそらくスタッフから
そう言われたというのは
今まであまりなかったのかもしれません。
自分のいいところを
みつけて伝えてくれるという経験は
お客様にとって
特別なサービスなのだろうと
改めて感じました。