のむな
何かというと、ヤシカ・アトロン用ミノックス判フィルムの話である。先に前置きしておくと、買ったカメラはアクメルMだ。アトロンそのものはこの話には出てこない。
ミノックス。
スパイカメラで有名な、8×11mmの超小型フィルムを用いるカメラ、及び、そのカメラを作った会社の名前である。で、ヤシカ・アトロンは、そのフィルムを用いる日本製のカメラである。
で、ヤシカが出していたそのカメラ用のフィルムを、メルカリでポチってしまったのだ。なぜカメラを持っていないのにポチったか?パッケージが可愛らしかったからだ。
届いてみるとこれが非常に小さくて、これまた可愛らしくて堪らない。指ほどの大きさしかないのだ。フィルムカートリッジがだ。35mmと比べると、あまりの差だ。
そうなると、勢いカメラを入手して、フィルムを込めてみたくなる。悪い癖だ。で、カメラを入手した。浅沼商会のアクメルMだ。何故って、予算の都合もあったが、これが最も小さかったからだ。本家ミノックスは意外と大きさがある。ただ、ミノックスBの機械的な美しさと、絞りもシャッタースピードも操作できる機能性(アクメルMは単速シャッターなのだ)には強く惹かれるので、いずれは入手したい。
で、カメラを入手したら、フィルムケース(小さめの消しゴム程の大きさしかない!)を開けるわけだ。
そこに、「のむな」と書いた、小さな緑色の錠剤のような物が入っていた。
何だこれ?
カートリッジとはくっついていない。乾燥剤だろうか。乾燥剤が入っているとは親切だ。何せ1976年1月消費期限のフィルムなので、だめになっているどころの話ではなさそうだが。