CO vs BTN SRP。AハイペアボードAXXの均衡的フロップ戦略に対する解釈

 (解析はEff 100bb, NL50, general),
 なんとなく、前回最後にみたAXXボードについて調べてみるが、その前にそれぞれのレンジをみてみる。
 COは一般的なレンジで2.5bbオープンだとやや広くてスーテッドはK2, Q5, J7, T8あたりが下限。スーコネは低頻度で参加し、オフスートは低い方のカードがT以上、K9o, A8oあたりが下限になっている。

COのオープンレンジ


 BTNコールレンジは狭くて、ミドル以下のポケットとAXsの弱いキッカー持ち、ブロードウェイスーテッド、飛び石のK9s, K6sが含まれ、オフスートはAQo, AJoとKQoがわずかに含まれる。だいたいCCのレンジはこんな感じである。特徴としては、ポケットが多く含まれ、ハイポケが含まれず、Aの強キッカーが少ない。スーテッドハンドはレンジの半分程度含まれてキッカーはAやKなどの強めのカードが多い、など。 

BTNコールレンジ


CO vs BTN SRP フロップAXXの集合分析

 このようなレンジ構成をイメージすると、AXXは解釈しやすいように感じた。BTNのレンジはAヒットとポケットが多く、Xのトリップスはやや少ない。Xがミドルカード~ローカードであればBTNはマージナルなハンド(ポケットとAヒット)を多くもつことになり、COは多くのトラッシュとAの強キッカー、そしてXのトリップスという強いハンドを多くもつ。結果として、CO側のレンジがポラーになり、このレンジを生かして大きいベットが許容されることが多くなる。Xがハイカードである場合にはBTNがもつミドルペア以下のポケットが非常に弱くなり、レンジ全体としてBTNのレンジが相対的に強くなる。結果としてCOはやや高い頻度で安いCBを打つことが多くなる。というふうに解釈するとわかりやすい。ATTttはBTNのCCレンジにATsが多く含まれることから例外的に頻度が極端に低くなる。

 バリュー側はAKを中心にしたAの強キッカーとトリップスから構成され、ブラフハンドは色々なターンカードで戦えるようにするため、ローポケ、フラッシュドロー、バックドアストレートドローなどさまざまなドロー系のハンドを混ぜていくことになる。ツートーンボードでは、バックドアも含めれば、(ローポケをドローと捉えると)ドローハンドで十分にバランスの良いブラフベットレンジが構成され、ドローのないブラフはほぼほぼ含まれないことが多いようだ。(レインボーボードではバックドアフラドロも含まれる。)
 
 例としてA88rのCO側の均衡戦略を提示。


A88r, CO側の均衡戦略


 解釈の仕方が正しいかどうかわからないが、このように解釈してみると、別のシチュエーション、villainのレンジが均衡から離れた場合にも応用が効かせやすい気がした。

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